概要
強力粉、中力粉、薄力粉の3種類に分類される。これは小麦粉に含まれるタンパク質であるグルテンの率の多さを表していて、強力粉のほうがグルテンが多い。
グルテンが多いと、水を加えてこねたときによく伸びて、弾力に富んだ生地になる。パンを作るなら強力粉が良い。スパゲティの原料も強力粉である。
グルテンが少ないと、粘りの少ない生地ができる。これを焼くと、ふわりとした崩れやすい物ができる。ケーキやクッキーなどの菓子、ホットケーキ(パンケーキ)、クレープ、天ぷらの衣には薄力粉が向いている。
強力粉と薄力粉の中間的な中力粉は、うどんや蒸しパンに適している。
(国産小麦を使った小麦粉は、うどんに向く中力粉でパンには不向きだったが近年は栽培方法や製法でカバーできるようになった。またフランスパンなどハード系のパンは中力粉を使用することが多い。)
日本で小麦粉を使った料理がよく食べられるようになったのは、製粉技術が普及した江戸時代以降である。
小麦に含まれるグルテンはアレルゲンでもあり、腸の不調を引き起こす原因になることから過剰な摂取を控えることが望ましいとされており、現在では「グルテンの含まれない食生活(グルテンフリー)」という考え方が広まっている。
また、十分な管理をしていない小麦粉はダニの巣窟になりやすい。このためか、ダニを含んだものを食べてアナフィラキシーショックを引き起こす場合もある。
使われ方
- 食用としてさまざまに使われる。
- 罰ゲームで頭からかけるのに使われることもあるが、最近はタルクに置き換わるようになってきた。
- 化粧品の材料に使われることもある。が、上述の通りアレルゲンなのでおすすめはできない。
関連タグ
パン フランスパン バゲット バタール ナン フォカッチャ ピタパン ピザ/ピッツァ
うどん そうめん 冷麦 冷麺 すいとん ひっつみ ほうとう 麩