「オレに愛などあってはならない」
演:新納慎也
概要
チェックメイトフォーのキングにして、すべてのファンガイアの頂点に君臨する存在。バットファンガイアの人間態。
レジェンドルガ族に敗れ命を落とした初代キングに代わって二代目キングとなり、完成してから間もないダークキバの鎧を纏うことでレジェンドルガ族の王アークを封印した。
1986年時点でもダークキバに変身し、ファンガイアの王として君臨している。
ルークやビショップと同じく、真夜の様な人間名はない。視聴者からは「過去キング」「過去キン」等と呼ばれることもある。
ロックミュージシャンかV系の様な服装で、(そのせいか紅音也にはパンク野郎と言われた)後に紅渡がキングを名乗った時もこの服装をしている。ちなみに髪は亜麻色(くせ毛)。
一部の視聴者からは「紅一族に全てを奪われた男」と呼ばれることがあるが、実際に妻とキバットバットⅡ世は音也に、衣装やザンバットソード、キャッスルドラン、アームズモンスターは渡に奪われてしまっている(ちなみに衣装は復活した時自分で破っている)。実子もファンガイアと人間の共存という方向性にシフトしてしまったので、事実上、息子にさえ離反された事になる。(「いつの日か必ず、俺の息子がお前たちを倒す」と捨て台詞を残したにもかかわらずである。)
流石に可哀想かと思いきや、そもそも人間などの他種族から見れば自分達の脅威である事は間違いないし、ファンガイアの価値観故とは言え、妻にDVをして、妻やⅡ世が離反するきっかけを作っているなど彼にも非があるのは否めない事実である。
一応フォローしておくと、王足り得る威厳やパワーを備えた人物である事に違いはない。
唯一残された物といっていい自我すらも、死後にビショップによって蘇らせられた際に失うという悲惨な末路を辿っている。当のビショップ本人からは狂信にも等しい忠誠心を向けられており、彼を復活させる為に自分の命を捧げたものの、やっている事は結果的に君主から自我を奪い、自分の目的の為に君主を利用しているも同然の行為であるのは皮肉なものである(尚、ビショップはファンガイア全体の為と言いつつ、大牙を自分の目的の為に利用する面があった)。
余談
『仮面ライダーオーズ/OOO』のアンクとやや外見が似ている。
演者の新納慎也は『仮面ライダーキバ』終了後も渡役の瀬戸康史と共演する機会が多く、度々ファンを湧かせている。
関連タグ
関連・類似キャラクター
- 草加雅人:脚本家が同じ作品のサブライダーの先輩、「井上キャラ」「愛する女性への思いが一方通行」「愛情表現も交流関係も独善的」「別の男に愛する女性が惹かれると怒りを表す」「強引すぎる一面もあり、周囲から孤立してしまう」「最終的には最期まで主人公と和解せずに死亡した」という共通点がある。
- キング:コーカサスビートルアンデッドの人間体。『キバ』のキングが暴君とはいえ種族を率いる王者としての強い威厳や責任感や誇りを持っていたのに対し、『剣』のキングはキングサイズなのは態度と実力だけで、自分さえ愉快なら種族の繁栄も誇りもどうでもよく、何もかもを無茶苦茶に荒らして楽しみたがるという破滅的快楽主義者であり、在り方は非常に対照的である。
- 笛木奏:4号ライダーの後輩、「怪人のトップ」「主要人物の父親」「家族に対する愛情表現が独善的」「主役ライダーの変身ベルトの色違いで強力なダークライダーに変身」「物語終盤から登場した」「戦闘時はライダーの姿で戦う事が多い為、怪人の姿で戦う事は少ない」「強引すぎる一面もあり、家族から拒絶されてしまう」「主人公と激闘を繰り広げる」「最終的には生身の状態で強力な攻撃を受けた事で致命傷を負い、主人公と家族の目の前で死亡・消滅する」といった多くの共通点がある。
- 阿野全成:鎌倉時代の僧侶であり、源頼朝の異母弟で源義経の兄。『鎌倉殿の13人』では新納氏が演じているが、彼はキングとは異なり愛妻家かつ平和主義者で血縁や血筋関係なく他人を見ている。
4号ライダー変身者