「我は将軍ダイゴーグ! 暴力の化身、荒ぶる死神! 死して尚、王のため、我が一撃で命を刈り取らん! 愛する者に感謝を捧げよ、未練があらば諦めよ、さあ…死ぬる覚悟はよいか!!!」 (第17話)
データ
身長/198cm(異常成虫時/215.9m)
体重/158kg(異常成虫時/1722.2t)
分布/シュゴッダム(朝、昼、夕、夜)
好物/シュゴッドソウル
観察ポイント/はるか昔のバグナラクの王を決める戦いで命を落としたが、シュゴッダムの技術提供を受けて復活したようである。
概要
かつてバグナラクに存在していた将軍。通称「一撃将軍」。
カメジムとは対照的な堂々とした武人肌で、何かと仰々しく長ったらしい芝居がかったような喋り方が特徴。
今よりも昔、まだ地底世界がバグナラクに統一されず群雄割拠だった頃、デズナラク8世の下でその力を振るい地底世界統一に大いに貢献した。
その肉体はあらゆる攻撃を寄せ付けず、その一撃は千人もの兵を容易く葬る圧倒的な力からバグナラクの英雄と讃えられる。
その戦いにて一度は死亡し、長い眠りについていたが、同盟を結んだラクレスから提供されたシュゴッダムの技術によって長い眠りから覚醒を果たした。
太い角とずんぐりした体を持つ甲虫「ダイコクコガネ」のBNAを備えており、甲虫の脚でできた髭を蓄え、牙が見え隠れする大きく開いた口を持ち、胴部分の大きく膨らんだ甲虫の外殻の様な甲冑に身を包んだその姿は、まるでドワーフや鎧武者を思い起こさせる。また、身体の各部に桃色の花を模した意匠がある。
武器としてツルハシの様な斧『破壊斧ダイコクラッシャー』を携えており、その斧を振る際の風圧だけで瞬時にトンボオージャーとスパイダークモノスが大きく吹っ飛ばされ、変身解除に追い込む破壊力を生む桁違いの膂力を誇り、「一撃将軍」の肩書に恥じぬ力の持ち主である。更に力を込める事で巨大なエネルギー円盤、より力を溜める事で地面を容易く引き裂く程の強力な斬撃を繰り出す昆虫最終奥義・大豪軍軍撃も備える、昆虫界のジャイアントキング。
更にレジェンドシュゴッドのシュゴッドソウルを糧に異常成虫を果たした事で、最大200m級の超サイズへと巨大化。そこへ極限まで力を溜めて繰り出す大豪軍軍撃の一撃で、シュゴッダムを国土丸ごと吹き飛ばし壊滅させる方法で奈落に落とそうとした。
その桁違いのパワーにより、より多くの相手を一撃で薙ぎ払う正に一騎当千の無双戦を得意とする一方、逆に一撃を乗り越えられた上で白兵戦を仕掛けられると防戦気味になってしまう様で、一点を極めたが故の戦闘能力の歪さも垣間見える。
更に力を溜めれば溜めるだけ放たれる一撃の威力が上がるが、その分負担も大きく国一つを吹き飛ばす威力まで溜めれば思考・判断能力等が著しく鈍化、同等サイズの敵へは闇雲に武器を振り回すだけな木偶同然の動きしか取れなくなる。
その、生きた戦略兵器とも評せるレベルの異常な攻撃力を始めとした実力と強大さから、ゲロウジームから彼が蘇る事を聞かされたジェラミーは動揺を隠せず、「最悪」と称される程強い警戒心を持たれている。
各話の動向
第17話~第18話
ラクレスとの和平条約を結び、シュゴッダムの不可侵を約束した事で、提供されたシュゴッダムの技術によって蘇生・復活。
有り余る力を現代のチキューに知らしめるべく、ラクレスに対して特に不信感を抱いているヤンマが統治するンコソパへと赴き、ゲンジボダルジーム撃破したヤンマ/トンボオージャーらキングオージャーの前に朝日をバックに、瓦礫を吹き飛ばしながら出現。
トンボオージャー、スパイダークモノス放った銃撃をものともせず、斧から繰り出す一撃で変身解除に追い込む強大な力を見せつけ、ボロボロになっても忠誠を誓う事を拒み続けるヤンマに対してラクレスの指示で一撃を見舞うが、咄嗟に助けようと飛び出したギラが参上。
一度は命を奪った筈の弟が現れた事にラクレスはオオクワガタオージャーへと王鎧武装、ダイゴーグに向けて自身の手で息の根を止めてやろうと制止。
これにダイゴーグは「我の首、我の誉、渡さぬわぁ!」と激怒。ハンマーを振りかざしてオオクワガタオージャーに襲い掛かるが、取り出したオージャクラウンでキングオオクワガタオージャーへとパワーアップしたオオクワガタオージャーの力を見定めるや、矛を収めた。
第19話
ラクレス敗退の隙を突き、(共存という名目の元)シュゴッダムを制圧、支配下に置いたバグナラクから奪還する為に新たな同盟を結んだ・『五王国異様事案対策用戦略救命部隊』こと王様戦隊キングオージャーと交戦。
自身はギラ/クワガタオージャーと戦いになり、その強固な鎧で攻撃を受け付けず、エネルギー円盤を放って相手を圧倒するも、パワーアップしたキングクワガタオージャーのオージャフィニッシュを叩き込まれて形勢逆転。
すると、カメジムの進言でダイヤモンドダンジームに後の戦いを任せて撤退した。
第21話〜第22話
単身シュゴッダムへ襲撃し、ラクレスに代わり新たなる王となったギラと交戦。
遅れてやってきた残りの王様戦隊の面々も加わり、6対1でありながらほぼ互角に渡り合っていたが、ここでダイゴーグはあるものを取り出した。
それは予めシュゴッドハンターから得ていた三大守護神とゴッドタランチュラのシュゴッドソウルであり、ダイゴーグはこれを食らい異常成虫を果たしたのだ。
(これにより今までの怪ジーム達は、シュゴッドソウルを食べる事で巨大化していたということになる。)
そうしてダイゴーグは巨大化するが、三大守護神+レジェンドシュゴッドのソウルを食らった事もありキングオージャーでさえも見上げる程の超巨大な巨躯を得てしまった。
これに対し王様戦隊はエクストリームキングオージャーで迎え討とうとするも合体の要である三大守護神とゴッドタランチュラが動けない状態のため基本形態のまま戦わざるを得なくなる。
加えて「シュゴッドソウルを食らう敵」が現れた事もありゴッドクワガタ以外の全シュゴッド達が恐怖に震えて行動不能と言う事態に陥ってしまった。
そして「死ぬる覚悟はよいか!!!」と叫びながらハンマーを振り降ろすが、三大守護神とレジェンドシュゴッドソウルの力を得たこともあってか、その一撃の威力がもはや今までの比などではなく、シュゴッダム近辺の地区や山々が一瞬にして焦土と化してしまったのだった。(しかも焦土の範囲を見るに、仮にシュゴッダムに直撃したらまず確実にシュゴッダムは滅亡していた。)
「足掻けど空し。逃げるも無駄よ。一撃将軍ダイゴーグ、地の果てまでも薙ぎ払わん…!!」
その後は更に巨大化、今度こそシュゴッダムを更地に変えるべく、力を溜める為に休眠状態に入った。
(因みに王様戦隊やシュゴッド達はギリギリのところで一撃を回避しており、住民達もスパイダークモノスのお陰で避難できていた為に犠牲者は少なかった)
一撃将軍、遂に散る。(第23話)
余談
- CVの高口氏は戦隊シリーズでは天装戦隊ゴセイジャーのビッグフットの筋グゴン以来で、特撮全体では仮面ライダーゴーストの槍眼魔以来での出演となる。
- スーツアクターの小森氏は、仮面ライダーシリーズにおいて数々の仮面ライダーやライダー怪人を演じた経歴がある。さらに30分前の番組では仮面ライダーメリーや仮面ライダーグレア、ニラムが変身した仮面ライダーゲイザーを演じており、今作が初のスーパー戦隊シリーズレギュラー役となる。また、トンボオージャー役の森博嗣氏とは同じアクションクラブの出身(レッド・エンターテイメント・デリヴァー所属)且つ『仮面ライダーセイバー』で共演経験を持ち(森氏は仮面ライダースラッシュ、小森氏はストリウス怪人体・仮面ライダーストリウスとしてそれぞれ出演。)、オオクワガタオージャーやライオニール怪人体を担当した今井靖彦氏とも『セイバー』で共演している。