機体データ
型式番号 | NRX-044 |
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所属 |
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建造 | オークランド研究所 |
生産形態 | 量産機 |
頭頂高 | 23.1m(MS形態)/18.4m(MA形態) |
本体重量/全備重量 | 41.1t/63.8t |
出力 | 2,010kW |
推力 | 68,200kg |
センサー有効半径 | 10,200m |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
武装 |
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概要
型式番号はNRX-044。
地球連邦軍オークランド研究所で開発された宇宙世紀初の空戦用可変モビルアーマー(TMA)。
デザインは大河原邦男氏が初期稿、藤田一己氏がクリンナップを担当した。(ガンダムMk-Ⅱ、ハイザック等と同様、ただし記号的な変更は殆ど無く複数基のカメラレンズで構成されていた顔面がモノアイになった程度)
モビルアーマー(MA)形態はUFOを思わせる円盤型で、一見コンパクトにさえ見えるが、モビルスーツ形態は同時期の一般的な機体を大きく越えている。
この大型化は最初期の可変MAであり、投入されている技術がムーバブルフレーム本格導入前の物であることによる。
MS形態の頭部にはドムを思わせるモノアイレールを持ち、被弾を想定して三基のサブカメラが搭載されている。
可変MAとしての完成度は高く、可動部に施されたマグネットコーティングの恩恵もあって変形に必要な時間も僅か0.5秒と短い。
メディアミックス企画『ADVANCE OF Ζ』以降は背骨にあたる部位がディスク状の「ドラムフレーム」で構成されており、変形の要を担っているという設定が補足された。
脚部に搭載された熱核ジェットエンジンや、リフティングボディなどの空力効果で戦闘機並みの機動性・運動性を誇る。
また単独での飛行が可能な為サブフライトシステムを用いる必要が無く、MA形態で高高度まで上昇し、モビルスーツ(MS)形態に変形し自由落下中に白兵戦を行い、再びMA形態で戦線を離脱するというそれまでのMSの常識を覆す戦闘を行うことが可能だった。
基本的に大気圏内用とされるが、後にネオ・ジオン(グレミー・トトによるクーデター派閥)が宇宙で使用している。
宇宙世紀0083年に設計開始、0085年に試作機が完成と、地球連邦軍の可変機としては最初期に開発された機体である。
地球連邦軍、ティターンズが使用した機体の他にエゥーゴ(カラバ)・ネオ・ジオンに鹵獲され運用された機体がある。
また、第一次ネオ・ジオン抗争後も引き続き連邦軍によって運用されている。
パイロットはブラン・ブルターク、アジス・アジバ、ガブリエル・ゾラ、ユーイン・バーダーなど。
尚、前述の通りUFOに似たシルエットを持つが故に試験運用の様子を目撃した民間人にUFOに誤認されたという逸話を持つ。
それは外部出演作品で、ある屈辱的な言われ方をするのであった。
武装
大型ビーム・ライフル
空力特性に考慮した形状を持つ専用ビーム・ライフル。
出力は2.6Mwと、第三世代モビルスーツの使用する火砲と比較して低いものの、ビームの収束率は高く、大口径な事もあって破壊力は高い。
MA形態でも基部から回転させることでフレキシブルな射撃が可能(劇中ではロベルトのリック・ディアスをすれ違いざまの背面撃ちで撃墜している)。
ビーム・ライフル
ブラン機が大型ビーム・ライフルと併せて二挺拳銃として使用した。
ビーム・アックス兼大型ビーム・ライフル
プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]によって試験運用された複合兵装。
ストック部分を展開する事で格闘戦用のビーム・アックスとして使用出来る。
ビーム・サーベル
空中戦を主体としている事もあって装備していないが、使用自体は可能であり、劇中ではガンダムMk-Ⅱのものを奪って使用した。
バリエーション
プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]
型式番号NRX-044(R)。
小説『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』に登場。
アッシマーの試作機の内、可変テストの為に建造された機体をティターンズテストチーム(T3部隊)が半ば強引に徴用し、TR計画においてドラムフレーム式可変機構を検証するために改造した機体。
詳細はプロトタイプアッシマーTR-3を参照。
アッシマー[ダンダチャクラ]
型式番号NRX-044Q。
小説『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。
ワグテイルⅡとの戦闘で中破したアッシマーに改修用パックを装着した総合性能強化型。
各種ミサイルを装備可能なパイロン、2挺のビーム・ピストル、4連装メガ粒子砲が採用された大型ビーム・ライフルを追加装備し、片腕に二振りずつビーム・サーベルが装備された事で火力と格闘戦能力が向上している。
頭部はセンサーと大型アンテナが増設されたことに伴いモノアイレールが逆T字からX字に張り直されている他、肩部及び前腕部装甲も大型化している為、MA形態時の円形部分が一回り大型化する形となっている。
脚部は伸縮式の物に換装されており、MA時の旋回性能向上に一役買っているが、MS形態では待機時の着陸脚としての性格が強く、歩行能力は低下している。
また、通常のアッシマーが熱核ジェットエンジンを片脚に3基搭載しているのに対してダンダチャクラでは大型の物を片脚に一基ずつ搭載している。
パイロットはユーイン・バーダー。
EWACアッシマー
型式番号NRX-044EW。
雑誌・Web企画『A.O.Ζ Re-Boot』に登場。
TR計画で開発されたガンダムTR-6用レドーム型ブーストポッドをMA形態の上面に装備したアッシマーの偵察仕様。
その形状から旧世紀の試作戦闘機XF5Uに擬えて「パンケーキ」もしくは「空飛ぶお菓子」の別名で呼ばれる。
レドーム型ブーストポッド自体がTR-6に偵察機能を付与する為の装備であり、また機種統合計画によって規格も共通化されている為、ユニットの搭載は容易に可能。ただこの状態でもMS形態に変形が可能かは不明。
ユニットの形状も円形である為、アッシマーの空戦能力を大きく妨げる事は無い。
アンクシャ
型式番号RAS-96。
小説・アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場。
第二次ネオ・ジオン抗争後に部隊配備されたアッシマーの後継機。ただしカテゴリがMSに改められた。
整備性・生産性を向上させる為に頭部センサーなどジェガンやリゼルと共通規格の部品が用いられている。
詳細はアンクシャを参照。
アッシマック
型式番号CRX-044。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』に登場。
宇宙戦国時代に入って開発された、キュクロープスが運用するアッシマーの再設計機。アッシマーとは違い、MA形態では下半身も円盤状に変形する。
宇宙での運用を想定して防御力の強化に重きをおいており、下半身の設計変更もビーム兵器の衰退から戦闘が実弾系にシフトした時代背景を考慮し、曲面装甲で敵の弾をあらぬ方向に跳弾させる目的で行われた。
装甲の増加によって重量が増えてしまっているが、アッシマーと同様に大気圏内での運用も可能。
関連機
ガンダムTR-6[キハールⅡ]
型式番号RX-124KH。
『ティターンズの旗のもとに』に登場。
万能化換装システムを用いたガンダムTR-6の1形態で、機種統合計画におけるアッシマーおよびバイアラン系列の後継機。
アッシマーの形状を踏襲したMA形態への変形機構を持つ。
なお、上述のEWACユニットも元はキハールⅡ形態用の装備である。
詳細はガンダムTR-6を参照。
ムーシカ
型式番号NRX-044BZ。
スマホ用ゲーム『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場。
ムーバブルフレームの導入を図ったアッシマーの発展型。
バーザムを素体にしつつアッシマーを原型とするサブフライトシステム「ムーシカ・ベース」を合体させる方式を取っている。
詳細はムーシカを参照。
カラーバリエーション
- イエロー:地球連邦軍所属機。
- グリーン:エゥーゴの鹵獲機。『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場。
- パープル:エゥーゴのガブルエル・ゾラ専用機。かつての愛機リック・ドムを踏襲したカラーリングで左肩に「ZEON ALIVE!!」と書き込まれている。『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場。
- ダークブルー:ティターンズ所属機。プラネタリウム上映作品『ガンダム新体験-0087-グリーンダイバーズ』に登場。
- ブラック:ジャミトフ直属のティターンズの部隊「ブラックヘアーズ」所属機。キハール同様に幅広のブレードアンテナを装着している。漫画『OVER THE MIND』に登場。
立体物
『Zガンダム』放送当時の旧キットは1/220スケールで発売。1/550スケールのMA形態が付属。
2005年には劇場版Ζ公開に合わせて、1/144スケールのHGUCで発売。
差し替え無しで変形機構を再現しており、なんと手首の収納ギミックまで搭載している。
また当時としてはかなり珍しい専用台座も付属しており、MA・MS形態両方で飾ることが可能。
ただし、完全変形の代償として、腰軸が固定となっている。
完成品では『モビルスーツインアクション!』及び『ハイコンプロ』で発売されている。
後にグリーンダイバーズ版がハイコンプロは数量限定、HGUCはプレミアムバンダイ限定で発売された。
SDガンダムフルカラーシリーズにラインナップ。大型ビームライフルを構えた固定モデルとなっている ※現在、入手困難
外部出演
余談
可変時間は僅か0.5秒と短いため本来は弱点にはならないはずだが、第13話でカミーユのガンダムMk-Ⅱに可変中のフレームを攻撃されて撤退し、第16話でアムロのリック・ディアスにビームピストルを撃たれ、撃墜こそされなかったが吹き飛ばされていた。前者はカミーユがその隙が出来るタイミングを計っていたが、後者は7年のブランクとまだ現行機への慣熟訓練もしてないであろうアムロが戦闘機動の最中に平然とやっている(これが白い悪魔の力である)。
またゲーム「エゥーゴVSティターンズ」では地上でしか選択できない(TMAでは他にサイコガンダムも同じ)ほか、白兵戦武装を持たないためか、特殊格闘が連続パンチになっている。
関連動画
関連項目
プロトタイプアッシマーTR-3:同じ原型機から発展した試作機。
円盤獣:同じように円盤みたいな姿に変形できるロボットでスーパーロボット大戦にてこれと因縁がある人物から間違われた。更にそのネタはアンソロジーで兜甲児から円盤獣アシアシと言う有り難くない名前を付けられる羽目になった。
VF-1:下半身の変形機構が瓜二つ。メタ的に言えば「可変MS・MA」自体が彼等の影響をもろに受けてる為、似てる奴が出てきても当然なのだが。