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ジェイガルシア・サターン聖の編集履歴

2024-02-19 20:02:48 バージョン

ジェイガルシア・サターン聖

じぇいがるしあさたーんせい

ジェイガルシア・サターン聖(SAINT JAYGARCIA SATURN)とは、少年漫画『ONE PIECE』に登場する権力者である。
原作第1073話以降のネタバレとなります。単行本派・アニメ派は閲覧に注意してください。





































人間は……やめろと言われた事をなぜやりたがるのか……

おい……私の身にもなってみろ “虫ケラ”の気持ちを理解しろと言うのか? 不可能だ……


概要

ONE PIECE【世界政府2】


ONE PIECE』の作中世界を治める世界政府の最高権力五老星の1人。

普段は聖地マリージョアのパンゲア城にて他の4人と共に世界政府の方針を決定している。

肩書きは「科学防衛武神」であり、世界政府の実施する科学技術政策、防衛政策等に関する事項を分担管理しているようである。

モデルとされる人物は共に社会主義革命家として知られるカール・マルクスか、或いはフィデル・カストロと思われる。


プロフィール

本名ジェイガルシア・サターン
年齢不明
身長不明
肩書き五老星科学防衛武神
出身地赤い土の大陸 マリージョア
誕生日不明
星座不明
血液型不明
好物不明
悪魔の実クモクモの実?(幻獣種?)
初登場単行本25巻 第233話『世界最高権力』
CV野田圭一

人物

今までに登場した天竜人と同様に人命を軽く見ている。例としては世界政府側の人間が犠牲になるような事態になったとしても、人間の命など“”だと思え、減ってもすぐに繁殖するという冷徹な発言をする程である。

一方で一般的な天竜人と違い非常に理知的な思考をしており、ベガパンクに軍への技術の提供に感謝を表したり、バーソロミュー・くまとは海賊であるにもかかわらず取引を交わし内容を遵守するなど政治的駆け引きに長けた人物と描写されている。


またベガパンクに対し自身も科学者であると語っており、実際に優れた科学力や見識の持ち主だが、その本質は上記の発言通り人間を徹頭徹尾『虫ケラ』としか思っていない傲慢なリアリスト

一方で自分の想定通りに進まない事態には理解が追い付かないという頭の固さや、世界政府上層部の例に違わず不都合を力で消し去ってことを収めようとする短絡な思考など、欠点も目立つ。


加えて後述するが、根本的な思考形態そのものに悪趣味さが垣間見えるなど、窺い知れるその人格は作中でも上位に入るレベルで邪悪そのものである。


言動から窺い知れるその精神構造は、人間という枠に当てはまらない上位種……冷酷ながら律儀な一面などを見れば、それこそ悪魔と呼んでも差し支えないかもしれない。

事実、醜悪な内面は彼自身のとある場面を迎えた際に放ったモノローグで明かされたがそこに至るまでにそのような状況になるようには図っておらず成り行きのような形で実現しかけた。立場上いくらでも悲劇をばら撒けるものの権力を使い欲を満たすような行動はあまりなく基本的に世界政府およびイムの利益のための行動している。

反面、「人類に進歩など必要ない」と言い切るほどに「現在」に固執し変化を排除し、既得権益にしがみ付いているようにも見えるその姿は、言ってしまえば老害と表現してもいいだろう。


なお、「科学防衛武神」という肩書通り、科学者としての見識をうかがわせるようなセリフは見られるものの、エッグヘッドに自ら上陸してから明かされたエピソードを見る限りくま絡みでは完全にベガパンクに出し抜かれている。

後述するがエッグヘッド編での立ち回りを俯瞰して見ると、指揮能力や危機対処能力は押しなべて低い模様。


これは、推し量れる価値観の根底に(世界政府上層部全てに言えることだが)「自分たちと相容れないものは世界に必要ない、だから消しても問題ない」という認識が存在することが理由と思われる。


戦闘能力

SAINT. JAYGARCIA SATURN

鬼のような角が生え蜘蛛の下半身を持った異形の姿(日本の妖怪である牛鬼または土蜘蛛に似ている)に変身することから、動物系悪魔の実の能力者と思われる。

また黒く禍々しい羽衣状の蒸気を纏っており、能力者であれば覚醒している可能性が高い。


また遠距離から魔法陣のようなサークルを通り移動するなど、魔術のような力を行使するが、これら全てがサターン聖の能力なのかは今のところ不明。

主だった能力としては見えない何かで他者を抑えつける技、睨みつけた相手に瞬間的に頭蓋が吹き飛ぶほどの衝撃を与える技、逆再生のような自己復元能力がある。

単純な脚による刺突攻撃も仮にもパシフィスタであるくまの身体を貫くほどの威力を持つほどには強力である。

この他、トシトシの実による年齢操作が効かないなど、人外の存在である可能性すらある。


一方で再生したとは言えジュエリー・ボニーにあっさり刺されて流血する、くまの鉄拳を受けて簡単に吹っ飛ばされ重傷を負うなど、純粋なフィジカル面については高くはなく、能力を鍛えてフル活用するタイプの強者と言える(死なない限り再生できると考えれば納得のいくスタンスではあるが)。

とはいえ、刺されたことに狼狽する周囲の海兵に「刺されたくなければ避けておるわ!」と一喝しており、強がりでもない限りはその気になれば難なくボニーの攻撃を避けられたと思われるため判断基準に入れていいのかは不明である。


サボの「火拳」を直に受けても傷を負った様子はなかったが、これは恐らく再生能力でリカバーしたと思われる。


活躍

※名前判明以前は親記事を参照。


過去

くまの回想で挟まれたゴッドバレーでの人間狩りにおいては、38年前の出来事にもかかわらず現在と全く変わらない姿で登場している。

ハチノスの宝」に纏わる目的のもと襲撃してきたロックス海賊団ロジャー海賊団を始めとする海賊たちの急襲による混乱の中、ニキュニキュの実を食べたくまを発見し衝撃波で転倒させると、バッカニア族には奴隷になるか死ぬかしか許されていない」と冷淡に語った。

これに当然くまは反駁し「ニカのように一人でも多くの人たちを救いたい」と叫ぶが、


「……だから消えるんだ お前たちは」


と一顧だにしなかった。

なお、この時点ではいかなる経緯か意図か、くまを取り逃がしている。

しかしそれから十数年後、聖地へ天竜人の妻として拉致されたジニーに対して薬物実験を(恐らく秘密裏に)行っており、さらにボニーに対しても密かに「悪魔の実の力をエキスとして注入すれば能力を宿せるのか」という実験を行ってもいたことがエッグヘッド編で発覚している。


つまるところくまの身に降りかかった不幸の全ての元凶がこの男である。


そして、ベガパンクに会いにエッグヘッドを訪れたくまと彼の会話を盗聴しており、黄猿たち海軍を派遣した。クローン兵の素体としてくまは優秀であるがそれ以前に懸賞金2億9600万の名の知れた海賊であり、それを素体としたクローン兵を海軍が保有するのは面目が立たないと語った。

その上でボニーの治療への条件としてクローン兵の素体となることに加えて、追加条件としてポートガス・D・エースが落とした王下七武海の後任に海賊として加盟すること、海軍の人間兵器となること、その力を世界政府へ向けさせないためにくま本人の自我の喪失という3つの要求をする。


くまの改造が完了に近づくと、命令できない状況での暴走を止めるためとして自爆スイッチをつけるようベガパンクに命じた。この時ベガパンクから意識を切り替える発明を試すため、くまの自我を少し残すよう頼まれるも却下。

やむなくベガパンクは命令通りの措置を施したが……。


エッグヘッド編

空白の100年の研究をしていたベガパンクを確実に抹殺するため、海軍大将黄猿が率いる艦隊と共に自らエッグヘッドへと出航する。


エッグヘッド到着後、ドーベルマン中将から、エッグヘッド内部の状況を聞き、エッグヘッドの従業員、研究員、従業員の乗った船を沈めるように命令を下している。また、麦わらの一味がエッグヘッド研究層にて、ベガパンクのを人質にして立て籠っていることを知ると、即座に彼女の命とベガパンク全員の脳の役割を担っているパンクレコーズ、そしてマザーフレイムを生み出せる融合炉を最優先とし、その他の物は失っていいという方針を定める。


黄猿が先陣を切って島に上陸した後は、海軍全体の指揮を執り始め、最終的に「5」の数字が五法に並ぶ魔法陣を介して人獣型の姿でエッグヘッドに出現。

ベガパンクたちの前に立ちふさがるが、そこにくまの記憶を見たボニーの奇襲を受ける。


しかしそれも「刺されたくなければ避けておるわ!」と一蹴して再生、サンジたちを抑えつけながらギア5の反動で無力化したモンキー・D・ルフィの抹殺にかかったが、フランキーによって阻止される。この時サターン聖は 「……成程…協力型の海賊団か…」 と彼らのチームワークに感心するような様子を見せた。


ちなみに彼がエッグヘッドに上陸して最初に対峙したメンバーはベガパンク本人に加え、ベガパンクの元同僚の息子であるサンジベガパンクの故郷で2年間を過ごしたフランキーベガパンクにを改造されたボニーの3名であり、奇しくも全員がベガパンクと何らかの関連性を持つ人物である。


その後しつこく襲ってくるボニーを捕らえ、彼女とくま、ジニーの身に起きた災難が全て自分の采配に起因することを淡々と語り海兵に射殺させようとするが、まさにその瞬間に背後から襲ってきたくまのレーザー攻撃で海兵が壊滅。

ならばとボニーを地面に放り出し自ら手にかけんとするも、割り込んできたくまに防がれ失敗。


「どうなってるベガパンク!!? こいつは死んだハズだ! 革命軍がくまを連れ去った数日後! 私はこいつの『自爆スイッチ』を押したのだから!!!」


叫ぶサターン聖だが、実際にはベガパンクが取り付けたのは自爆スイッチではなく、くまを完全な植物状態に陥れる「完全停止スイッチ」であった。それでもくまは動き、そしてこの場にやって来た。

Punch!

いずれにしても唐突に訪れた想定外を前に、本物の狼狽を見せるサターン聖は次の瞬間、顔面にくまの怒りの鉄拳を受けて吹き飛ばされ、右腕を千切られ瓦礫の下敷きになってしまう(それでも呻きつつくまを睨みつける余裕を残している)。

それでもほどなく抜け出して戦線に復帰、ベガパンクにこの事態を問い詰め「愛ゆえと説明しても良い」と返され、


「成程……! それは人体の盲断及び不具合(エラー)である……! さらば用済みの男たち…!」


と、千切れた右腕や折れた角を逆再生のように復元する能力を見せながら停止したくまにトドメを刺そうとするが、立ち直ったサンジに阻止され、さらにフランキーが放ったラディカルビームを追撃で喰らう。

一応任務を優先するボルサリーノもここで戦線復帰したが、混沌を極める事態を前にとうとうブチキレたサターン聖はバスターコールの発動を指令。


「『世界の秘密探求する者』……『失われた種族血を引く者』……『古き神呼び起こしてしまった者』―――この島は不都合に満ちている!!!」


脱出を呼びかけられても「私と黄猿はここに残る」と断り、ベガパンクを「空白の100年を知識欲に負けて探求したお前が全てを巻き込んだ」と詰る(が、その後直接動こうとはせず、脱出に向かうベガパンク達をボルサリーノに妨害させる)。

そして空中に投げ出されたくまとボニーをパシフィスタに狙撃させつつ、


(最高じゃないか……!! 命を捨てて生かした娘が……!! 己のクローンに殺される愚かしさ!! 虫ケラに相応しき……!! 愚の骨頂!!!)


内心大いに悦に入るという下種な顔を見せた。

だが、「父の姿をしたパシフィスタにボニーが殺される」という最悪の事態を憂慮していたベガパンクによるパシフィスタの命令権第一位をボニーに設定しておくという仕込みによりこれは挫かれ、それどころかパシフィスタが「最優先命令」により海軍を攻撃し始めたため、いよいよ怒りを露にしベガパンクの胴体を脚で刺し貫く


パシフィスタが使えないならとボルサリーノに一行の抹殺を指令するが、間髪入れずに完全復活したルフィが乱入しこれも失敗。

とどめとばかりエッグヘッドに襲来したのは、道中で脱出船を追っていた部隊を粉砕して「太陽の神」のもとに駆け付けた巨兵海賊団ツートップであった。最後はルフィのゴムゴムの白い銃乱打を食らい、デボンとオーガーの所へ吹っ飛ばされてしまう。


ちなみに、この場面に至るまでのサターン聖の立ち回りを見てみると、

  • くまを縛り付ける枷としていたボニーを「放っておけ」と命じて放置→土壇場で戦力をひっくり返す鬼札に変貌
  • くまに取り付けさせていた自爆スイッチを起動したのにそれが本当に起爆したのか全く確認しない→突然現れたくまに殴り飛ばされダメージを負い、ボニーを救出される
    • それ以前に「くまに本当に自爆装置が取り付けられたのか」「パシフィスタの威権順位は本当に五老星がトップなのか」を一切確認していない
  • 次々に引っ繰り返る状況を前に自分では動かずボルサリーノに命じて対処させる→復活したルフィがやって来て失敗
  • 確保対象の「欲」と融合炉、パンクレコーズをまだ抑えていないのにバスターコールを指令→遺漏なくバスターコールが完遂すればこれら全てが消えてなくなるので、イムの要求を無視したことになる

など、指揮官としての能力どうこう以前に現状を正しく把握できているのかすら怪しい。


ただし、これらの意見は結果論も多く


  • 威権順位の確認方法が不明瞭かつどのような仕組みで作られているのかも読者視点では分からない。そもそも本当に機能しているのか判別する方法は実際に当人らが指示して確認する他ないので確かめようもない
  • 自爆スイッチの件も本当に自爆してしまえばせっかく改造したくまも破壊されてしまうので緊急事態にしか使えない。その上、くまが未だに動けているのはベガパンクの想定すら超えているので確認以前の問題と言える。
  • バスターコールの発令も目標の3つがどこにあるかはルッチを通じて把握しており無事に済むという確信がある可能性もある(バスターコールは無差別攻撃だが対象をある程度限定する事はでき、エニエスロビーでのバスターコールもスパンダムやロビンがいた躊躇いの橋だけは砲撃せずに残していた)また、サターン聖自身が判断したように不都合な物が多く下手に海兵が現場にいるとただその場に居合わせただけの知るべきではない立場の海兵が知ってはならないことまで知る可能性もではないのでその方便のための可能性もあるがこちらは仮説にしか過ぎない

余談

五老星の各個人はこれまで名前不明で、公式からもA~Eの仮名で呼ばれていたが、その中で"C"が最初に明かされた。

なお彼らの初登場は原作233話なので、ジャンプ掲載基準で21年近く経ってのことになる。


名前の「サターン」について、由来は恐らく土星の英名である"Saturn"。

太陽系の惑星で、古代兵器のウラヌス=天王星とポセイドン(ネプチューン)=海王星、そして作中で名称が明言されていない地球を除くと、水星金星火星木星・土星の5つになることから、他のメンバーも同じく惑星由来の名前と予想されており、その予想は的中することとなった。


また姓の「ジェイガルシア(Jaygarcia)」は、アメリカのギタリストでグレイトフル・デッドのリーダー的存在だった故ジェリー・ガルシア(Jerry Garcia)が、一部ファンの間で挙がっている。


関連項目

五老星 ONE PIECE 世界政府


各章のボスキャラクター

カイドウジェイガルシア・サターン聖→???

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