「Come on! プ・プ・プテラ!」
「バディアップ!」
「上昇気流!一流!翼竜!プテラ!」
バイス「よォ~し、行ってみよう!」
概要
プテラバイスタンプを使用してゲノムチェンジする仮面ライダーリバイスの形態。
翼竜の代表的存在「プテラノドン」と「仮面ライダーファイズ」をモチーフとしている。
第4話から登場。
変身音声はここまでのフォームと異なり、原典のファイズを思わせる若干スローテンポな物になっている。
尚、ゲノムチェンジフォームの中ではジャッカルゲノムと同じく特殊な形態である都合もあって、劇中での登場回数は僅か4回、ギフジュニア以外のデッドマンの撃破数0回とそこまで戦績と出番に恵まれていない。ジャッカルゲノムが一応チーター・デッドマン撃破に貢献したり後にカゲロウや大二らに使われたのに比べるとやや寂しい扱いである。
只、その機動力を生かして第13話ではさくらを救出する為に使用されていた。何気に『リバイス』では本当に珍しい「バイクを使う形態」である為か、移動用の姿としての方が印象深い。
37話では飛行するギファードレックスバイスタンプを追う為に久々に登場した。同じく飛行可能なイーグルゲノムと比べると、長距離の継続飛行の面で優れていると考えられる。
本編終了後の『MOVIEバトルロワイヤル』に登場し、リバイはアルティメットリバイの状態で搭乗している。
スペック&外見
リバイ
身長 | 202.9cm |
---|---|
体重 | 86.7kg |
パンチ力 | 8.4t |
キック力 | 19.1t |
ジャンプ力 | 43.6m(ひと跳び) |
走力 | 4.1秒(100m) |
複眼が黄色く、複眼の間のVの字に開いた部分からはプテラノドンの嘴を模したパーツが伸びている。複眼は釣り目になっており、どちらかと言うと半円型だった本家よりもS.I.Cのデザインに近い。
胸部はファイズの中間フォームであるアクセルフォームがモチーフになっており、展開した胸部装甲「フルメタルラング」に当たるパーツ「プテラリバイアクセル」には、もう一つのモチーフであるプテラノドンの翼の意匠が組み込まれている。
これにより瞬間的に最大50倍速まで行動速度を引き上げる「フォトンストリーマー」を生成すると共に、行動の際に発生するソニックブームを抑える。
これは原典のアクセルフォーム同様に変身直後は閉じており、変身完了時に変形する。
閉じているのは変身直後のみであり、開いた状態が正規の状態である。その為胸部の(バイスタンプと同じ)シンボルマークは開いた内部側に存在する。
また細かなメカパーツ造形、色分けこそ再現されていないが、アクセルフォーム時に露出する特徴的な強制増幅炉「ブラッディ・コア」を模した意匠(レリーフ?)が胸に施されている。
このレリーフがある胸部装甲「プテラエンブレスト」はリバイに加速能力を与えるが、その反面短時間で爆発的にエネルギーを消費してしまう欠点がある。
これは一輝の体力が続く限り維持できるが、現状では原典のアクセルフォーム同様10秒が限界。
その為、変身中はバイスに搭乗することでその消費をフォローする事が要求される。一応第20話では短いながらもギフジュニア戦において高速格闘戦を見せた。
脚部の外見はレックスゲノムと大差ないが、超高精度ロックオン機能を備えており、キックの命中精度を高めている。
他の形態がピンクを前面に押し出している配色なのに対し、プテラゲノムはリバイ、バイスコンビのもう一つのメインカラーであるライトブルーがメインとなっている。
ジャンプ力が高めだがイーグルゲノムに抜かれており、他のスペックも数値上では他のゲノムを下回る等やや控えめ。バイスと空陸の連携と加速能力が肝となる形態である。
バイス
全高 | 175.1cm |
---|---|
体重 | 93.6kg |
限界高度 | 150.0m(ひと跳び) |
最高速度 | 210.0km/h |
人型では無く所謂エアバイク。プテラノドンの力を全身で表現した結果らしい。
熱さに弱いという弱点があり、冷却効果が高いスマートな形状となることで、冷静なブレインを維持している。
ハンドル部分が翼を広げたプテラノドンを模しており、バイスの顔はそのハンドルの下に付いている。ファイズ要素は胸部を模した機首の模様やプロペラの加工パーツの色程度で、他のゲノムと比べてかなり少ない。前側の回転翼下にはフォトン光弾を放つ「プテラキャノン」という火器を搭載している。
今作におけるライダーマシンに当たる形態で、こちらのみ映画に先行出演していたが、バイクでのみの活躍とバイスに直接プテラバイスタンプを押印する非正規の変身プロセスも相まって初見では仮面ライダーファイズをモチーフにしたフォームである事はおろかフォームチェンジの一種だと看破する事すら難しかった。
しかも、この非正規の変身プロセスは本編では使われず、『MOVIEバトルロワイヤル』にて再び使用された。
ここにき来ていきなり人型ではないバイク扱いとなったバイスだが、この方向性はファイズの同じく相棒たるバイク「オートバジン」へのリスペクト(オートバジンも、バイクから人型形態への変形機構を有するため)ではないかと囁かれている…。
因みにライダーマシンと比べると歴代「最長の横幅」「二番目に遅い最高速度」「二番目に軽い重量」と外見同様かなり特徴的なスペック(最鈍&最軽量はダンデライナー)。
リバイスプテラ
「必殺!撃ってな!見てな!プテラ!」
第4話で発動。
他の形態のリミックスと違ってリバイがバイスに搭乗したままそれぞれの能力を発動した状態を指す。
リバイの加速能力によって超高速で空中を飛翔し、すれ違い様にバイスが展開した青く輝くフォトンの翼で敵を斬り裂くという攻撃が可能。
一応、バイスから発動中はバイスの両側に光の翼が出現するため、モチーフの生物の形を成しているように見えなくもない。
必殺技
- プテラスタンピングフィニッシュ
リバイスプテラの状態で使用。
バイスのホイール部分から出力されたフォトンの翼を刃とし、高速回転しながら体当たりする。
さらにリバイが超加速して吹き飛ばされた敵に迫り、強烈な回し蹴りで追撃する。
プテラバイスタンプ
「プテラ!」
白亜紀の翼竜「プテラノドン」の力と、平成ライダー4作目の主人公「仮面ライダーファイズ」の意匠をモチーフにしたバイスタンプ。
カラーはファイズのマスク部分がグレー、プテラ部分がレッドとなっている(グレー部分は、ファイズのフルメタルラングをはじめとしたシルバー系の装甲色、レッド部分はフォトンブラッドの赤を意匠化したものか)。
DXガンデフォン50でのバイスタンプ講座音声では「プテラってのは空を飛ぶ恐竜らしいぜ!」「楽して飛べるからって、使いすぎないでね!」との事。
ちなみにプテラノドンの属する翼竜は恐竜とは別の種類であり、「空を飛ぶ恐竜」という説明は間違いである。
「バイスタンプゲノムサウンドシリーズ」のオリジナル音声は「翼竜の遺伝子!」。
余談
- 変身音声の「Flying by! Complete!」はファイズの変身音声「Standing by...Complete」とプテラノドンが空を飛ぶ翼竜である事が元ネタになっている。
- 肉食魚であり「何度も生え変わる歯を持つサメ」がモチーフの1つであるのファイズと、「歯の無い翼」を意味するプテラノドンという中々挑戦的な組み合わせである。
- リバイスのゲノムチェンジの変身音声では唯一生物名(「プテラ」)で韻を踏んでいない。ただしリミックス変身の変身音声では他の形態と同様に「プテラ」で韻を踏んでいる。
- 因みに、ファイズと同期の戦隊には、プテラノドンの戦士がいる。
- ファイズの特徴的なガジェット群の中でも、他作品ではバリエーションまで登場し記憶に強く残っている方も多いであろう、携帯電話と銃の機能を持ったファイズフォン。そして、『仮面ライダーリバイス』劇中において登場する、同じく携帯電話と銃の機能を併せ持った装備・ガンデフォン50。意図したものか、偶然か、玩具の発売時期としてはファイズモチーフのプテラバイスタンプとガンデフォン50は同時期となった。
- 尺や状況の問題もあったとは言え、エアバイクに変身したバイスに対して誰も何も言及しないと若干不自然な部分がある。
- 変身はしていないものの自転車などに憑依する姿を見ている一輝はともかく、突如現れたエアバイクに対し周りの人間が何も反応しないと言うのはちょっと不可解である。
- 尤も、デッドマンズや悪魔の襲撃が日常茶飯事である今作の世界で変身やゲノムチェンジ、デッドマンに驚かない時点でこの様な事を言うのも野暮な事かもしれないが。
コラボしちゃってさ!スゲーのよ!
2つのモチーフを過不足なく取り入れたリバイもそうだが、ライダー史上初の車輪を用いない空飛ぶバイクと言う特徴的な姿となったバイス。実はこのバイス(バイク)は真面目にベースとなった車両が存在している。
それはA.L.I. Technologiesが開発した「XTURISMO」であり、本当にホバーバイクとして2022年前半にエンジン型限定モデルで販売が開始されるとのことである。
既にユーチューブの公式アカウントで動画も出ている為、気になった方は要チェック。
尚、同社の代表取締役である片野大輔氏は
「今回、ご提供させて頂いているホバーバイク”XTURISMO”を活用した作品で、少し先だけれども確実に来る未来を、子供たちにも、小さいころから夢見ていた大人にも想像して頂ければ幸いだと考えております」
とのコメントを寄せている。
因みに公表されている「XTURISMO」のスペックは以下の通り。当然ながらバイスより重くて遅い。
全長 | 3.7m |
---|---|
全幅 | 2.4m |
全高 | 1.5m |
体重 | 300.0kg |
最高速度 | 100.0km/h |
そして、2022年12月16日には第1号車(1号機?)が遂に納車された。
記念すべき1号車を買ったのは湘南美容外科クリニックを創立、SBCメディカルグループの会長を務める相川佳之氏。
彼曰く、元々乗り物が好きで購入を決めたのだが今後は飛行公開や事業にも使っていきたいとのこと。
ちなみにお値段は7770万円(保険代・講習費込み)との事。
なお日本では私有地のみ飛行が可能である(法整備がまだな上に免許すらないので当たり前だが)
デモンストレーションでは富士スピードウェイが使われていた。
このように順調なスタートを切ったものの、その後A.L.I. Technologiesは資金繰りの悪化により破産に追い込まれてしまった。
関連タグ
リバイス(仮面ライダー) 仮面ライダーリバイ 仮面ライダーバイス
ケツァルコアトルスゲノム:色違い。
ジャッカルゲノム:同じくバイスが非人型になるゲノム。
オートバジン、ジェットスライガー:ファイズがモチーフのスタンプでエアバイクになるという点で意識されていると思われる。少なくとも、単なるビークル以上の活躍をするビークルという意味では、立派なバイスの先輩(?)と言えるだろう。
ダンデライナー:他作におけるエアバイク型ライダーマシン。因みに仮面ライダー図鑑ではバイクとして扱われていない。
プトティラコンボ:プテラノドンをモチーフに取り込んだフォーム。
恐竜グリード:上記をリバイに例えるなら、こちらは同じくプテラノドンの力を秘めた対の存在といえる『OOO』作中の怪人であり、今回のバイスの先人的存在と言えるかもしれない。
飛翔態、ファイナルフォームライド、バイクフォーム、バイクゲーマー レベル2、ライオンモード、金の武器銀の武器:歴代非人型フォーム。特にレーザーやアクセルは主人公を乗せて疾走するバイクという共通項がある。ちなみにメタ的な観点でいえば、ビークル時の撮影に実物を使用しているという意味で、レーザーがバイスに近いか(当然ながら、バイク仲間(?)としてそこに貴賎はない)。
フーディーニ魂:変形したバイクと合体して空を飛ぶフォーム。設定的にはグライダー。
プテラ:間違ってもコイツのゲノムではない。
ファイズアーマー:同じくファイズの力を宿したレジェンドフォーム
ゲノムチェンジ
コモドドラゴンゲノム → プテラゲノム → キングクラブゲノム
ファイズレジェンドライダーフォーム
ファイズ進化人類史※ → プテラゲノム → ファイズフォーム※
※どの媒体においても変身していない
ディアゴスピーディー → 仮面ライダーバイス → ブーストライカー