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「侑斗は本当は意地悪な人間じゃない。心の中では、お前達と友達になりたいと思っている」

「最初に言っておく!胸の顔は飾りだ!(略)…いや、騙したら悪いから」

CV:大塚芳忠

主なスーツアクター:押川善文

憑依して変身する仮面ライダー

最初に言っておく!これは概要だ。

仮面ライダーゼロノスの変身者、桜井侑斗のパートナー。

牛若丸に登場する烏天狗武蔵坊弁慶のイメージから誕生した。一方で名前は白鳥座の一等星デネブから来ている。

性別は男で一人称も「俺」だが、思考回路は過保護なオカンさながらで、侑斗の食事を作ったり(但し、彼の苦手なシイタケを殆どの確率で入れる)、出会った相手に手作りの「デネブキャンディ」をあげて「侑斗を宜しく☆」と柔和に挨拶したり、侑斗に対して余計なのも含めて大小様々な世話を焼いている。

間を外した気遣いが裏目に出て侑斗の癇癪を刺激し、プロレス技(主にサブミッション系)でお仕置きされるのがお約束のパターン。

手の指は一本一本が銃になっておりイマジンと戦うゼロノスの援護射撃に使われている。戦闘能力は非常に高く、憑依していない状態でもファンガイアの軍団相手にイマジン達の中では唯一苦戦しておらず、スパイダーイマジンの攻撃にビクともしない程頑丈であり、侑斗もM良太郎に対して「デネブはお前より強いぞ」と言い放つ程信頼を寄せている。アルタイルフォームに憑依してベガフォームとして直接戦ったり、ゼロフォーム専用重火器・デネビックバスターに変形したりもする。

特にベガフォームに交代しての戦闘は侑斗が苦戦する相手を瞬殺することも多い。

自作のデネブキャンディは常時大量に携帯しており、ある時途轍もないショックを受けた際はまさにあられデンライナーの床に零れ落ち、天の川(ミルキィロード)ならぬ飴の川(キャンディロード)が生まれ、ドサクサ紛れにモモタロスが2、3個パクったほどである。

タロスズとは違い初登場時点で既に契約を完了しているが、作中では変身の方法が異なる為ゼロノスに直接変身した事は無い(最終回のパラレルであるよみうりランドで行われたヒーローショーでは、デネブがベガフォームに直接変身し、更に大人桜井も加わったトリプルゼロノス大集合デスイマジン一味を迎え撃っている)。

他にも憑依したいと思って

スネールイマジンが過去に飛んで少年時代の侑斗を殺した際には、良太郎と契約した世界線になっていた。その後、良太郎によって時間が修復されたのだが、その事実を知った際には死にかねないほどのショックを受けていた。

仮面ライダーNEW電王に憑依した際にベガフォームへと変身している。尚、現在のNEW電王の設定では変身出来ずに武器化してしまう。或いは無理矢理憑依したことによるイレギュラーだったのだろうか。

尚、武器化による変化がデネビックバスターなのか、本家電王が変身した場合もベガフォームになるかはいずれも不明である

契約者の望み

TVシリーズ

契約者桜井侑斗(2007年)/桜井
望み19歳の頃の自分をゼロノスにして、共にイマジンと戦うこと

精神体の頃はカイに付き従っていたデネブだったが、仮面ライダーゼロノスとして1人戦う桜井侑斗に心打たれ、カイを裏切り桜井と契約。

その望みは「過去の自分と共にイマジンと戦う」こと。それを聞き入れて実体化したデネブは時の列車ゼロライナーで過去へ向かい、19歳の桜井=侑斗と接触。事情を知った侑斗はゼロノスとして戦うことを決意。

かくして侑斗とデネブはゼロライナーに乗り、時の運行を守る戦いに身を投じることとなったのである。

当初は未来の分岐点の鍵とされる桜井の婚約者・野上愛理を守るのが使命だと聞かされていた侑斗とデネブだったが、そこには2人も知らない秘密があった…。

劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦

契約者桜井侑斗(11歳)/ユウ
望みデネブの本来の契約者=侑斗が戻ってくるために、オニ一族を倒す

ある大地震によって起こった時空の歪みにより室町時代と1980年代の時間が繋がり、これを利用してオニ一族は自分達が退治されない歴史を作ろうと暗躍。

この歪みの影響で侑斗が消滅し、デネブは実体を失ってしまう。オニ一族の目論見を止めるべくデンライナー一行と共に1980年代へ向かったデネブはそこでオニ一族に襲われていた少年ユウを救助。

更にユウがオニ一族が探している鬼の切り札の片割れの伝承者であることが判明し行動を共にすることとなる。

辿り着いた室町時代でデネブは実体化するために、ユウに望みを言って自分と契約してほしいと頼み込む。

ここでユウは

「オニを倒してよ!デネブの契約者の人が戻ってくるように」

と望んだ。

これに感涙し受け入れたデネブは実体化し、戦いに加わることになった。

最終的にオニ一族を倒し元の時代に帰ることになったユウ。

別れ際にデネブは

「ユウ君…いつか会えたら俺はきっと君を助ける!これは契約じゃなくて…約束だ!」

という約束を交わした。

その後、時空の歪みが修復し侑斗が復活。

そして侑斗がこの約束を覚えていたことで、侑斗がユウの未来の姿であることを悟ったデネブは歓喜するのだった。

ガチで探せ! 君だけのライダー48

大塚芳忠氏の声は充てられてないが、細かく刻んだしいたけが入っているチャーハンを食べるゼロノスを遠くから見ていた。

「最初に言っておく!侑斗を宜しく!」

侑斗「魔王に宜しく言うな!」

スーツアクター:永徳

EP39・40にて登場。

勿論「侑斗を宜しく」や「デネブキャンディ」も健在。

侑斗と共に常磐ソウゴグランドジオウの力を手に入れた時間を見てきており、それを阻止するためにソウゴの前に立ちはだかる。

とはいえ、クジゴジ堂を訪れた際には侑斗程は露骨にソウゴのことを危険視するような素振りは見せておらず、彼にもちゃんとデネブキャンディをあげていたり、侑斗のキツい言動を詫びたりもしている(戦闘時にはちゃんと侑斗のサポートに回ってジオウと戦っていたが)。

この作品の主人公の1人。

オカンポジというだけあって、栄養素や歴史、可食植物等、食物に関する情報はとても詳しい一方で、それ以外の物事についてはとても疎い一面を見せる。そのため、平家を「ヘッケイ」、義経を「ヨギツネ」、弁慶を「ベンケーシー」、景時を「カゲノキ」タイムジャッカー「タイムパウダー」などと言い間違えている。

とはいえ、自分のモデルとなった武蔵坊弁慶とは料理の話で馬が合い、良好な関係を築けていた。

デネブが侑斗の椎茸嫌いに苦労しているように、弁慶も義経のゴボウ嫌いを治すために四苦八苦していたようである。

余談

大塚氏は後に『仮面ライダー鎧武』のナレーションも務めている。

また、『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』でゼイビアックス将軍の日本語吹替を担当している(同作では、大塚氏を含め平成ライダー経験者が吹き替え声優の大半を占めている)。

デネブはイマジンの中では珍しく桜井侑斗と複数回契約をしている。

桜井侑斗の時系列で合わせると、

最初は実体を持つために少年時代のユウと「デネブの契約者を見つける為、一緒にオニ一族を倒す」(コミック版では「オニ一族からトキ達を守って欲しい」)という願いで再契約(願いを見ると、コミック版の方がその後のデネブの行動の辻褄が合う様になっている)。

オニ一族を倒し契約を終えると一度未来に帰る。

現代の桜井との契約で19歳の侑斗と共にイマジンと戦う。

30代の桜井がレオソルジャーに苦戦しているのを見てここで初めて契約、デネブの姿になった。

デザイン画の段階ではより弁慶を意識したデザインであり、肩には機関車の意匠があった。

これが太極図の陰と牛若丸をモチーフとしたアルタイルフォーム(仮)に合体して太極図の陽をモチーフにしたベガフォーム(仮)になるという構想であった(ゼロノスが牛若丸モチーフでゼロライナーが機関車型とされるのもこの頃の名残だと推測される)。

ソフビ

デネブは放送当時、1人だけ「ライダーイマジンシリーズ」からソフビが販売されておらず、ネット版『仮面ライダーディケイド オールライダー超(スーパー)スピンオフ』でもネタにされた。

立体化はなかった訳ではなく、「2フォーム変形合体DX仮面ライダーゼロノス」という玩具にベガフォームのアーマーとして同梱された…が、ソフビ化はやはりされておらず、その後、映画化の度に何度か企画は持ち上がったものの、白紙と化している。ネット版では夏海やユウスケの提案で署名のために街を練り歩くという所で終わっている。

その甲斐あってか、『超電王トリロジー』公開を記念し、「ライダーイマジンシリーズEX」からソフビ化を果たすのであった。パッケージには「デネブソフビどうぞ!!」というソフビ化を待っていたファンへの労いのメッセージがデカデカと記載されていた。

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