仲間。学校。私たちの居場所。
概要
サービス開始から2周年を目前にした「ブルアカらいぶ!せかんどあにばSP!」(2023/1/22)内で制作が発表されたTVアニメシリーズ。
以前からゲーム内イベントを題材としたアニメーションPVや、単発のショートアニメが制作・公開されていたが、改めてアビドス自治区を舞台とする「メインストーリー Vol.1『対策委員会』編」がアニメ媒体で描かれる。
話数は「Archive」でカウントされる。
2024年4月からテレ東6局ネットで日曜23:45枠に、BS11で月曜24時に放送されている。また、dアニメストアなどによる配信も実施されている。
以前からネット上の各所で様々なネットミームが作られているゲームのアニメ化ということもあってか、色々と話題性に事欠かない作品になっている。
X(Twitter)では特に話題になっており、アニメ独自の先生のビジュアル公開でかなりの反響を呼び、現在放送される度にほぼ毎回トレンドに入っているほど。
ストーリー
数千を超える学校で形成された巨大な学園都市「キヴォトス」。
ここでは銃を手にした生徒たちの諍いが、日常的な風景になっている。
その中で、砂に包まれた「アビドス高等学校」は廃校の危機に瀕していた。
状況を脱すべく奮闘する「対策委員会」の5人の生徒が、
「先生」と呼ばれる“大人”と出会い、物語は動き始める。
生徒と青春、学園と銃。彼女たちが目指す未来は──
キャラクター
アビドス高等学校
アビドス廃校対策委員会
廃校寸前のアビドス高校を立て直すために奮闘している、同校に残った最後の生徒たち。かつての生徒会による自治区の砂漠化対策によって生じた巨額の負債を引き継いでいる上に、校舎を狙う暴力組織の度重なる襲撃に晒されており、物資の調達すらままならない状況にまで追い詰められていた。
- 砂狼シロコ(cv. 小倉唯)
- 2年生。物静かでミステリアスな雰囲気、物怖じしない野生児メンタル、目的のためなら手段を選ばない危なっかしさが同居している委員会の切り込み隊長。運動神経・スタミナともずば抜けており、普段から愛用のロードバイクを乗り回している。アサルトライフルを携えて敵陣に突っ込むスタイルで暴れ回り、近接格闘も心得ている。
- 小鳥遊ホシノ(cv. 花守ゆみり)
- 委員長の3年生。一人称がなぜか「おじさん」の、昼行灯を地で行くのんびり屋。途絶えてしまったアビドス生徒会の最後の一人で、学園の急速な衰退を目の当たりにしてきた。後輩たちを守るためなら我が身を顧みない節があり、なんだかんだで委員会の精神的支柱となっている。ショットガンとシールドで前線を支えるタンク役。
- 十六夜ノノミ(cv. 三浦千幸)
- 2年生。温厚で包容力に溢れる委員会のまとめ役で、柔和な笑顔と心配りで場を和ませる清涼剤のような存在。どこかの令嬢らしく、委員会のおやつ代は大抵、彼女のお小遣いで賄われている。本来は固定武装に用いられるミニガンを携行火器として軽々と扱うパワフルな生徒で、敵陣前方を薙ぎ払う暴力的なまでの制圧力が持ち味。
- 黒見セリカ(cv. 大橋彩香)
- 会計担当の1年生。何かにつけて憎まれ口を叩いてしまう古式ゆかしいツンデレ。返済資金を稼ぐために数々のバイトをこなしているが、あやしい商売に釣られてしまう純真な一面もあり、仲間内では生温かく見守られている。アサルトライフルでの狙撃による各個撃破を行うマークスマンのような立ち位置。
- 奥空アヤネ(cv. 原田彩楓)
- 書記担当の1年生。以前からアビドスの窮状を連邦生徒会に訴えており、シャーレの設立を知って先生宛てに直筆の支援要請を送った。手紙の中では混乱の渦中にある連邦生徒会への配慮も垣間見え、真摯な人柄が窺える。装備はハンドガンだが、ドローンによる後方からの物資補給や人員の輸送など、支援行動が本領。
連邦捜査部S.C.H.A.L.E
キヴォトスの行政を統括する連邦生徒会に新設された独立連邦捜査部。失踪した連邦生徒会長が先生の活動拠点として用意した部署で、連邦生徒会の権限を以ってあらゆる学園・生徒を対象とした超法規的な支援活動を行うことができる。
- アロナ(cv. 小原好美)
- 先生が持つタブレットデバイス「シッテムの箱」のメインOSを名乗る、明朗で礼儀正しい女の子のAI。小学生くらいの見た目をしており、教室を模した空間で過ごしながら先生の秘書としてシャーレの業務をサポートしている。どことなくある人物に似ているようだが……?
- 先生(cv. 坂田将吾)
- 連邦捜査部「シャーレ」の運営を一任されているスタッフ。キヴォトスの“外部”からやって来たという正体不明の変人だが、「生徒の支えになる」という底の知れない使命感と、「責任を負う大人」としての強靭な行動理念を持つ。
ゲヘナ学園
キヴォトス三大学園の中でも「自由と混沌」を体現するマンモス校。事件や事故の類には事欠かず、良くも悪くも力がものを言う実力社会。
便利屋68
ゲヘナの部活として設立された「情け無用」の営利企業。依頼を請け負っては自治区の内外を問わずに騒動を起こしてきたため、取締りを逃れて学園の外に構えた事務所を拠点にしている。とある雇い主の依頼で対策委員会を打倒するべくアビドスに滞在中だが、諸々の事情で経費が底を突きかけている。
- 陸八魔アル(cv. 近藤玲奈)
- 自由で恐れ知らずなキヴォトスで一番の“アウトロー”を目指し、青春を部活に捧げている自称「社長」の2年生。頑固で見栄っ張りでビビりだが、狙撃手として戦況を俯瞰しつつ近接戦闘にも対応する実力者で、どうにも捨てられない善性と土壇場で魅せるカリスマ性は部下たちを惹きつけて止まない。劇中では眼鏡っ子だった1年生時代も回想されている。書道が得意。
- 浅黄ムツキ(cv. 大久保瑠美)
- 室長の2年生。フレンドリーで馴れ馴れしく、悪戯好きな小悪魔。トラブルの種は敢えて放置し、事件が起きればとことん楽しむ享楽主義者で、大抵はご機嫌な便利屋のムードメーカー。仕事中でも遊び半分のようなノリだが、用意周到で迅速果断。幼馴染みのアルの七転八倒を誰よりも近くで面白がっている。どこか対策委員会のアヤネを気に入っている節も見受けられる。
- 鬼方カヨコ(cv. 藤井ゆきよ)
- 課長の3年生。参謀として非凡な才知を持ちながら、厄介事の絶えない便利屋に身を寄せている謎多き少女。アルには相当に入れ込んでおり、ため息混じりに数々の無茶に付き合っている。クールで面倒見の良い愛猫家だが、生来の強面と仏頂面で初対面の相手を怯えさせがち。ヘビメタバンド「ブラック・デス・ポイズン」のファン。
- 伊草ハルカ(cv. 石飛恵里花)
- 平社員の1年生。アルに拾われたという元いじめられっ子で、自尊心は常に低空飛行。便利屋というよりもアル個人への強い忠誠と献身はしばしば見境のない暴走として出力され、ショットガンの引鉄も起爆スイッチも恐ろしく軽い。華奢な見た目によらず極めて頑強なタンクで、爆発物のエキスパート。
風紀委員会
ゲヘナ自治区の秩序をどうにか守っている、数百人単位の治安維持部隊。アビドス自治区で「仕事」と称してトラブルを起こしている便利屋68を取り締まるべく、過剰にも思える規模の戦力を率いて進攻してくる。
- 空崎ヒナ(cv. 広橋涼)
- 名実ともにゲヘナ最強として君臨する風紀委員長の3年生。本質的にはめんどくさがりだが、ある種の諦観と責任感とで自治区の治安を一手に担っており、現場での鎮圧任務と各種決裁等の事務処理とで慢性的にオーバーワーク気味。情報部出身で、キヴォトスの趨勢にも敏い。
- 天雨アコ(cv. 高野麻里佳)
- 委員会のNo.2にあたる行政官の3年生。実動部隊の参謀として各部署から上がってくる情報を統括し、学園生徒会との軋轢に対応しながら各任務や作戦の指揮に当たっている。ヒナに対しては心酔とも愛玩ともつかない思慕を向けている。
- 銀鏡イオリ(cv. 佐倉綾音)
- 前線担当の2年生。委員会幹部として一定の指揮権限を持ち、風紀委員たちを引き連れてトラブルの現場へ急行する事も多い。パトロールを趣味としており、校則違反者の取締りにも熱心だが、やや大雑把でそそっかしく、詰めも甘いのが玉に瑕。
- 火宮チナツ(cv. 香月はるか)
- 救急医学部から転属した救護担当の1年生。イオリと並んでの前線任務に加えて、大量の書類と日々格闘している委員会事務の砦。シャーレ近辺で発生していたD.U.区での戦闘に参加しており、先生とはシャーレ始動以前からの顔見知り。
トリニティ総合学園
かつて数多の学園を統合して誕生したという歴史を持つ、キヴォトス三大学園の一角。伝統と格式を受け継ぐ、文武両道の由緒正しいお嬢様学校。ゲヘナ学園との間である条約の締結に向けた調整が続いていたようだが、発起人である連邦生徒会長の失踪によって先行きが不透明になっている。
- 阿慈谷ヒフミ (cv. 本渡楓)
- ベンチで本を読む生徒、噴水の端で本を読む生徒、ガスマスクを着けた樹上の生徒
- アビドスの面々と先生がトリニティに訪れた際に意味深に映った生徒達。彼女達が物語の鍵を握るのはまだ先の事…
ティーパーティー
トリニティの生徒会にあたる組織。学内の主要な3派から選出された首長が回り持ちで代表を務める“三頭政治”が特徴。巨大学園に相応しい情報網を持つが、多くの一般生徒をよそに校内でも政治的な駆け引きが繰り広げられており、お世辞にも一枚岩とは言えない。
- 桐藤ナギサ(cv. 早見沙織)
- 生徒会長の一人。淑やかで慇懃な物腰と、大局を見据える冷徹さを併せ持つフィリウス派の首長。一般生徒のヒフミとは個人的な親交があり、アポ無しでも面会に応じるほどの“寵愛”を向けている。ヒフミを通じて対策委員会からとある作戦行動への支援要請を持ちかけられるが……。
アビドス自治区
- 柴大将(cv. 市来光弘)
- アビドスの名店「柴関ラーメン」の、柴犬のような姿をした獣人の店主。懐が深く情に厚い男で、清潔感のある店内に良心的な価格設定、気さくな接客もあって、人口が流出し続けるアビドスでも客足は絶えない。最近、バイトの店員を雇ったらしい。
- カタカタヘルメット団
- キヴォトス各地に点在する、ヘルメット愛用者からなる不良生徒の武装集団「ヘルメット団」の一派。アビドス高校に執拗な襲撃を仕掛けており、その活動は不可解な資金によって支えられている。
- 傭兵バイト
- ツナギに安全ヘルメットの現場作業員ルックな生徒たち。傭兵稼業で生計を立てているだけあって練度もそこそこ。様々な抗争に身を投じ、報酬の分だけ働いて残業はしないプロフェッショナル。雇い主である便利屋68と共にアビドス高校を襲撃する。
カイザーコーポレーション
グレーゾーンで立ち回る多角化企業。アビドス高校にとって債権者にあたる金融業者・カイザーローンも系列企業の一つで、対策委員会の調査活動によってキヴォトス有数の無法地帯・ブラックマーケットの闇銀行との取引疑惑が浮かび上がってくる。
- カイザーPMC理事(cv. 稲田徹)
- ヘルメット団を差し向けて対策委員会に圧力をかけ続けていた張本人。アビドス高校の借金のカタに自治区の土地を買い上げるのみならず、PMC(民間軍事会社)を組織してまで土地の掌握を企図しており、砂漠に呑まれた領内で“宝探し”と称して何かを探している。
- 黒服(cv. 坂巻学)
- カイザーの暗躍に関与している異様な風体の人物。ホシノとも個人的に面識があり、何らかの「譲渡契約」を望んでいる。“ルール”からは逸脱せず紳士的ですらあるが、知識や権力をあらゆる形で利用する冷徹で狡猾な大人。
- 先生とは別の領域からやって来たという“外部”の存在であり、数多の「神秘」を内包するキヴォトスで真理を究明しようとする集団・ゲマトリアの一員。ホシノが持つ「神秘」の強さに着目し、「恐怖」の適用実験のためにその身柄を欲していた。
その他
- ??? (cv. ???)
- 夢とも現実ともつかない列車の中で、先生に語りかける少女。白一色の制服から連邦生徒会の関係者と思われる。酷い怪我を負いながらも、自身の“選択”がもたらしたというとある「終着点」への悔恨を語り、先生の“選択”に思いを託す。
- ???
- 列車の少女による独白の中で、瓦礫と化した街で先生と思しき人影に銃を向けた、シロコによく似た黒いドレス姿の女性。発砲によってシッテムの箱を破壊したようだが、この出来事がいつのものなのか、彼女がシロコに関係する人物なのかを含めて、全てが謎に包まれている。
- 七神リン(cv.大原さやか)
- 連邦生徒会統括室・首席行政官。失踪した連邦生徒会長に代わって先生をシャーレへと導き、シッテムの箱を託す。連邦生徒会長の捜索を続ける傍ら、会長代行として多忙を極めるが、連邦生徒会全体が以前のままに機能しているとは言い難い実情がある。
- 早瀬ユウカ、羽川ハスミ、守月スズミ、火宮チナツ
- 狐坂ワカモ
- 早瀬ユウカ(cv. 春花らん)、生塩ノア(cv. 鈴代紗弓)
- ホシノの提案で遠出をした対策委員会と同じ水族館を訪れていた、ミレニアムサイエンススクールの生徒。集合写真を撮ろうとする委員会を見かけ、先生に代わって撮影役を引き受ける。
- 柴関ラーメン(屋台)の客
- いろいろあって屋台形式となった柴関ラーメンを訪れた二人組の生徒。ミレニアムと思しき制服姿で、双子のように瓜二つ。彼女達が繰り広げる大冒険の物語はまた別のお話…
- ユメ(cv. 渕上舞)
- 対策委員会の結成以前にアビドス生徒会の会長を務めていた人物。その人となりは副会長のホシノが知るのみで、人物評は「ポンコツ」。柔和かつ朗らかな夢想家で、ホシノとは凸凹コンビとして活動していた。何らかの理由でアビドスを去ったらしく、彼女が使っていた盾はホシノに受け継がれている。
スタッフ
監督 | 山岸大悟 |
---|---|
副監督 | 牧俊治 |
シリーズ構成 | 大野木寛 / 山岸大悟 |
キャラクターデザイン・総作画監督 | 萩原弘光 |
メインアニメーター | 森七奈 / 米田紘 / 八木原唯 / 张鑫 |
美術監督・美術設定 | 荒井和浩 |
色彩設計 | 濱岡幸治 |
3DCGディレクター | 河原佑樹 |
撮影監督 | 後藤晴香 |
編集 | 高橋歩 |
音響監督 | 納谷僚介 |
音響効果 | 和田俊也 |
音響制作 | スタジオマウス |
音楽 | 40mP |
音楽制作 | インクストゥエンター |
音楽制作ディレクター | 内田亮太 |
アニメーションプロデューサー | 婁瑩 |
アニメーション制作 | Yostar Pictures / studio CANDYBOX |
製作 | アビドス商店街 |
主題歌
両方ともアーティストはアビドス廃校対策委員会。
OP「青春のアーカイブ」
作詞・作曲は40mP。
ED「真昼の空の月」
作詞・作曲はRED。
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
Archive 1 | アビドス高等学校 廃校対策委員会 |
Archive 2 | 私は認めない! |
Archive 3 | 便利屋68にお任せください! |
Archive 4 | 覆面水着団☆ |
Archive 5 | 友達なんかじゃない! |
Archive 6 | ゲヘナ風紀委員会 |
Archive 7 | 前に進むしか… |
Archive 8 | 秘密 |
Archive 9 | アビドス砂漠へ |
Archive 10 | 唯一意味のある場所 |
Archive 11 | 私の生徒だから |
Archive 12 | ただいま |
関連動画
【ブルアカTVアニメ】ティザー PV(2024/1/20)
【ブルアカTVアニメ】 放送直前PV(2024/3/23)
【ブルアカTVアニメ】ノンクレOP「青春のアーカイブ」(2024/4/8)
第1話のEDとして初公開された映像。いわゆる「ブルアカ塗り」として知られる明度の高いアートスタイルと、高密度かつ大量のカットを矢継ぎ早に展開するナンバリングPVの構成が、そのままアニメーションに落とし込まれたかのような映像作品となっている。
原作ゲームにおけるプロローグの描写も織り込まれており、支援要請を受け取った先生がアビドスへ向かうまでの前日譚としての側面もある。動画の概要欄には「爽やかなOP映像」と記されているが……。
【ブルアカTVアニメ】ノンクレED「真昼の空の月」(2024/4/15)
EDとしての公開は第2話から。質感に溢れたアビドスの街並みと、思い思いに過ごす対策委員会の“ありふれた群像”を瑞々しく映し出す、アルバムのような温かみを湛えたビデオクリップ。どこか過去形にも聞こえる歌詞を奏でる5人の歌声がそこはかとない儚さを添えている。
評価
日本の評価
前述の通りネット上で色々と話題になった作品であるためか本アニメが初見の層も多いらしく、原作通りの独特なシナリオに賛否両論の意見が飛び交っている。
新規層にはさほどブルアカのことを知らずに視聴した人もいたらしく、Twitter(X)などで大きな反響があったエデン条約編を今回のアニメで放送すると思って視聴し、前評判と違ってコメディ要素が強いと語る人もネット上にいたりした。
また原作自体のプレイヤーも多く、普段からソーシャルRPG原作アニメを視聴していない原作ユーザーも少なくない為、漫画原作等には見られ辛い尺の都合による原作シーンカット・原作改変等に困惑した者も多い。
原作部分のストーリーに関してはシリアスを期待する層には不評だが、コメディを好む層からはそれなりに好評。
アニメ独自の内容としては、前述のように本作もRPG原作アニメらしく改変された部分があり、現在放送の6話の時点ではプロローグのシーンをあまり描かない構成が、アニメ初見の層からは先生のキャラがよく分からないという意見や、世界観がやや説明不足に感じるという意見があり特に批判が大きい。(現状、プロローグに関する描写が2話の冒頭と6話のチナツやアコによる言及でしか示されていない。)
原作から削除されたシーンも多く、アヤネのちゃぶ台返し等そのシーンを気に入っている一部の原作ファンからはカットされたことが残念という意見も。原作での生徒の一部セリフが先生のセリフに変更されるといった描写も発生している。
また、10話においてアヤネを泣かしたカイザー達に対してムツキが激昂しているシーンも、ゲーム未プレイ層からはやや唐突で違和感を拭えないという意見も。(ゲームでは便利屋襲撃の翌日にアヤネとムツキの間でやりとりがあった)
また便利屋68関連は原作にないギャグ演出がアニオリで追加されており、この点にはやや賛否が分かれている。
特に5話のギャグ演出はあまり場面に合っていない、とあるキャラにヘイトが溜まりやすいという意見も。(ただし、原作もまた違った方向性でコメディ要素の強い演出ではある)
戦闘についても、序盤の内容は小規模な戦いが多いので派手にするのが難しいという一面はあるが、演出面がやや粗く感じるという指摘がなされている。
一方で駆け足ながらも本編の対策委員会編を比較的忠実に再現した内容は評価が高く、特に追加要素の多い日常パートの出来を高評価する意見は多い。
追加部分は、借金の話に関して原作の対策委員会3章で新しく説明された内容を追加するなどの細かい配慮や、便利屋68に関してゲーム以上に描写が増えた部分などであり、多少の賛否はあるが基本的に好評。
特にアルに関しては原作ではなかった心理描写やPVのワンシーン止まりだった短髪&眼鏡時代の回想が入る部分など彼女の魅力を丁寧に活かした演出をしており、原作ファン、新規ファンの両方から好評である。
また、原作には無かった先生と対策委員会のメンバーとの水族館へのお出かけ(原作ではホシノとの絆ストーリーで2人だけのお出かけ)、そこで出会ったセミナーのユウカとノアの登場、ゲームではまだCV無しのユメ先輩にCVがつく、11話でのゲーム部の才羽姉妹と未来の補習授業部であるコハル・ハナコ・アズサ等の今後の章でメインを張るキャラクター達の声無し先行登場など後半からはかなり原作勢に向けたサプライズ要素が多くなっており、さらにアニメ化から一番懸念されていたイオリの足舐めシーンもしっかり描写されていた。
総合すると上記のように冒頭のシーンのカットによって多少の前提知識が必要で新規層に向けての敷居が高い部分があり、その部分で厳しい批判を受けているものの、それを除けば内容は比較的原作に忠実であり、また原作の補完やファンサービスも多く、充分に楽しめるアニメだと思われる。
1話冒頭のシーンを含めやはり原作のプレイをしていた方が内容が理解しやすい描写は多少あるが、これはゲームとアニメの両方を楽しんで貰う為の公式の思惑があったと考えれば致し方ないかもしれない。
ユーザーの評価としては、新規層からは少し設定が難解に見えること、またその他にエデン条約編の前評判もあって重くシリアスな内容を期待した層が予想外に多かったことが影響してやや低めの評価をされている。
原作ファンからの評価は上に書いたように細かい原作描写のカットに批判を行う層もいるものの、Xでは基本的に好評の声も多いため賛否両論といったところだろうか。
韓国の評価
同じく日常パートは好評だが、主に戦闘シーンでは細かい部分で原作の再現性に欠けている点に批判が大きい。
また、原作のbgmがほとんど流れない点が残念という声も。
特に戦闘の作画に関しては、あまりメリハリがついていない印象という厳しい意見がある。
ただし初のTVアニメ化ということもあり、好意的に見ている人も多い。
より詳しい評価についてはこちらのリンク(韓国のwiki)を参照。