「お前よォ!! うちのぺーたんナメたらシバキ殺すぞササキ!!」
概要でありんす
カイドウ率いる百獣海賊団に所属する女海賊。総督であるカイドウと、最高幹部である3名の“大看板”に次ぐ“真打ち”の一人で、その中でも「最強の6人」と評される“飛び六胞”に名を連ねる若き精鋭。
「火祭りの夜」当日に、カイドウから招集を受け他の5名と揃って登場。宴席の司会を務めたクイーンに好き勝手に言われたことをボヤき、先行して登場した弟のページワンを「ぺーたん」と呼んで溺愛する姿を見せた。
プロフィール
通称 | うるティ |
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年齢 | 22歳 |
身長 | 173cm |
懸賞金 | 4億ベリー |
所属 | 百獣海賊団飛び六胞 |
悪魔の実 | リュウリュウの実 モデル“パキケファロサウルス”(動物系古代種) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 偉大なる航路 |
誕生日 | 1月4日 (ページワンのシスター) |
星座 | やぎ座 |
血液型 | XF型 |
好物 | ツイストポテト |
趣味 | アクセ作り、弟いじり |
初登場 | 単行本97巻 第978話『飛び六胞登場』 |
WT100 | 56位(17707票) |
CV | 黒沢ともよ |
人物でありんす
容貌
側頭部から大きな二本角が生えた美人で、各所に白とピンクのメッシュが入った青髪のストレートヘアーと、雲吹き出しのような口元のマスクが特徴。同じく人間態で登場したページワンとはマスクを付けていることが共通している(ただし弟のほうは普通の造形の左右二色のマスク)。
全体的に青と白を主体とした服装で、青いマントや育ちの良い胸を覆う白いシャツに水色のミニスカートを着用。赤いハイヒールを履いており、生足を露出させた長く色白の美脚が非常に目を引く特徴で、脚線美をはじめ本作の女性キャラの例に漏れずプロポーションの良さが強調されている。
アニメ版ではページワンに胸を押し当てる、抱き抱えられた時に揺れる、小石を蹴った時に下着が見える(色は黒)、セクシーなふともものアングル等、非常に際どい描写がされており、製作側にうるティの推しがいるのでは?と思われる程。
トレクルでも丈の短い青色の浴衣姿で足を組んで座るセクシーなイラストが実装されており、やはり彼女の場合は美脚が特に推されている印象が強い。
このように露出させた美脚の色気が様々な姿で際立っているが、一応これでも百獣海賊団の女性陣の中では肌の露出が最も控えめになっている。
性格・言動
花魁言葉のように語尾に「ありんす」と付けているが、一人称は場面によって「私」と「あちき」が混ざっていたりと独自のブームで定期的に口調を変えている様子。
98巻と101巻のSBSによると、それ以前は「ごんす」「ナリ」「ハマハゲ」「ごわす」「抹茶」「ですわよ」「ポテト」「だってばよ」「ザマス」「アルよ」「パキケファロ」「なのら」「ティ」「六胞」などを付けていた。これまでにページワンがマシだと思った語尾は一つも無く、中でも最悪だったものは「ドラゴン」だという。
言動や態度からして弟激ラブのブラコンな模様。当のページワンからはウザがられているものの自重しようとはしてない。
弱肉強食の百獣海賊団で生き残ってきたこともあり、短気で凶暴な性格。弟を馬鹿にするなど少しでも癪に障る発言があると粗暴な口調でカミつく癖がある。こうした姉の言動を弟のページワンは恥ずかしがって何とか抑えようとしているが、力関係は完全にうるティの方が上であり、自分が口答えするとキレることもあってページワンは姉に振り回されっぱなしである(本人は迷惑をかけてるつもりはない)。
上記のように無茶苦茶な姉ではあるが、弟のことを大切に想っているのは事実であり、弟を傷つけた相手は誰であろうと容赦しない。実際、ナミとウソップやお玉を追跡中に「お汁粉の仁義」でビッグ・マムが弟を攻撃して戦闘不能にした際は、圧倒的格上である彼女に対して、一切臆することなく啖呵を切っていた。そういったことも含め家族は大事にするべきだと考えておりヤマトが実父であるカイドウに反旗を翻したことにも反発を見せていた(ページワンとカイドウへの態度を見るにカイドウのヤマトへの仕打ちを理解していない上での反応の可能性が高い)。
103巻SBSで公開された幼少期でも、弟を傷つけた相手に対して彼女は釘バットを手に取り報復に向かっていると思わしき様子が描かれている。
また、仮にも組織の上級幹部という立場であるにもかかわらず、総督であるカイドウを呼び捨てで「バカ」扱いすることもあり(さすがに本人の前では「様」付けをしているが)、それには平静を保っていた同じ飛び六胞の5人も慌てて総ツッコミを入れている。
カイドウを目の前にしても無遠慮な発言が多く、ページワンをハラハラさせることも(当のカイドウは特に気にしていないが)。
しかし、実際には彼女はカイドウのことを慕っており、「俺は海賊王になる男だ」というルフィの発言に対して 「海賊王になるのはカイドウ様に決まってんだろウルトラ馬鹿野郎!!!」 と反論したり、ナミが「ルフィは必ず海賊王になる」といった際には激昂して頭突きをしてトドメを刺そうとした。
ボルテージが上がると、やや冷静さを欠いてしまうのか、ナミの雷光槍(サンダーランス)=テンポをまともに喰らってしまうほど視野が狭くなってしまうことも。ただし、後述のタフさもあって大したダメージにはなってはいない様子。
激昂時には、幼い子供相手でも容赦することはなく、お玉に手を挙げることもある(ただし、これに関しては、お玉の能力が原因でギフターズが百獣海賊団を裏切ったり、前述の「お汁粉の仁義」で弟が行動不能にされているので、お玉に手を挙げた彼女を一概に非難することはできない)。
戦闘能力でありんす
悪魔の実
名称 | リュウリュウの実 |
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分類 | 動物系古代種 |
モデル | パキケファロサウルス |
能力 | パキケファロサウルスに変身できる |
名前の通り、パキケファロサウルスに変身することができる。人獣型時はナミを片手で掴めるほどに体躯が大きくなり、アニメ版では恐竜の皮膚部分は黄緑色になっている(この状態では二の腕・腿の途中と尻尾の範囲に留まる)。
獣型になると胴体がパツパツになり、顔つきはムーミンみたいになる。
若くして飛び六胞の座にいるだけあって実力は非常に高く、頭突きの押し合いではルフィを真正面からぶっ飛ばしたまま床下まで落とし、獣型のパワーはカイドウ戦の為に体力を温存していたルフィでも掴まれた際にギア4を使わなければいけないと感じさせるほど。
また、トリッキーな技や戦術で敵を翻弄する&2年間の修行を経てかなりのパワーアップをしたウソップとナミらを相手に対峙した際も、2人を全く寄せ付けず、(お玉の不意打ちによる救援が無ければ確殺された可能性が非常に高かったほど)瀕死に追い込む圧倒的な強さを見せつけた。
戦闘スタイルはパキケファロサウルスよろしく頭突き技をメインに戦うが、頭頂部ではなく主におでこを叩き込む(髪が生えてない部分からの方が衝撃が伝わりやすいためと思われる)。
頭突きの威力はすさまじく、人型形態の時でも頭突きの衝撃で大砲の様に爆風を起こし周辺を吹き飛ばす程。頭突きだけではなく、途轍もない腕力を持ち、確実に頭突きを喰らわせる為にその腕力で相手を押さえつける。
また、六式の一つである「剃」に匹敵する程の速度で瞬間移動できるほどの脚力も持ち合わせており、相手に「消えた」と錯覚させる程である。
人型の際にはモーニングスター(アニメでは柄までまるごと金色)を得物として使用している。また、後にSBSで公開された幼少期の姿では釘バットを得物として使用していた模様。
華奢な体であるが、動物系古代種である恐竜の能力故非常にタフであり、ヤマトの雷鳴八卦の一撃を喰らって気絶しても、すぐに回復し何事もなかったかのように立ち上がるタフさも併せ持つ。四皇ビッグ・マムの必殺技にも何とか耐えたこともある。
またうるティ自身、好戦的でも自身の力に慢心せず、見ず知らずのルフィと一撃交えただけで彼を「強敵認定」し全力で戦うなど、迂闊な毒舌に反して警戒心も非常に高い。
しかし、ページワンに助けてもらいたいがために、ウソップの緑星「デビル」をわざと喰らうという一面も。その際、彼から「自分で逃げられんだろ」と苦言を呈されていたが、実際、その後ウソップが放った緑星「竹ジャベ林」は余裕で避けていた。
武装色の覇気をメインに使うほか、ルフィの覇気を感知して「じゃあこの覇気何だよ!!!」と部下達に発言している描写があったり、ナミのトルネード・テンポを至近距離からあっさり躱すなど、見聞色の覇気も高精度に鍛えられている模様。
- ルフィと頭突き対決をした際にも、うるティが覇王色の覇気を出している様な描写がある(黒色の稲妻と「バリバリ」という効果音)が、実際に覇王色の覇気なのかは不明。ジンベエや赤鞘の面々、黒ひげなど、同様の描写は他のキャラクターにも見られる。
技
ウル頭銃(ずがん)
跳躍した後、頭に武装色の覇気を纏わせ相手に頭突きをかますうるティの代名詞と言える技。まるで大砲の様に周囲を吹き飛ばす威力を誇る。
人獣型の時では、ウソップの頭蓋骨にヒビが入るほどの大ダメージを与えた。
似たような状況として、過去にウソップはアラバスタ編にてMr.4とミス・メリークリスマスの連携技である「モグラ塚・4番交差点」を受けた際にも頭蓋骨にヒビが入ったが、ウル頭銃を喰らった際には、4tバットを使った彼らの連携技とは比にならない程の深いヒビが入っていた。
また、持ち前の爆発的な脚力を併用することで、ウル頭銃の速度と威力を底上げすることができるほかに、相手に当たる直前で軌道を変更し、相手の死角から急襲することも可能。
ウル頭銃群(ミーティア)
獣型形態に変身し、強力な腕力で相手を拘束した後に頭突きを浴びせる技。ルフィに使用する直前にヤマトに阻止されたので未使用に終わった。しかし、周りにいた部下が「その技を使うと(カイドウの)城が崩壊しかねない」と発言していたことから、途轍もない威力を誇ることが窺える。
過去でありんす
海賊だった父親が死んだ後、父親と因縁のあったカイドウに引き取られた。その後、カイドウが持っていた2つの悪魔の実を盗んで弟と共に能力者となり、実力主義の熾烈な百獣海賊団で力を磨き続け、飛び六胞にまで登り詰めた。
本編でありんす
「火祭り」当日に他の飛び六胞共々カイドウ(実際はカイドウの名を使ったキング)に召集され、失踪したカイドウの息子であるヤマトの捜索を命じられる。
ヤマト捜索時に弟のページワンと共に宴会場を駆け回っていたところに、偶然ルフィと鉢合わせる。そのままルフィと戦闘し、追い詰めるが、突如現れたヤマトの雷鳴八卦を喰らって倒れる。それでもすぐに復活し、吐血しながらも「お前のなんか雷鳴四卦だよ!!」と言い放ち、二人の追跡を続けるが、見失ってしまう。
すぐにヤマトを発見し彼女と交戦するも、光月モモの助を守るためにヤマトは壁を登って逃走してしまい、キングから「ヤマトを捕らえて大看板への挑戦権を得ること・飛び六胞と大看板の内紛は中止」、「カイドウのもとに侍とルフィ達を行かせないよう各自対応せよ」と指示を受け、侍たちと戦い始める。
その際に、ルフィを再び発見して攻撃しようとする途中でウソップの攻撃がページワンに命中した事で激昂し、ナミが挑発しつつもウソップと逃走した事で弟と共に2人に狙いを定めて追跡する。
その後、ナミとウソップに追いついて彼らと交戦し、圧倒的な実力で2人に完勝し、瀕死寸前にまで追い込む。「海賊王はカイドウがなる」と豪語するが、ナミは戦意が喪失しかけてもなお「海賊王はルフィがなる」と信念は曲げずに発言した為、怒りを爆発させ、ナミに止めを刺そうとしたところを突如敵船から潜入していたお玉と狛ちよの乱入により取り逃がしてしまった。
再びページワンと共に、ナミ・ウソップ・お玉、そして彼女らを乗せて共に逃走している狛ちよの追跡を開始し、お玉の能力で離反したギフターズに追跡を妨害されながらも、遂に追い付くことに成功するが、そこに偶然居合わせたビッグ・マムによりページワンが倒される場面に遭遇し、怒り狂ってビッグ・マムと一触即発状態になる。
それでもどさくさに紛れて逃げたとナミ達を見逃すことはなく、逃走の移動手段である狛ちよに「ウル頭銃」で急襲し、重傷を負った狛ちよを守ろうとしたお玉を吐血する程強く叩いたことでナミの怒りを買い、雷光槍(サンダーランス)=テンポを喰らってしまう。
それでも攻撃に耐えたまま激昂し、至近距離のトルネード・テンポを余裕で避け、持ち前の腕力でナミの動きを封じ、強力な頭突きでナミを仕留めようとするが、激昂した拍子でお玉に手を挙げたことで、ナミだけではなく、おこぼれ町などでお玉に親切にしてもらったビッグ・マムの怒りも買ってしまい、ビッグ・マムによるホーミーズとの合体技「鳴光砲(メーザーほう)」で腹部を貫通され、気を失ってしまう。
その後ナミ達を追いかけウソップを倒し、その背中にいたお玉を捕らえることに成功するうるティ。しかし、受け続けたダメージによって「表面は硬いが中身はボロボロ」という点をゼウスに見破られた挙句に倒れたウソップにより妨害されてお玉を救出されてしまう。それでもナミの雷霆を一度はかわしてトドメをさそうとするものの雷霆がゼウスによって追尾するようになっていたために直撃し、遂には倒される。
余談でありんす
- 名前について
名前の由来はハンガリーのトランプゲーム「ウルティ」だと思われる。
初期案での名前は「ジライ」で、カカシのような姿をしており能力は現在と同じくパキケファロサウルスに変身する設定だったという。
- パキケファロサウルス
悪魔の実のモデルはパキケファロサウルスだが、頭に角が生えているという点は近縁種のスティギモロクに近い(但し、スティギモロクは近年ではパキケファロサウルスの若者という説もある)。
また、パキケファロサウルスは植物食恐竜のイメージが強いが、肉食恐竜のように鋭利な歯を持っており、うるティの「誰にでも噛み付く」という性格のモデルになった可能性がある。
- 趣味について
趣味は「アクセづくり」と「弟いじり」なのだが、そのうち後者については、姉の趣味に巻き込まれる弟からしたらかなり迷惑な話である。なお、弟の趣味は「釣り」なのだが、その理由が「一人になりたいから」とのこと。
- 父親について
一部の読者間で、109巻のSBSで明かされたこの人物が、彼女達姉弟の父親ではないかと言う考察が浮上している。