路線データ
路線名 | 大湊線 |
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路線愛称 | はまなすベイライン大湊線 |
ラインカラー | ゴールド |
路線区間 | 野辺地〜大湊 |
路線距離 | 58.4km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 11駅 |
最高速度 | 85km/h |
非電化区間 | 全線 |
単線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) |
保安装置 | ATS-SN |
運転指令室 | 盛岡総合指令室(CTC) |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
概要
野辺地駅(青森県上北郡野辺地町)と大湊駅(むつ市)を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線で、地方交通線。全線が青森県下北半島を走行する。
「はまなすベイライン大湊線」の路線愛称が設定されており、使用車両のキハ100系200番台気動車にははまなすの花が描かれたステッカーが貼付されている。
路線の真ん中に近い陸奥横浜駅で唯一列車交換が可能。
途中の下北駅はJR東日本最北端の駅であり、大湊線は最北端の路線である。
飛地路線
JR東日本の路線では唯一、そしてJR初の新幹線を含む他の自社線に接続していない飛地路線である。
これは野辺地駅で接続していた東北本線が、東北新幹線八戸駅〜新青森駅間延伸に伴い2010年(平成22年)12月4日に八戸駅〜青森駅間が並行在来線として青い森鉄道に転換された為。
また同じ理由で八戸駅を起点とする八戸線(うみねこレール八戸市内線)も自社の在来線と接続しない路線となった為、青春18きっぷ利用時に青い森鉄道線の青森駅〜野辺地駅〜八戸駅間相互利用時に限り通過利用できる特例が設けられている。
なお日本国有鉄道(国鉄)時代から営業成績が決して良い訳ではなく、下北駅で接続していた大畑線(後の下北交通大畑線)が第一次特定地方交通線に選ばれた際(※)、南部縦貫鉄道が大畑線と大湊線をセットで自社線として引き受ける表明をした。但しこの時は下北バス(現・下北交通)が引き受ける事となり、大湊線は国鉄線として存続している。
なお下北交通に転換された大畑線は2001年(平成13年)4月1日に廃止、南部縦貫鉄道線は1997年(平成9年)5月6日から営業休止となり2002年(平成14年)8月1日に廃止された。
※:大湊線は輸送密度は低いものの、「乗客一人当たりの平均乗車距離が30kmを超え、かつ輸送密度が1000人以上の路線」の除外規定に当てはまった為特定地方交通線には選ばれなかった。
沿革
- 1921年(大正10年)3月20日:大湊軽便線として野辺地駅〜陸奥横浜駅間開業。大湊軽便線野辺地駅、有戸駅、陸奥横浜駅開業。
- 1921年9月25日:陸奥横浜駅〜大湊駅間延伸。全線開通。近川駅、田名部駅(現・赤川駅)、大湊駅開業。
- 1922年(大正11年)9月2日:大湊線に改称。
- 1939年(昭和14年)[[12月6日]:下北駅開業。
- 1943年(昭和18年)3月20日:吹越駅開業。
- 1946年(昭和21年)6月10日:有畑駅開業。
- 1948年(昭和23年)12月1日:田名部駅を赤川駅に改称。
- 1953年(昭和28年)6月10日:金谷川駅開業。
- 1958年(昭和33年)12月20日:北野辺地駅開業。
- 1973年(昭和48年)9月20日:集中豪雨による被災の為全然運休。
- 1973年12月23日:全線運転再開。
- 1974年(昭和49年)5月11日:蒸気機関車による定期運用終了。青森県の鉄道路線全線で無煙化。
- 1974年10月1日:下北駅〜大湊駅間の貨物営業終了。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物営業終了。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴いJR東日本が第一種鉄道事業者として継承。
- 1993年(平成5年)12月1日:大湊線営業所開設。
- 2010年(平成22年)12月4日:東北本線八戸駅〜青森駅間の青い森鉄道への転換により飛地化。JR野辺地駅の所属が東北本線から大湊線に変更される。
- 2011年(平成23年)3月11日:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により全線運休。
- 2011年3月17日:全線運転再開。
- 2021年(令和3年)3月13日:臨時列車及び多客期を除き全列車でワンマン運転開始。
現在の運行形態
沿線人口が比較的少ないこともあり、定期列車は1日9往復。ワンマン運転の快速「しもきた」と普通列車が設定され、繁忙期にはこれらに加えて臨時列車が運行される。
区間列車は存在せず全列車が全線を走破する。
快速しもきた
下り2本・上り3本が設定されている。2往復は青い森鉄道八戸駅発着で上り1本は線内のみ運行する。
線内運用は2021年3月13日ダイヤ改正で誕生した列車で、それ以前は青森駅直通列車が存在した。
なお青い森鉄道には「甲種内燃車運転免許」(気動車の運転免許)を保有する運転士がいない為、大湊線の運転士が青い森鉄道線内も乗務する。
- 停車駅
八戸 - 下田 - 三沢 - 上北町 - (乙供) - [[野辺地 - 陸奥横浜 - (近川) - 下北 - 大湊
():一部停車駅
普通
殆どが線内のみの運行だが、1往復だけ青い森鉄道線八戸駅発着の列車が存在し、青い森鉄道線内を快速「しもきた」として運行する。
駅一覧
●:停車 ○:一部停車 レ:通過
使用車両
全て八戸運輸区→盛岡車両センター八戸派出所所属。
現在の使用車両
- キハ100系200番台
全ての定期列車で使用される。
- キハE130系500番台
八戸線用気動車。
八戸駅〜大湊駅間の臨時快速「ふるさと大湊」「おおみなと」で大湊線に入線する。
過去の使用車両
臨時快速「リゾートあすなろ下北」で使用される。「ひなび(陽旅)」への改造の為一時運用を終了。
国鉄民営化直後に使用されていた車両。
国鉄民営化直後に使用されていた車両。キハ100系導入後も八戸線用の車両がする事があった。