ステゴサウルス
すてごさうるす
概要
和名は「剣竜」(けんりゅう)。
属名は「屋根トカゲ」を意味するが、これは発見当初、骨板が亀やセンザンコウのように背中を覆う甲羅で、サゴマイザーはその隙間から生えていた棘と考えられた事から、その「甲羅」を屋根に見立てたのが由来となっている。
化石はアメリカ・モリソン層からステノプス種、ウングラトゥス種、スルカトゥス種の3種が見つかっている。ポルトガル・ロウリンニャ層からもステゴサウルスらしき化石が見つかっている。
全長7~9m、推定体重2~4トンと、剣竜類の中では最大級の体躯を誇る。
頭部が極端に小さく、四肢は後肢より前肢の方が短い。背中に二列互い違いに並んだ菱形の骨板を、尾の先にやや水平に伸びる2対のサゴマイザーを有する。
骨板の用途はディスプレイ用(大人でも成長していたのが根拠とされる)、体温調節用(その場合左右互い違いが最も効率的とされる)、個体識別の目印など諸説ある。かつてはサゴマイザーと共に戦いに使われたと考えられ、(鎧竜が載らない)学習漫画では子供が頑丈そうという感想を述べてもいたが、これは薄くて現在では否定されている。
また、2015年の研究では背中の骨板はオスが半円形に近い形、メスは五角形に近い形をしており性的二形ではないかという意見もある。オスとされる個体はヘスペロサウルスという説もあり、物議を醸している。
サゴマイザーは外敵に対する武器だった可能性がある(このサゴマイザーが貫通したとされるアロサウルスの尾椎が見つかっている)。
喉の部分に小さな骨質鋲が密集して出来た装甲があるほか、腰のあたりにも骨質鋲からなる装甲を備えていた。
脆弱な歯と顎しか持たず、摂食した植物は噛まずに飲み込み、大きな腹部の中で醗酵させて消化したと考えられている。また、付近から多種植物食恐竜の化石が見つかっていることが多いことなどから、他の恐竜のフンを食べていたという説もある。
腰の部分に第2の脳の役目を果たす神経の塊があったという俗説があるが(それでも愚鈍と考えられていた)、グリコーゲン体の貯蔵庫という説もある。
類を見ない装飾的な外見や、古くから知られていた種(オスニエル・チャールズ・マーシュが命名)であることも手伝って、有名かつ人気のある恐竜のひとつ。
2024年には「Apex(エイペックス)」と名付けられた化石がオークションで4460万ドル(約70億円)もの価格で落札されている。
アンコールワット近くにある「タプローム寺院」の中に、ステゴサウルスに似た動物の彫刻が彫ってある。
恐竜と人間と共存説があるがステゴサウルス自体、人類が誕生する前に絶滅してしまっている。
フィクション
古代王者恐竜キング
第2紀から強さ1800の土属性として登場。
ちなみに剣竜類とよろい竜(つまり宗純亜目)は土属性に割り当てられているが、剣竜類は最後までつよさ2000がいなかったため、コイツとギガントスピノサウルスが頭打ちであった。
必殺わざはグーで、同時に登場した超わざ「ラッシュスパイン」を超必殺わざとして使える。
バトルタイプは第6紀まではこうげきタイプ、2007第1紀から2007第4紀+はピンチタイプ、「激闘!ザンジャーク」はハンタータイプ、「目覚めよ!新たなる力」ではあいこかいふくタイプ。ショルダーネームは「森の守護神」。
この恐竜が登場した事によって全ての属性なしのわざ(特殊わざ除く)に「超必殺わざとして使える恐竜」が設けられた。
- 第1紀では必殺わざがグーの恐竜の中には強さ1800以上の恐竜がいないため、「テイルスマッシュ」を超必殺わざとして使える恐竜がいない。その為か次のバージョンである第3紀では「テイルスマッシュ」のわざカードに描かれた他、「ラッシュスパイン」のわざカードにも描かれた。
激闘!ザンジャークでは宇宙海賊ザンジャークのメンバー・ザッパーの従える個体「アルマトゥス」も登場。
通常の個体は紫色だがコイツは灰色ベースとなっており、二つ名も「破滅の尖兵」と禍々しい。必殺わざもパーとなっている。
ちなみにアルマトゥスはダケントルルスの種小名だが、こいつの場合は前述したマーシュが最初にステゴサウルスの学名をつけた時に模式種としたステゴサウルス・アルマトゥスに由来する。
しかしながら、後に種独自の特徴を示すには化石が部分的過ぎると見做され、ステゴサウルスの模試種はより状態の良い化石が見つかっていたステノプス種へと変更され、アルマトゥス種は無効な学名となってしまったという経緯を持つ。
ザンジャークのメンバーの手持ちはティラノサウルスのギガス、トリケラトプスのマキシムス、アパトサウルスのブロントと所謂シノニムが由来となっている(当時ブロントサウルスはアパトサウルスと同種だとされていたため)。
テレビアニメでは第38話に登場。塗装していない地面の土にカードが当たった事によってアンコールワットに現れる。わざカードは「ラッシュスパイン」が入っていた。
地元の人々は神話上の動物と思っていた。前述の壁画の影響かもしれないが。
第1期の最終話ではブラックティラノサウルスに立ち向かう恐竜の1頭だった。
翼竜伝説では通常版のステゴサウルスは登場せず、上記の「アルマトゥス」だけが登場した。
「北米のたまご2」のカードを使用した時に出てくる事もある
最強王図鑑フランチャイズ
『恐竜最強王図鑑』ではデイノニクスと、『異種最強王図鑑』ではアンドリューサルクスと敢闘したが、それぞれ(前者は最初はシード)初戦敗退。
一応辛うじて『恐竜タッグ最強王図鑑』では食物連鎖にあったアロサウルス(珍しく時代と場所が同じタッグ)と組み1勝を挙げてはいるが、アニメ版ではかなり登場が危うい状況となっている。
…というか、そもそもアニメ版はジュラ紀の恐竜が未登場。
なので、今後アニメの動向がどうなるかがカギとなっているのかもしれない。
モチーフとしたキャラ・メカ
特撮作品に出る時は悪役としての登場が多く、味方側キャラとしてのステゴサウルスが描かれたのは、特撮では下記のキョウリュウジャーぐらいである。特にステゴスライドンの暴れっぷりは、当時のニチアサ3大悪(前述の「古代王者恐竜キング 翼竜伝説」も含めれば4大悪になる)と評された程である。
☆は主役サイド。
- ステゴも参照。
- ゴルドス、ゴルゴドス、ゴルヘックス、ステゴゼーゲ(ゾイド)
- ダイアクロン・恐竜ロボのステゴサウルス…亜空間での戦闘用の機体。板から熱線を放つという設定。
- 砂漠戦士スナール(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー)…上記のステゴサウルスロボの流用。太陽光を吸収して真価を発揮する。
- 陸王兵ドリュウの相方(トランスフォーマーV)…珍しく角竜が相方のカクリュウがムードメーカーのため、ドリュウが猪突猛進型の設定。
- 幻惑兵セイバーバック(ビーストウォーズネオ)…花に擬態したクロートラップモードでは板が葉に見立てられている。
- アーマーガイスト(勇者エクスカイザー)
- ランドステゴ(熱血最強ゴウザウラー)☆
- 合体恐竜キングダイナス(ウルトラマンネオス)…ティラノサウルスとトリケラトプスとのキメラ。
- ステゴスライドン(爆竜戦隊アバレンジャー)
- キョウリュウブルー・ステゴッチ(獣電戦隊キョウリュウジャー)☆
- 切断怪獣・剣竜(怪獣王子)
- 巨大剣竜ステゴラス(ファイヤーマン)
- 恐竜軍団(恐竜大戦争アイゼンボーグ)
- ステゴチェーン(マジカパーティ)
- 恐竜戦士ステゴ(オレカバトル)
- ステゴモン (デジタルモンスター)
- ゴジラ (ゴジラシリーズ) …ティラノサウルス、イグアノドンの合成。
- ニードルステゴ (ムゲンバイン)
- ステゴビゴラス (ディノブレイカー)