概要
「アイドルマスターミリオンライブ!」の、野々原茜と白石紬のカップリング。
それぞれ16歳、17歳と年は近いが、性格はまるで正反対。常に目立ちたがり屋で押しの強い茜に対し、引っ込み思案でネガティブ思考になりがちな紬という組み合わせである。
呼称は茜→紬が「つむりん」、紬→茜が「野々原さん」。
茜がGREE版『ミリオンライブ!』(2013年~)から登場していたのに対し、紬は『シアターデイズ』(2017年~)から登場したキャラクターであるため登場直後は特定の組み合わせというものがなかった中で、シアターデイズ内ではエミリーらとの関係がピックアップされていたが、2017年中に後述するコミカライズ「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」で絡み始めたことが主な発端となり、エミつむ(エミリー×紬)やかおつむ(歌織×紬)等と同様に紬の代表的なカップリングの一つとなっている。
(※記事全体に関し、追記、訂正などありましたら是非宜しくお願いします)
楽曲・ユニット
歌唱メンバーが37人以上の楽曲は除く。
THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE 01 Flyers!!!
共に5人ユニット「ジェネシス×ネメシス」のメンバーとして、楽曲「Justice OR Voice」を歌唱。
このユニットは劇中劇「アイドルヒーローズジェネシス」の登場人物からなっているが、その中で紬と茜は共にヒーローズ陣営のキャラクターとして新規登場を果たした。
THE IDOLM@STER MILLION THE@TER SEASON SHADE OF SPADE
共に「SHADE OF SPADE」のメンバーとして、ユニット楽曲「KING of SPADE」「ESPADA」、及び共通曲「Harony 4 You」を歌唱。
アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover 5巻限定版CD
楽曲「キラメキラリ」をこの2名でカバーしている他、ボイスドラマにも共に出演。詳しくは後述。
シアターデイズ
後述の「Blooming Clover」とは違い先輩・後輩の関係がないためか、自由な茜に困惑したり少々手厳しい意見を述べる紬が見られるのが特徴。もっとも、節々で紬が茜を頼りにしている様子が見られたり積極的に見習おうとしたりと、根本的な尊敬が見てとれる。
5thLIVE舞台裏コミュ DAY1
5thライブのアンコール前に流れたコミュにて共演。瑞希の言葉を早とちりして萎縮する紬を、茜が瑞希の意図を正しく伝える&自身の感想を述べることでフォロー。見事に紬を安心させ、共にアンコールへと繰り出した。
なお、シアターデイズ本編で見られる絡みとしては、これが初となる。
メインコミュ
第29話 きっと、どこまでも!
麗花のセンター公演のバックダンサーとして共演。萎縮する紬の前に「強力な助っ人」として瑞希と茜が現れるのだが、これは上記の5thLIVE舞台裏コミュでも絡んだ3人でもある。
いつも通りの麗花&ボケに回った瑞希のWボケの前に唯一のツッコミとして大忙しの茜から、(割と本気で)ツッコミに誘われる紬が描かれる。また、麗花のアイデアにより茜が風船で飛ばされる事を紬が危惧する場面も。
第86話 アイ・無限大∞ポテンシャル
茜のセンター公演のバックダンサーに紬が参戦。ふれあいでは「野々原さんは学校でも、みなさんに頼りにされているのですね」と、『茜は劇場の皆に頼りにされている』と紬が解釈している節が見て取れる。プロローグでも「私も、野々原さんには何かとお世話になっていますし」と述べている。
しかしメインでは一転、プロデューサーにレッスンの進行および茜と真美のお目付け役を任された紬は、まさかのスパルタと化し、茜がクタクタになるまでレッスンを行った。(と言っても描写された範囲では、レッスンを切り上げておやつタイムにしようとした2人を制してレッスンを続けたくらいだが) みんなの期待からやる気になり居残りレッスンする茜に「普段のレッスンも、その気構えでやれば良いのでは……?」と告げたりと、日頃からもう少し真面目にレッスンに取り組んでほしいとは思っていた様子。後述する「Blooming Clover」とはレッスンを主導する立場が逆転しているのも面白い。
エピローグでは、他のバックダンサーと一緒に茜の学校の学園祭に赴く紬が描かれた。お化け屋敷が思ったより怖かったらしい。
プラチナスターシアタースペシャル~アイドルヒーローズジェネシス~
上記の通り、劇中劇での共演。それに従い、コミュでもジェネシスの仲間として共に戦う。
「茜」と呼び捨てにする紬が見られるのは劇中劇ならでは。ちなみに、茜の「つむりん」呼びは変わらず。
プラチナスターツアービンゴ~KING of SPADE~
SHADE OF SPADEの小ユニット楽曲のトリ(およびMILLION THEATER SEASON全体の大トリ)となる楽曲「KING of SPADE」を響、風花と共に歌唱。イベントコミュでは、出演する番組の企画により、「紬・風花」「茜・響」の2組に分かれ、それぞれがアンバサダーとして応援するお弁当屋の売上で勝負することとなる。「KING of SPADE」は、上記の番組「バズ飯椀オン椀」のメインテーマでもある。
イベントコミュ第2話では、番宣用の動画の撮影で受けた「鼻に噛み付くつもりで(顔を近づけて)」という指示を本当に響に噛み付くのかと勘違いした紬に、「比喩だからネ?」とフォローする茜が見られる。また、撮影が終わりその後のスケジュールを訊ねた紬に対し、共演者に挨拶回りをするのだと「Blooming Clover」を思わせる立ち回りで紬を支えた。
と、一見調子よく先輩風を吹かせていた茜。一方で、累計イベントPtSRである「自由をこの手に 我那覇響」の覚醒前のイラストは恐らくこの番宣用動画の一場面と思われるものとなっている。そこには、指示通り噛み付かんばかりに顔を寄せて睨み合う紬と茜の姿も。しかしこの時の茜は他の3人と比べても明らかに顔が赤く、表情も皆が一生懸命睨み合う中1人だけ貼り付けたような笑顔となっている。(撮影後、本人は「カッコよくキメたつもり」と語っていたが。)この時、響は相対する風花のまつ毛の長さや息を感じる程に顔を近づけており、非常に照れていた。そのため、紬と茜も同じ状況だったことは想像にかたくなく、流石の茜も超近距離の紬に照れていたのだと思われる。「照れる茜と(照れさせているくせに)比較的平然としている紬」という構図は、後述の4コマを彷彿とさせる。
イベントコミュ第6話では、「とっておきの秘策を用意している」と語られて「それ教えていいの? こっちも準備しちゃうゾ☆」とからかう茜と、「今のは聞かなかったことに……」と慌てる紬が見られる。
プラチナスタートレジャー~ESPADA~
通常コミュ「いつもの風景」にて、西エリアでのツアーを終えて劇場に帰ってきた「KING of SPADE」の4人が描かれる。ツアーが終わりすこし寂しい、と語る紬に「毎日いっしょにいた茜ちゃんが明日からいなくなっちゃうなんて、寂しいよね?」とおちゃらける茜だが、「そうですね。野々原さんがいてくださると、笑顔が絶えませんし、そういう意味では、名残惜しく……。」とまさかのマジレスをされてしまう。この賑やかなやりとりにしてこのコミュ名と考えると、中々に趣深い。
THEATER TALK PARTY☆ #ユニットオフショット Vol.19
同じく「KING of SPADE」の4人での登場。Day2のユニットトークでは4人が「響・風花」「茜・紬」の2組(ちょうど番宣用動画で向き合った組み合わせ)に分かれて食レポを行うのだが、その第2話では茜と紬の2人はラーメンの食レポに挑戦。アツアツのラーメンに優しく息をふきかけてカワイく見せる『ふ〜ふ〜作戦』に取りかかる茜を見て(さすが、野々原さん。とても可愛らしいです。私も参考にさせてもらって……)と考える紬は必見。ちなみにラーメンは、茜の予想以上に熱かったらしく……
また、Day3のユニットトーク第3話では、紬にSNSでの反応を伝えたり、(おそらく)一緒のスマホを見たりと、普段から仲の良い様子が窺える。
オファー
紬→茜のオファー(1個目)は、児童養護施設での慰安訪問。上記の劇中劇を踏まえてか、突然始まったヒーローごっこにも柔軟に対応する茜を見習う紬が描かれる。でも茜は怪人役だったりする。
茜→紬のオファーは、新作スマホのPR。紬を試し撮りしまくって照れさせて可愛がる茜。この時紬に言われた「いじっかしい」は金沢弁で「わずらわしい、うっとうしい」の意味。結構すごいこと言ってる。それほど打ち解けたということだろうか。
紬が茜に怒ったような様子が見られるのは、後にも先にもこれっきりである。そもそも紬はプロデューサー以外には強い言葉をあまり使わない。よっぽど試し撮りしまくったのだろう。
紬→茜のオファー(2個目)は、ラジオでの一幕。突拍子もないことを言い出した茜の真意を図りかねつつ、「自ら道化を演じているのでは?」と疑う紬。いつもの早とちり……とも言い切れないのが興味深い。少なくとも、茜に対する紬の理解が進んだ瞬間だろう。
シアターデイズ4コマ(シアターの日常)
2021年8月31日公開分の、SSR「雨上がりの君と 野々原茜」実装に伴う4コマで登場。髪型が変わり「ただの美少女になっちゃう」とおどける茜に対し、「ダメなのですか?」と新髪型を褒める紬という構図が展開されている。後述の「Blooming Clover」第11話の内容にもよく似ている。
Blooming Clover
上述の通り、公式の展開においては初めて茜と紬の関係性が大きくクローズアップされたと考えられるコミカライズ。
特に第2部(第7話~第18話)においてはメインとなる3ユニットに次ぐポジションのアイドルとして、桜守歌織や高山紗代子と共に登場機会が多い。
2巻
第7話で初めて共に登場しているが会話はなし。次の第8話が事実上の初対面となる。
ユニットに入れなかった茜らは、この日ミリオンスターズに合流した紬と歌織の指導係を任されることとなる。硬さの抜けない紬に対し、いきなり「つむりん」と呼んで「バンバン頼ってね!」とサポートをいの一番に申し出たのが茜だったのであった。
3巻
第9話で共にレッスンに参加。ダンスに苦しむ紬に茜は個人指導をする。
第11話序盤でも共に行動。後半の定期公演では茜が出演し、紬も茜に誘われる形で公演を見学していた。
ステージ上で箱崎星梨花らと共に輝くパフォーマンスを見せ、公演終了後ファンサービスにも精を出す茜に、紬は「本当にすばらしかったです」と最高級の賛辞を贈る。真剣な言葉に照れを隠せないながら「もっと褒めてくれてもいいんだよ♪」と煽る茜に対しても、紬は「それではまず1つ目ですが…」と真面目に長所を列挙しようとしていた。
4巻
第13話、様々な事情から一時行方をくらましたことを一同に謝罪する北沢志保に「次何かあったら絶対茜ちゃんに相談してね!」と声をかけた茜。そんな姿に対しても紬は「野々原さんは優しいですね」と評価していた。
第14話でも一緒に居る様子が映っている。
5巻
第16話、ユニットデビューライブの数日前、2人はプロデューサーに呼び出され、ライブのオープニングに出演するよう頼まれる。同期のアイドル達の「前座」として登場するというある種の屈辱的な申し出だったが、茜は悔しさを押し殺し「プロちゃんの頼みなら」と承諾。しかし、紬は黙っておらず、未熟な自分は仕方ないにしても、既にステージに何度も立っており(第2話で既にマイクを握っておりこれはユニットデビューライブに出演している可奈/志保/星梨花よりも早い)、更に第8話でユニットに入れなくても気丈に振る舞い常に皆を思いやっている茜の様子を見ていた紬は、Pが茜に前座を頼んだことに対し反発した。
第8話時点では我の強い茜に困惑していた節もあった紬だが、3~4巻の交流を通し、上述のように茜の長所を理解した紬。またしても周りの為に自分の想いをぐっと飲みこんでオープニングに出ようとしている茜に対し、対照的に紬は自分の想いを言わずにはいられなかったのである(Pに対して当たりが強いのは初登場時(第7話)からだったとはいえ)。
その後、Pの真意を聞き頭を下げられた2人は、一般層にもアイドルの魅力を伝えるという使命を背負い、3ユニットの出番の前にステージに立つ。そしてこれは紬のステージデビューの舞台でもあったのだった。
ユニットメンバーでない2人(紬に至ってはアイドルとして認識されていない)が登場したことに困惑する観衆に対し、コール&レスポンスで会場を盛り上げステージを駆け回る茜。一方で紬は絶対に失敗してはならないという使命感から緊張が極度に達していたが、立ち振る舞いが綺麗な紬はそれを活かすために「もっと胸を張ったらいいと茜ちゃんは思うな!」という茜の助言を思い出し、堂々とした姿を見せる。更に1曲を披露し、会場を沸かせた2人は出番を全うする。
幕が閉じる直前、紬は「今日はいっしょでステージのアイドルができて 私とっても幸せでした」と偽らざる気持ちを茜に伝え、まだまだステージに立っていたかったと感じていた茜もそんな紬を見て笑顔を見せたのだった。
第17~18話では大仕事を終えケータリングのあんみつやプリンを2人揃って楽しみ、そして3ユニットの出番を控え室から見守る。ライブ終了後は可奈や志保らに食べ物を勧めていた。
単行本5巻通常版では、3ユニットの9人に加え茜と紬も衣装「グレイトフル・ブルー」に身を包んで表紙を飾っている。
7巻
第25話冒頭で横山奈緒を交えた3名で、紬のお気に入りの甘味処に出向き抹茶氷を堪能。その帰り道、家出した星梨花、更にジュリアや二階堂千鶴と会う。
神社に移動し、星梨花/千鶴/ジュリアの過去に対する苦悩などを聞き気分の沈む一同。更に第26話で移動した先のジュリアの行きつけのライブカフェで、マスターや紬らの提案で1曲披露した3人に対し、紬はある言葉を言いかけるが、言葉に詰まる。しかし、茜の後押しを受け、紬は勇気を振り絞って言葉を伝える。
「過去がどうあれ 今のみなさんはキラキラしています ですからどうか胸を張ってください!」
第16話で失敗を恐れ使命感に押し潰されそうになっていた紬を救った、茜の「胸を張るべき」という言葉。その言葉を、過去に囚われ思い悩むジュリアらに今度は紬が伝えたのだった。
8巻
1週間連続公演では茜は望月杏奈・真壁瑞希・福田のり子、紬は中谷育・大神環・七尾百合子・北上麗花といったメンバーとそれぞれ同日に出演したため、共演の機会は無かったと思われる。第28話のレッスンでも別々のシーンに映っている。
11巻
第42話にて、先日のいざこざ(詳細)によりかなり落ち込んで劇場に現れた可奈らの様子を心配し、紬がプリンを可奈に差し入れる。しかしこれは、元々は茜のプリンだった。
といっても紬が無断で提供したわけではなく、事前に茜は「元気がないときは特別に食べてもいいからね」と非常時に限り紬が食べるのを許可していたのである。茜はもちろんのこと、特例の権利を自分ではなく他人の元気がないときに適用した紬の優しさも垣間見えるシーンである。
また、このようなシステムにすることで、茜にとっても紬または紬の周囲で異変が起こったことをいち早く察知しやすくなり、第13話の騒動のような悲劇を防ぐことができるという利益があるのではないかという考察もある。
楽曲
前述の通り、高槻やよいの楽曲として(現実作中共に)知られる「キラメキラリ」をこの2名でカバーしたバージョンが、5巻限定版CDに収録されている。
この「キラメキラリ」は本編内では第7話で紬が矢吹可奈と一緒に迷子の男児を保護した際、ぐずる男児をあやすため&保護者を見つけるために可奈が男児と歌った曲。紬にとっては「アイドル」という存在に初めて邂逅した時の記憶に強く残っている楽曲である。
第16話のライブにおいて歌唱した楽曲は不明であるが、第7話と同じ振り付けが登場することなどから「キラメキラリ」である可能性が高い(それを意識したと考えられる回想も第26話に登場している)。
余談
中の人はそれぞれ小笠原早紀と南早紀の両氏。「ミリオンライブ!」において声優の下の名前が表記読み共に完全一致するのはこの両氏の組み合わせが唯一である。
野々原あかね(=赤)、白石紬と、紅白という対照的な色の組み合わせを名前に含んだ2人でもある。
関連イラスト
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