概要
恋愛的な意味で描写されたものにも単に二人をセットで描いたものにも付けられる。
二人の関係
みんなの笑顔と平和を守る為にキュアエールとして戦うはな。
みんなの明日と希望を奪う為に……いや、そうした意志すらなく機械的にクライアス社の一員として戦うルールー。
ルールーは情報分析能力を活かしてバックアップでサポートに徹したり、たとえ自ら出撃してもUFOに乗っているので顔合わせはしないなど、これまで戦闘でも直接対峙することはなく接点らしい接点がなかった二人だが、ルールーが素性を偽りホームステイとしてはなと同居することになり事態が一変。
敵幹部がスパイ活動で正体を隠したままメイン主人公と共に暮らすという歴代初の試みとなったが、間違いなく今後の展開を左右する重要な関係性となっている。ちなみに部屋は隣同士。
ラヴェニール学園に編入した当初こそ人気者だったが、冷淡な言動のせいで人が周りから次々と離れてしまっていっても(ルールー自身は歯牙にも全く掛けていないが)、はなにとって“何でもできる”ルールーはあくまで天才でスポーツ万能で、そのうえモテまくる、理想像の一つ『超イケてる女の子』だった。
勿論はな自身もルールーに対してどう接して良いのかわからず次第に戸惑いがちになってしまったが、野乃森太郎の助言で自らのやるべきこと…いや、ルールーに対して自分が本当はどうしたいいのかを再認識。
余計な考えを取り払ったはなは、自分の素直な感情を告げる。
「ルールー、家族になろう」
好きだから。
もっとよく知りたいから。
ゲストをもてなす仕事という義務感からではなく、仕方ないからでもなく、はなは自分の意志でルールーと家族になることを望んだ。
「ルールーが好きだから!」
「……っ」
「それじゃ…駄目?」
パップルから「心が無い機械人形」と影で言われ、効率を何よりも最重視し、上層部の命令に絶対服従、組織運営の為に必要であれば上司すら平然と見殺しにする。
そんなルールーの虚無的な瞳に、光が一瞬だけ射した。
理解不能な胸の痛みを残して…。
その後も一緒に保育士のお仕事体験や学校の授業を経験する中で「心」が芽生えたルールー。
16話でプリキュアに図らずも加担していることがパップルの知るところとなり、17話ではお互い悲しみを堪えて戦うことになる。
そんな中ルールーは「家族やクラスメイトを騙した」として自責の念にかられるが……
「騙されてなんかない!」
「ルールーのことが好きだもん」
「今更嫌いになんかなれない!」
たとえ始まりが偽りの関係でも作ってきた思い出は本物。
そう感じるエールの心からの気持ちに触れ、それを受け入れたルールーはようやく本当の「家族」「友達」となった。
なお改竄していたすみれの記憶は18話で解除しているが、彼女は襲われた記憶を取り戻しながらも何か思うところがあり、一切問いただすことなく再び家族として迎え入れている(改竄したのはあくまで入居のきっかけだけで、劇中はなたちと同じように焼いた世話はすみれ自身の意思だったのも大きいだろう)
20話で遂にルールーもプリキュアとして覚醒し、彼女たちのように共に戦う時が来た。
余談
二人のイメージカラーはそれぞれピンクと紫という似通った配色だが、実は二人の髪型も前髪が対になるようなデザインとなっている。
また、キュアエールとルールーのシニョンが類似していたりと、デザイン面で繋がりが意識されていることが窺える。
なお、2年ぶりの「桃キュアの家に居候の紫キュア」でもある。(こちらは瞳の色は真逆)