概要
主人公・野乃はなが「2人みたいなイケてる女性になりたい」という憧憬のセリフを頻繁に発言している通り、中学2年生とは思えない大人っぽさ・美しさを兼ね備えている2人。しかし決して順風満帆な人生ではなく、さあやは子役・ほまれはフィギュアスケート選手として幼少期から将来を期待されるも、思うような結果が残せていないという共通点を持つ。そのため作中で抱える悩みの質も非常に似ており、お互いに共感したり意識し合う関係性が多く描かれている。
またさあやが変身するキュアアンジュは知恵のプリキュア、ほまれが変身するキュアエトワールは力のプリキュアとなり、「知恵」と「力」というバランスが取れた組み合わせになっている。
この2人でのキャラソンに「トモダチという奇跡」がある。
本編
■第1話
- はぐたんの泣き声に導かれて屋上で初遭遇。太陽の光を背に立つ2人が、大人の女性に憧れるはなの目線によって神々しく演出されている。
- 初会話はさあやからの「ほまれさーん、学校案内一緒にどうかな?」ほまれは含みのある笑みで無言の拒否。
■第3話
■第4話
- ほまれをプリキュアに誘いたがるはなと対照的に、「プリキュアって誘われてなるようなものなのかな」と消極的なさあや。ほまれが抱える悩みをこの時から案じている?
- バスケ勝負中、フィギュアスケートでの転倒のトラウマが蘇ったほまれの不可解な様子に、さあやだけが敏感に反応。
- ミライクリスタルへと飛び出したほまれに、再びトラウマがフラッシュバック。「無理、わたし、飛べない…」と涙を流す彼女に、上述した異変を感じ取っていたさあやが「やっぱり、痛いのは心…」と自分のことのように悲痛な表情を浮かべる。
- はなの応援にも耳を傾けることが出来ず去っていくほまれを、唇を噛み締めて見送るさあや。
■第5話
- さあや達にビューティーハリーショップの内装コーディネートを頼まれるほまれ。デザインセンスはほまれの方が優れている様子。
- 公園で悩むほまれに対し「私、ほまれさんのこと好き。前よりずっと好きになった」と告白するさあや。「好き」という言葉をここまで直接的に伝える人物は過去シリーズにも多くなく、さあやの好きな人に対する真剣さ・情熱が感じ取れる象徴的なシーンとなっている。続けて「私達きっとすごく仲良くなれる」と断言。
- はなの呼び捨てに続く形で、さあやも「ほまれ」と呼び捨てに。2人の距離感が明確に縮まる。
■第6話
- 初デート回。プリキュア3人揃った記念というはなの急な誘いに戸惑っていた2人だが、はぐたんの笑顔を見ると「はぐたんと一緒なら」「どこへでも参りますぅ~」とデレデレに。
- ホームセンターで浮かれるはなに呆れつつも保護者のように見守る2人。はぐたんがベッドで転がる様子を見ると、2人とも目をハートにして「ホームセンター、良いんじゃない?」とここでも息ぴったりのハモり。
■第7話
- さあやの母が大女優の薬師寺れいらであることを知り、「確かにちょっと似てる」と納得するほまれ。さあやが大女優級のルックスを誇ることが判明。
- 池でのさあやの演技を見て「マジすごい。役に入りきってる感じだった。スケートの演技の参考になる」と、珍しく思いを高ぶらせ大絶賛するほまれ。
- 母のようになりたいのか悩むさあやに対し、「別に悩めばいいじゃん。わたし達、そばにいるし」と励ます。ほまれがどれだけ悩んでいたか知っているさあやは、そのほまれから送られた温かい心遣いに元気を取り戻す。
- オーディション前、さあやの緊張をほぐすためCA姿ではなとのコントを披露。退出時には「フレフレ、さあや」と小声でエール。
- 結局オーディションに落選してしまったさあやを「自分の気持ち、言えたんでしょ?」と励ますほまれ。さあやはその問いに笑みを浮かべて「オーディション受けて良かった」と前向きに答える。
■第8話
- モスクワでの特訓を勧める若宮アンリの提案に悩むほまれ。「みんな優しくて困っちゃうよ」とこぼすほまれに、「優しいのはほまれでしょ?」と前回自分が受け取った励ましを想起するさあや。「はなとほまれと一緒にいると、初めての思い出がキラキラ増えていく。きっと今、アスパワワいっぱいだよ」と励まし微笑むさあやに微笑み返すほまれ。
- ほまれはアンリを認めさせる貫禄の演技を魅せる。興奮したさあやは「ほまれ、素敵だったよ!」と初めてのハグ。「さあやまで…」と頬を真っ赤に染める。
■第9話
- 愛崎えみる、野乃ことりとの出会い回。前回までのシリアス展開とは打って変わってのギャグ回で、さあほまの夫婦漫才描写が多い。
- さあや「私、1度でいいから河童って見てみたかったの!」ほまれ「マジで!?」
- さあや「石橋を叩いて渡るってこういうことだったのね!」ほまれ「ホントだすごい……って壊しちゃダメでしょ!」
- さあや「はなに似てるね」ほまれ「確かに」ことり「私が1番大変です」ほまれ「…確かに」
■第10話
- フードフェスティバル回。ほまれは得意のインラインスケートで華麗な接客を見せ「ほまれならでは、だね!」と感心するさあや。
- さあやはミライパッドを用いて名所の提案。2人を見たフェスティバルの関係者は「あの2人、いいですね」「えぇ。手際も良いし会場自体が盛り上がるわ」と大絶賛。いい…
- 自分だけ駄目だと珍しく弱音を吐くはなの姿に、混乱して顔を見合わせるさあほま。
- 見かねて野乃すみれに相談を持ちかけに展望台を訪れたさあほま。「仕事だもの、楽なことばかりじゃないわ。それも大切な経験よ」とのド正論を受け、不安気な顔をするさあやと、逆に納得のいった顔を見せるほまれ。2人の対称性が表情で描かれている。
- 仕事をした感想を尋ねられると「与えられたことをやるだけじゃなくて、自分で工夫することも大事なんだなって」「お客様に頼られるってすごく嬉しいなって思いました」と共通の見解を楽しそうに語る。
- 変身できなくなったはなの分も頑張る2人。「何も出来ないんじゃない」「何をやるかだよ」とここでも息を合わせ、オシマイダーに初タッグパンチを叩き込む。
■第11話
- はぐたんが昏睡状態になったことで自分を責めるはなを、2人で迎えに行く。はなを抱きしめるほまれと、それを笑顔で優しく見守るさあやのカットはまさに家族。
■第12話
- パジャマパーティー回。お菓子を買い漁るはなを見て「わたし食べないから」と釘を刺すほまれに、「スポーツ選手って大変だよね」と理解を示すさあや。
- 就寝時には布団をくっつけさあほまで横並びに。お気に入りのヌイグルミが無いと寝れないと言うほまれを、頬を染めて慈しむさあや。
■第13話
- ルールー転入回。ルールーの拳突きを見て さあや「強いんだね!」ほまれ「そういう問題?」
■第14話
- 育児回。ルールーと張り合うさあやの意外な負けず嫌いに驚くほまれ。さあやは「なんか、恥ずかしい…」と赤くなって顔を逸らす。ほまれは「そういうの、良いじゃん」と真っ直ぐに見つめ、さあや自身も気づいていない美点を認める。
■第15話
- えみルー初邂逅回。デートのようにベンチに腰掛けているさあほま。それぞれの近況の話になり、さあやはオーディション、ほまれは新しいスピンの調子が上手く行っていないことを告白する。お互いが目標に向かって努力しているも、思うような結果が残せていない2人を表す特徴的な会話。「か…簡単にはいかないよね」「そうだね…」
- キュアえみ〜るの格好を見て可愛いというさあやと、引き気味のほまれ。はぐたんに対する愛情と違いここでは意見が分かれている。
- はぐたんに名前を呼ばれ狂喜乱舞するさあほま。やはり両親…
■第16話
- ほまれのお弟子さん回。体育のバスケでさあほまの1on1。ほまれが百井あきにパスコースを示している中で、さあやがほまれのただ1点を見つめて硬直しているネタカットも。
- ルールーの分析セリフの裏でさあやがほまれに「うまくいかないね…」と声を掛けており、ほまれが弟子の仲直りのためにパスを出したことをしっかり理解していた。
■第19話
- ファッションショー回。アンリがプリキュアの正体をバラしかけたフォローとして「わたし達プリキュアの大ファンなんですぅ!」と口走るさあや。ナイスフォローもほまれに「さあや…」と呆れられ、「しょうがないじゃない…」と照れるさあや。睨み合うカットも。
■第20話
- えみルー変身回。屋上で逢引するさあほま。風邪を引いたはなに電話を繋ぎながら、ほまれに「来て来て」と無言で手招きするさあやの愛らしい仕草は必見。「プリハートは作れなかったけど…」「作ろうとしたんだ…」
■第22話
- 初代プリキュア登場回。特殊EDで腕を組み親密ダンスを披露するさあほま。2人ともスタイルが良いため非常に映える絵面に。
■第24話
- ナイトプール回。妖艶にプールサイドに座るさあやからはぐたんを受け取るほまれ。こういう夫婦いる。
- 水着の上からお揃いのジャージを羽織り、横に並ぶカットも多い回。
■第25話
- 夏祭り回。ハリハム・ハリーと腕が当たり動揺するほまれを見抜いて微笑むさあや。
- 二手に分かれることになり、ほまれとハリーに気を使ってはなの方へ。しかし「はな達と行く」と決断するまで長めの間が取られており、さあやの逡巡が示されている。
■第26話
- さあやと母親回。さあやはCM出演で人気を得られ、ほまれは「オーディション頑張った甲斐があったね」と素直に喜ぶ。15話でお互いのスランプを認識し合い、先に1つの成功を見出したのはさあやとなった。
- ほまれのさあやに対するフォローが随所に光る回。2人の会話も多い。
■第27話
- 出産回。内富士ゆかの出産に備えて待機するさあほま達。さあやを心配そうに真っ直ぐ見つめるほまれが描かれている。
■第28話
- ほまれの愛犬もぐもぐ回。最後のカットでもぐもぐを抱くほまれに相対して、もぐもぐが恋するリリーちゃんを抱くのはなぜか飼い主ではなくさあや。ほまれの隣をゲットし微笑みかけている。
■第29話
- お婆ちゃんのどら焼き回。どら焼きの美味しさに感動するリアクションが全く同じ2人。
■第30話
- 世界一周旅行回。カラスに驚きさあやに縋り付くほまれは必見。浴衣姿で乾杯する2人など、さあほま描写が多い回。
■第31話
- はなの過去を知る回。はなを大切に思うさあほまが保護者ムーブを見せるという、物語序盤を思い出させる展開。
- ダンスレッスンクラブで2人デートするさあほま。「付き合ってくれてありがとね」「ううん、ダンスってお芝居の参考になるって思ってたから」と、今後の2人のさらなる絡みが期待できる発言が生まれた。
■第43話
- 前々からさあやは仲間たちの中で唯一ほまれのハリーへの恋心に気づいており、黙っているつもりだったがほまれが思い詰めている様子を見て声をかける。彼女に告白を促し、たまたまその場にハリーが現れたので2人きりにしようとその場を退くのだった。
映画
- OPから一緒に行動しているさあほま。駅の混雑に押され飛び出るほまれを抱きかかえるさあやは必見。
- 2人仲良くウソバーッカに取り込まれる。琴爪ゆかりにイジられ真っ赤になるほまれを「ほまれは素直じゃないだけなんです!本当は良い子なんです!」と迷フォローするさあや。そのせいでキラキラプリキュアアラモードメンバーに輪をかけておもちゃにされるほまれ。
- 結界を打ち破りはなの元へ駆けるさあほま。「1人じゃ出来ないことも2人なら出来るって!」