概要
シリーズの第5期・戦姫絶唱シンフォギアXV第4話にて登場した決戦機能。
前作の最終決戦において、ギアがリビルドされた際に組み込まれた。
サンジェルマンの遺したラピス・フィロソフィカスのエネルギーがシンフォギアと融け合うことで誕生した経緯があり、アマルガムという名称も錬金術的な合金から取られている。
第8話までは法案上の禁止行為に分類されるものとして使用制限がかけられていたが、第9話にて風鳴八紘の根回しにより使用制限は解除された。
基本性能
ギアのエネルギーの分解・再構成により、極端なパラメーターバランスの振り分けを行う。
第一段階の「コクーン」は、黄金のバリアフィールドで身を鎧う防御重視の形態。そこから派生する第二段階「イマージュ」は、高出力のアームドギアを形成する攻撃重視の形態である。
ギアのリビルドの際に失われたイグナイトモジュールに替わる決戦機能として期待されているが、単純なパワーアップではないため使い所を選ぶ。
また、ギアのエネルギーを武器とバリアのどちらかに振り分けている関係上、プロテクター類は消滅もしくは小型化。アームドギア以外のメカ的なパーツはほとんど見られない。その代わり、衣装はニチアサのヒーローを彷彿とさせるデザインに変化しており、露出度は通常形態よりも低下した。総作画監督の1人も「絶唱戦隊」と例えている。
装者ごとの特徴
立花響
両肩から巨大な黄金の腕が生える。が、相変わらず槍にはならない。
どれだけパワーアップしても、響の武器はやはり拳なのであった。
黄金の拳はドリルのように回転させられる他、ロケットパンチとして飛ばすことも可能である。
初登場は第4話。ノーブルレッドの猛攻で危機に陥った時、混濁する意識の中でサンジェルマンと出会い、手を取り合った直後に発動した。これがただの「いい話」なのか、実際に発動に関係しているのかは不明。公式サイトの用語解説では、サンジェルマン達の記憶がギアに転移している可能性が示唆されている。
なお、他の5名のギアも同時にアマルガムへと変化したが、響のみがイマージュ形態となっていた。直後のノーブルレッドとの戦闘も響1人で行い、相手の疲労や実力不足があったとはいえ、1対3の状況で圧倒している。
そして、その戦闘で流れた曲が
響とサンジェルマンのデュエット「花咲く勇気 Ver. Amalgam」である。
前年のシンフォギアライブ2018の2日目では、中の人2名による「花咲く勇気」のデュエットが披露されており、それをアニメに逆輸入した形といえる。この戦闘中、サンジェルマンの姿は常に響の傍らに浮かんでおり、さながらスタンドのようであった。
また、AXZでの両者は手を取り合おうとして結局取り合うことができず、ライブでも手を取り合ってはいない。精神世界での出来事とはいえ、2人が手をつなげたのは実に2年越しの悲願であり、直後のデュエットもあって戦いを大いに盛り上げた。実際にライブ2日目に参加した適合者にとっては、たまらないファンサービスだったといえるだろう。
風鳴翼
七支刀の様な状態から、片翼状の刀に変化させ炎を纏う。
初登場は響と同じ第4話だが、本格的に戦闘に使用したのは第9話から。
訃堂の放つ凶弾を父八紘に庇われ、人には守るべき価値があることを諭され戦意を取り戻した際に発動。
それまでの劣勢を覆し(弦十郎との戦いの消耗も合わせて)訃堂の命とも言うべき愛刀を折ることに成功。そのまま勢いのままに訃堂に斬りかかろうとする(訃堂も敢えて斬られる事で翼を護国の鬼と完成させようとした)が、弦十郎が身を挺して防ぎ、護国の鬼とはならずに済んだ。
月読調
アームドギアは盾の形状。刃を仕込んだ巨大ヨーヨーとしたり、ロボットの形状に変形させたりすることも可能。忘れられがちだが、シュルシャガナは鋸の聖遺物であって盾でもヨーヨーでもロボットの聖遺物でもない。
また、糸を繰ることでイガリマと合体させ、巨大トラバサミへと変形させた。
初登場は響と同じ第4話だが、本格的に戦闘に使用したのは第10話。
暁切歌
いくつもの刃が連なってできた鎌を武器とする。
アームドギアを投擲することで刃を分裂、変形したシュルシャガナのアームドギアと合体させ、巨大なトラバサミを形成することもできる。
トラバサミを操る際は切歌も調と共に糸を操作して敵を捕らえる。
初登場は響と同じ第4話だが、本格的に戦闘に使用したのは第10話。
種子島宇宙センターのロケット攻防戦で、完全な怪物と化したエルザとの対決で発動。
トラバサミを使ったユニゾン攻撃「ポリフィリム挟恋夢」でエルザを打ち破る。
マリア・カデンツァヴナ・イヴ
アームドギアの形状は伸縮自在のドラゴンの腕。電撃殺虫ラケットのような形状に変形させることも可能。
出自に準えてか、6人の中で唯一左手からアームドギアを形成する。
初登場は響と同じ第4話だが、本格的に戦闘に使用したのは第11話。
月遺跡にて、同じくアマルガムを発動させた翼とユニゾンし「至高善・薔薇X字」でミラアルクを撃退。ライブを破壊したミラアルクをライブの歌で打倒するという意趣返しを果たす。
雪音クリス
アームドギアの形状は大ぶりな弓。
初登場は響と同じ第4話だが、本格的に戦闘に使用したのは第12話。
月遺跡にて、ヴァネッサとの対決に使用。
発射した矢の先端にヴァネッサのビームを防ぐリフレクターを展開させるという攻防一体の技を披露。
さらに、類似技 「∀∀デ・レ・メタリカ」を放ち、ノーブルレッドの3人が遺跡の外へ吸い出されるのを阻止した。
アマルガム・キーパー
戦姫絶唱シンフォギアXDのメインストーリー(XDクエスト)END-of編の登場に合わせて登場した 護ることに特化したアマルガムの新たなる力。
今までのイマージュによる攻撃特化で使い所選ぶという弱点も解消され守る事に特化した防御形態のコクーンのままアームドギアを展開する事が可能になっている。
※ネタバレ注意
敵であるAthersがS.O.N.Gの世界各地にバラまいた人工聖遺物(アーティファクト)を回収する中でAthersが使役するドッペルゲンガーによって苦戦を強いられる中最初はエルフナインがその中の一つであるアリアドネの糸をマリアと調のギアにデュオレリック発動として組み込むが、人工聖遺物の影響でギアからのバックファイアを受けてしまったが、他の世界にも同じ敵からの襲撃を受け情報収集のために訪れたキャロルとフィーネの助言によって敵の制御下にあるアリアドネの糸を錬金術で指揮権を上書きする事で制御下に置いた上でシンフォギアがラピスの力でリビルドする事で新たな力アマルガムを得たようにアーティファクトと別の世界のキャロルとフィーネがエルフナインに伝えた錬金術と聖遺物の知識が世界を超えて繋がることで得た護るための力として新たな進化を遂げた。
インナースーツは今までのアマルガムと変化はない。
その後切歌のギアもアマルガム・キーパーに覚醒した。
装者ごとの特徴
- マリア・カデンツァヴナ・イヴ
アームドギアがサーベルとなって目にも見えない速さで敵を切り裂いていく。
- 月読調
通常のアマルガムと変わりは無いが、手に持った盾をボウリングの球に変化させて敵に目掛けて投げる。
- 暁切歌
槍に近い形のアームドギアになり先端部分はパチンコ状になり敵に向かって投擲されるなど クリスと響みたいな攻撃をする。
関連イラスト
関連タグ
満開(勇者システム):花が開くイメージのフォームチェンジ、響のイマージュ形態の腕が同じクウガ系女子である結城友奈の満開時のアームに似ていたことからこれをイメージした視聴者も。