曖昧さ回避
- クトゥルフ神話に登場する地名。綴りはArkham。
- DCコミックの世界観に登場する固有名詞。こちらも綴りはArkham。
- 漫画『SPRIGGAN』に登場する財閥組織にして多国籍複合企業体(いわゆるコングロマリット)。こちらの綴りはARCAMなので混同しないよう、ご注意。
- キャラクターの名前。
クトゥルフ神話
HPLの小説作品、および後代のクトゥルフ神話でしばしば物語の舞台となる架空の都市(ミスカトニック大学やアーカム精神病院の所在地)。
設定上は合衆国マサチューセッツ州に属し、インスマスやダンウィッチともそう遠くない位置にあるとされるが、言及される作品の発表時期によって解釈にはばらつきがある。
マサチューセッツ州に実在するセイラム(Salem)という都市をモデルとして設定されたといわれるが、作中設定としてセイラムとアーカムが別個に存在している(史実でもあるセイラム魔女裁判事件が、アーカムの住民たちにも密接に関わっている)。
佐野史郎主演のTVドラマ『インスマスを覆う影』(1992年)はHPLの同名作品を翻案したもので、陰洲升(いんすます)という寂れた漁村が舞台であり、最寄りの駅が赤牟(あかむ)となっている。
2001年のスペイン映画『Dagon: la secta del mar』も、『インスマスを覆う影』を原作としつつ、舞台をスペインに設定している。
DCコミック
『バットマン』シリーズにおける「アーカム」は、ゴッサム・シティのアーカム精神病院を示す。
ここでのアーカムは地名ではなく、創設者の姓に由来する。詳細はアーカム・アサイラムを参照。
アーカム(SPRIGGAN)
『SPRIGGAN』に登場する多国籍コングロマリット企業であり世界中に支部を持つ財閥。主人公の所属している各種団体の総母体。
古代遺跡を調査していた篤志家T・F・アーカムによって設立され、氏と志を同じくする人々が集い形成・継承される事で、その姿を成した。アーカム財団(ARCAM Foundation)とも称する。
成り立ちから、その表向きの中心・中核となるのは考古学研究所および、そのシンクタンク。
下部組織として航空会社を筆頭とした国際的ネットワークを持つ運輸業、アーカム考古学研究所各支部の傘下にある研究機関および知財管理会社(いわゆる研究所や博物館や各種特許の所持会社)、さらには後継育成を兼ねた意味で大学や高等学校などの各種学校を持ち、財団設立者の資産を原資とした投資運用基金と下部組織の運営による利益が財団による研究の資金源となっている。
しかし、その真の設立目的は古代文明から未来へと発された「我らは進みすぎた文明ゆえに争いや堕落を越えることができず滅ぶ運命にある。ゆえに我々の遺産を悪しき目的を持つ者から守ってほしい。我らと同じ道は決して歩んではならない 」とのメッセージに基づき、危険な力を持つ古代文明の遺産の適正な運用と管理、また遺産の管理者が存在しうる場合には人権に則した形による管理者たちの保護、さらに民生・国家を問わずこれを狙う機関の排除、そして管理不可能と判断した危険な遺産の破壊・封印・殲滅、そしてこれら活動によって維持される多用的価値観を保持する現生人類文明の継続であり、ゆえにアーカム財団はこれを達成するため、一騎当千の実力者による特殊部隊を有しており、この部隊および構成員を妖精を守る伝説の精霊になぞらえてスプリガン(SPRIGGAN)と呼ぶ。
似た目的を掲げる組織
サージェス財団:『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場する組織。
人名
概ね創作上のキャラクター。
- アーカム(デビルメイクライ)
- カルセドニー・アーカム
- T・F・アーカム(SPRIGGAN)