解説
初登場はシナリオ#2。FC版以前のプラットフォームでは二本角の漠然とした顔面、あるいはドクロのアップで表現されていたが、FC版で末弥純により『二本の捻れた角を持つ、端正な容姿の貴人が炎のムチを携えている』イメージが与えられた。
不確定名は『ひのようなすがた(Fiery Figure)』であることから、ムチは本人から生えているのかもしれない。
以来多くのシナリオに『最強クラスのザコ』として登場する…ストーリーに直接関わってこない、ボスでも中ボスでもないという意味での『ザコ』である、念のため。
wizardryシリーズにおいては『ラスボスより強いザコ』というのは半ば定番であり、アークデーモンはこのポジションの常連の一人。攻防・HP・魔法耐性が軒並み高く、魔法使い系・僧侶系双方の呪文を高レベルで操る強敵である。
とりわけ外伝Ⅰでのアークデーモンは凶悪そのもので、中ボス扱いの外伝Ⅱでも『強烈ではあるが外伝Ⅰよりまし』と言われるほど。
外伝Ⅱの漫画版『黄泉の覇王』では神に叛逆した最高位の大天使サイファーとして登場。主人公パーティのロード『ルーリエ』とはかつて天界で半身同士であった。
盟約によって鱗の女帝に従いながらも主人公ザンガにルーリエを託し、一時的ながら助力する。
ともに堕とされたプライプリミアーとは共に黄泉の覇権を狙いながらも腹の探り合いをしている状態。
亜種
ネザーデーモン
英語で "nether" は「より低い」「下方の」を意味する古語であり、「地獄」「冥土」を "the nether world" と表現する。
シナリオ#5『災禍の中心』B7のシュートから落ちる地獄(B777)は、ピットフィーンドやカコデーモン、インキュバスやサッキュバスといった悪魔系のモンスターに混じって、NPCとして『wizardry』の製作者たちの幽霊と遭遇するフロア。
中でも最強装備を所持している三体の強敵の一角としてネザーデーモンがおり、村正(MURAMASA KATANA)はネザーデーモンと隠しボスだけが持っている。
本作では互角に近い威力を持つ森の精の弓(戦士・盗賊)やオーディンソード(君主)の登場により村正の最強感は減じているが、サムライだけでなくニンジャも装備可能になっている。
このネザーデーモン、スーパーファミコン版・SNES版ではアークデーモンの色違いになっており、紫の衣装に蒼い焔のムチという印象的な姿になっていたのだが、『ニューエイジオブリルガミン』ではなぜかアークデーモンと同色になっている。
ゲームボーイカラー版『ダイヤモンドの騎士』でも、新規に追加されたB10で紫色のネザーデーモンが出現するので、アークデーモンの上位種であることは間違いないようだ。
ダークデーモン
こちらはゲームボーイカラー版『リルガミンの遺産』で、本来はアークデーモンが出現していた6Fに出現。
グラフィックは完全にアークデーモン、能力等も同一なので単なる改名かと思いきや、新規追加フロアB3にもダークデーモンが出現し、さらにB5では大幅にパワーアップしたアークデーモンが待ち構えている。
アークデーモンの下位種、あるいはアークデーモン本体が念力で操っている分身のような存在なのかもしれない。