「食べるぅ？」
演：佃井皆美
概要
『仮面ライダーW』第37・38話に登場。
本名は不明で一貫してイナゴの女と表記されている。
ゴスロリ衣装を着ていて可愛らしい見た目に基本無表情系の不気味な要素も併せ持つ女性。
紫色が好きなのか、紫髪に紫の目に紫の口紅に紫の目元メイクに紫のマニキュアとメイク等のカラーをガチガチに紫で統一しているのが衣服と並ぶ特徴である。
また、常にハート型っぽい可愛らしいデザインの小箱にイナゴの佃煮を詰めたものを持ち歩いて(片手に持っている率も高い)食べている。
その正体はミュージアムの処刑執行人で脱走者や裏切り者の始末が仕事。
琉兵衛からはミックと並んでミュージアム最強の殺し屋と評されている実力派で実力者である。
イナゴの佃煮が大好物だからなのか、食べるか聞いて拒否されると声を低めにして「美味しいのに」とやや怒りを滲ませた言い方をしたり、相手の口や鼻にイナゴの佃煮を多めに突っ込んだりする。そして口封じのために変身すると「私が食べてあげる」と発言する。
不気味でゴスロリな見た目とは裏腹に身体能力が物凄く高く、特に跳躍力が凄まじい。
電気針を踵に仕込んだブーツでの蹴り技が強力で足を曲げる要領で締め上げる技も強い。
蹴りを見ると滝ライダーかお前は…とツッコミたくなる。
素の状態でも身体能力が高いが、これは琉兵衛同様にドーパントの能力を人間の状態でも部分的に使えた(所謂風都探偵で示唆されたハイドープ)からである可能性が高い。
ホッパーメモリを右の太腿に挿してホッパー・ドーパントに変身する。
ドーパント態・人間時双方での戦闘力や琉兵衛からの評価や後述の通り、メモリブレイク直後も活動可能だったことからもガイアメモリとの適合率は相当高かったと思われる。
ミュージアムから逃走した脳科学者・山城諭の抹殺目的で行動しており、警察に保護された山城を婦警に変装し連れ出して重傷を負わせた後、アクセルトライアルと交戦。
素早い連続ジャンプで翻弄、エネルギーを纏った蹴りを放つが回避され、着地した瞬間にマシンガンスパイクを受けてメモリブレイクされる。
その後、糸の切れた人形のように倒れたもののメモリブレイク直後であるにもかかわらず首を振りながら脚力で立ち上がり、逃走しようと跳躍したと同時に現れたミック(スミロドン・ドーパント)によって口封じとして始末され消滅してしまった。
敵役としてのインパクトが強かっただけにゲストキャラ扱いとしての登場を惜しんだ視聴者も多い。
備考
小説Zを継ぐ者でも少しだけ登場している(時系列的にこの時点ではまだ生きている)。
ミュージアムの協力者だった禅空寺家のメンバーの敗北とエクストリームのサンプル回収の成功を見届けて新たに建造されていたガイアメモリ製造工場を証拠隠滅の為に爆破して撤収した。
余談
演じた佃井皆美は、JAE所属のアクション女優であり仮面ライダーシリーズへの出演は『さらば電王』以来となる。
後に『仮面ライダー鎧武』にて、湊耀子と彼女の変身する仮面ライダーマリカを演じる事になる。
イナゴの佃煮を常に持っていた理由については、「ホッパー(バッタ)→イナゴ」の連想と演者の佃井氏の名字に「佃」が含まれているからではないのかと推測される。
イナゴの佃煮は、園咲琉兵衛役の寺田農氏から「せっかく食べるんだから、できるだけ美味しいものを食べたい」というオーダーを受けて、スタッフが厳選したものとのこと。
