登場話:第40話「歩け!四国の子」
概要
暴魔獣の1体で、緑色の本の表紙を思わせる帽子とマントに身を包んだ姿をしており、胴体や四肢もまるで本のページの紙を束ねた様な外見になっている。
前回ラゴーンを追い落とし、暴魔城に君臨したヤミマルとキリカの2人に従う暴魔獣で、2万年もの間当てもなく彷徨い続けて来た流れ暴魔の苦しみを人間達に味わわせるため、自身が制作した「悪魔の本」の魔力によって本を手にした少年達に延々歩き続ける苦しみを与えた。名前の割に字しか書かれていない本しか作っていないが突っ込んでは行けない。
ちなみに悪魔の本はミサイルとしても使用可能で、戦闘では木のチップや紙を食べることで口から吐き出して来る。
活躍
ラゴーンを追い落とし、暴魔百族の実権を握った流れ暴魔のヤミマルとキリカは、記念すべき最初の作戦を実行。白羽の矢が立ったエホンボーマは伊予三島市(現:四国中央市)の大王製紙株式会社三島工場から紙を根こそぎ奪い、「あるけ あるけ どこまでも」と書かれた赤い「悪魔の本」を大量に発行。本を手にした子供達を足が壊れるまで歩かせ、流れ暴魔のヤミマルが味わった苦しみを思い知らせようとする。
そして洋平の知り合いで、スイミング教室の教え子である少年の中島トシオ(演:土倉有貴)がその毒牙に掛かってしまい、原因を突き止めようとしていた力達は太宰博士の通信の下、彼の友人が研究員を務める大王製紙株式会社三島工場を尋ねる。
かくして、ターボレンジャーの前に姿を現したエホンボーマが赤い本を大量に吐き出して攻撃して来たため、本を作っていた真犯人がエホンボーマである事が5人の知るところとなった。
するとそこへヤミマルとキリカとズルテンが現れ、今回の作戦の概要を説明する。
「俺達流れ暴魔は、2万年の間さまよいい続けた。水も無い地獄の荒野を…。この悪魔の本を読んだ人間は、俺達が味わったのと同じ苦しみを味わうのだ!歩け、歩け、どこまでも!」
そしてエホンボーマがウーラー兵を召喚したため、本格的に戦闘に突入。ブルーを相手取るエホンボーマは、木のチップを食べて悪魔の本を吐く事で応戦する。だが、ブルーのターボレーザーで反撃され、悪魔の本の文字が消えたことでトシオ達を救う希望を彼に見出される。レッドと共にエホンボーマに追い討ちを掛けようとするブルーだったが、ヤミマルとキリカの助太刀に乗じてその場は退却した。
その後、拡大する被害の収束に奔走するターボレンジャーに工場内で大量の紙を食べている所を発見される。洋平がトシオに送った本まで悪魔の本にすり替えられていたことを知り、怒りを露にするブルーがエホンボーマに飛び掛かろうとするも、ヤミマルに阻まれた挙句、トラックに乗ったエホンボーマ達を逃がしてしまう。
通り掛かりのヘリコプターに乗ってエホンボーマの乗ったトラックを追う洋平だったが、キリカのスカーレットビームでヘリコプターを撃墜される。
邪魔者が消え、キリカが暴魔蝙蝠ドラグラスに赤い本を東京に運搬しようとすると、其処へ崖を登って洋平が登場。ブルーターボに変身し、ターボレーザーで悪魔の絵本を撃ち落とし、更に「悪魔の本は、この世には1冊たりとも残さん!」と叫んで残らず焼却すると、改めてエホンボーマと交戦。Jマシンガンで追い詰められたエホンボーマは、レッド達4人が駆けつけて5人となったターボレンジャーが放ったVターボバズーカで撃破される。
エホンボーマが倒された事で悪魔の本の効力は喪失し、トシオもその呪縛から解放された。
直後にヤミマルの放った暴魔再生巨大化光線で再生巨大化する。ターボラガーのバトルボールを口で受け止めると、逆に悪魔の絵本を吐いて攻撃し、更に相手から奪ったバトルボールを蹴り返して追撃する。
だが、ターボラガーにバトルボールをパンチで打ち返された挙句、ビッグラガーガンの反撃を受け、最期はラガージャンプからのスクリューラガーキックを叩き込まれて爆散した。
余談
モチーフは本。
声を演じた山口氏は『光戦隊マスクマン』のカビラドグラー以来、2年振りのスーパー戦隊シリーズ出演となった。翌年の『地球戦隊ファイブマン』では銀河戦隊ギンガマンのピンクの声を演じている。