エミひな
えみひな
「アイドルマスターミリオンライブ!」の、エミリー スチュアートと木下ひなたのカップリング。
それぞれ13歳、14歳と年も近く、共に温和で優しくお淑やかな似た者同士の2人。
ひなたの出身地の北海道は「ミリオンライブ!」の日本国内出身者の中で最北端の出身地であり(当然だが)、エミリーの出身地のイギリスは海外勢を含めた「ミリオンライブ!」の全アイドルで最北端の出身地であるという共通点もある。
呼称はエミリー→ひなたが「ひなたさん」、ひなた→エミリーが「エミリーちゃん」。
GREE版時代からユニット「キャンサー」などで細々と続いていたカップリングではあるが、特に大きく取り上げられることになったのは後述するコミカライズ「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」においてである。
2022年6月16日~の「セカンドヘアスタイルガシャ」(第23回)では、同時にセカンドヘアスタイルのSSRが実装された。
(※記事全体に関し、追記、訂正などありましたら是非宜しくお願いします)
歌唱メンバーが13人以下の楽曲のみ記載する。
「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」9巻限定版
- 「アマテラス」
- エミリー スチュアート、木下ひなた
6巻以降2人とも主要な登場人物となり、また本作では他媒体にないより親密な関係が描写されている。
※物語の根幹に関わるネタバレを含みます。ご注意下さい。
6巻
第19話、初夏のある日、ひなたが自宅の露台(=ベランダ)で育てた小赤茄子(=プチトマト)や非結球葉菜(=サニーレタス)などの野菜を劇場のメンバーにおすそ分けするため、エミリーも手伝い大荷物を持って劇場に移動。その途中、矢吹可奈らに出会う。
その会話の中で、野菜の生育の過程でエミリーもよくひなたを手伝っていたことが分かり、既に2人は家に入り浸るほどの親しい間柄になっていることが窺える。
その後のミーティングで夏の目玉企画「1週間連続公演」が発表され、ひなたとエミリーは「Clover」と共に1日目に出演することが決まる(但しこれが判明したのは後の第29話)。しかしながら2人揃ってユニットには入れず、より「立派なアイドル」に近付くことを目指していたひなたの物憂げな表情にエミリーは心配する。
第20話でも共に登場し、宮尾美也の冷たいお茶を飲むなどしていた。
8巻
第27~28話
この公演ではジュリアらが歌った望郷の歌「スタートリップ」が多くの聴衆の心を打ち、同公演に出演した上京組の横山奈緒や白石紬らが地元の家族を思い出し、電話をかけていた。
ひなたも同じく北海道からの上京組であるが、奈緒から促されても「あたしは大丈夫だべさ」と連絡を取ろうとはせず、その様子にエミリーはもどかしさを覚える。
第28話でもひなたとエミリーが同じタイミングで劇場を訪れる。
第29話
この回にて、本作におけるエミリーとひなたの深い関係が明らかになる。
1週間連続公演初日の4日前の夜、エミリーはひなたの下宿のアパートに泊まる約束をしており、そこに可奈も合流することになる。
ひなたは、自分が東京で1人暮らしをできているのも、プロデューサーなどの支援に加えエミリーが度々家事を手伝ってくれているお陰だと語る。エミリー側もそれを通して日本文化に触れることができるのは至上の体験だと話し、単なる「仲良し」を超えた関係を築いていることが改めて分かる。
また、エミリーは何故かひなたのアイドルになる前の画像を自分のスマホ内に保存している。
ひなたは北海道を発つ際に、心配をかけないため「立派なアイドル」になるまで家族と再び会うことはないという決心をしており、そして第29話時点でも可奈のようにユニットを組めたわけでも春日未来らのようにテレビに多く出られたわけでも無い自分はその資格がないと考えていた。
しかし、エミリーはそんなひなたを、ステージにも立ってるし他の仕事もしてるからと長期にわたって何度も説得し(エミリー「私がどれだけお願いして叶ったことか…!」)、ひなたは今回の公演に北海道から家族を招待していた。
ひなたが一時席を外し、エミリーは可奈にひなたのことについて語る。
ひなたはしっかりしているように見えて自分達と同じように失敗したり落ち込んだりすることがあるということ、そしてあまりに自己評価が低く「奥ゆかしすぎる」という不満点まで挙げていた。
しかしながらエミリーにとってひなたはかけがえのない「お友達」であることは間違いなく、ひなたの家族の為にも公演に誠心誠意臨むことを決意する。
第30話
ライブ2日前。第29話時点から懸念されていた関東地方に接近する大型台風の直撃が決定的となったことを受け、Pはひなた・エミリーを含む1日目メンバーを呼び出し、公演を中止にすることを伝達する。
一同の中で、可奈に続いて声を上げたのはエミリーだった。
「中止なんて…嫌です」
「ひなたさんはご家族に今回の舞台を見に来ていただけることを本当に楽しみにされていたんです!それができなくなるなんて私は絶対に嫌です!!」
いつも温厚なエミリーが、無二の親友の為に声を荒らげてPに楯突いたのだった。
ひなたは、災害には勝てないとエミリーを制止。しかし、航空機も欠航が見込まれるため家族の東京来訪自体も中止となることを確かめると、流すまいと必死に留めていた涙が両目から溢れた。
しかし、可奈達の提案を元に、代替企画として公演日に「ミリオンスターズ特別動画」を配信することが決まる。
配信中もエミリーは、1人で観ているひなたが寂しくないようにという配慮からかこまめにメッセージを送っていた。
台風一過で快晴となった翌日(公演2日目)、劇場へと向かう一同はファンの集団に見つかり、「動画流してくれて歌ってくれてありがとう!!」と感謝の言葉を受け取る。
しかしなおもひなたが家族の前でその姿を見せる機会を失ったことを悔しがるエミリーだったが、事情を聞いた秋月律子らからクイズ番組の賞品である旅行券を一同は貰う。
更に4日後(公演6日目)、ひなた・エミリーと「Clover」の計6人は北海道の空港の到着ロビーに立っていた。
9巻以降
第31~34話
ひなたの地元の町の神社で行われる夏祭りのステージにゲスト出演するため、一行はひなたの生まれ育った町に向かう。
ライブ当日、エミリーは自分のこと以上に凱旋の舞台を迎えたひなたのことを気にかけていたが、ひなたは1人のアイドルとして祖母や近親者らの前で立派な姿を見せる。
第35話
ライブの翌日。少し遅く起きたひなたは、裂織をしていたひなたの祖母とエミリーに出会う(Cloverは観光でいなかった)。エミリーが席を外した際、祖母の「エミリーちゃんもひなっこと一緒で 故郷を離れてがんばってるんだねえ」という一言で、自分と同じようにエミリーも出身地のイギリスを離れてアイドル活動をしているということにひなたは気付き(※但しエミリーが来日した元々の理由は父親の仕事の関係である)、自分と同様に寂しい思いをすることがあるのではないかと考える。
少々の罪悪感からエミリーをどこか観光地に連れて行こうとするひなただったが、エミリーは木下家のりんご園を見たいという。彼女が昔読んだ西洋人の旅行記に、日本の整えられた果樹園は西洋の公園の散歩道のようだという記述があり、エミリーはそれを確かめたかったのだ。
ひなたが祖母から受け継いだ口癖「なんとかなるべさ」は悲しみを押し殺すための言葉ではなく前に進むための言葉と知った一同は、「人は誰かのお日様になれるんだよ」という金言をひなたの祖母から授かる。
ひなたは、やはり自分は"お日様"になるには未熟だとしつつも、エミリーや皆が辛い時に頼ってもらえるような存在になれるよう前に進むという決意をエミリーに語った。ひなたが謙遜ばかりしていたことに不満があったエミリーは、少しでも自分に自信を持てたひなたの姿に心底満足していた。
楽曲
前述の通り、765PRO ALLSTARSの楽曲「アマテラス」をこの2名でカバーしたバージョンが、9巻限定版CDに収録されている。
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