概要
神無月の巫女における敵役オロチ衆が使用する巨大ロボット…ではなく神。
二人の巫女が剣神天叢雲剣を使用するように、その剣神天叢雲剣の対となる邪神八岐大蛇の神官であるオロチ衆に1体ずつ戦力として与えられる。
全部で八体存在し、それぞれがそれぞれの能力に特化しているという点では、冥王計画ゼオライマーの八卦ロボを連想するファンも少なくない。
日本神話に登場する神々をモチーフとしているがぱっと見は解りにくい。
デザイナーは『勇者特急マイトガイン』や『超電動ロボ鉄人28号FX』のメカを担当した故・村田護郎氏。氏の追悼サイトには細かい設定画や裏設定などが見られる。詳しくはコチラ
八体のオロチロボ
武夜御鳴神(タケノヤミカヅチ)
七の首ソウマが使用するオロチロボ。
性能は高く、兄ツバサの嶽鑓御太刀神以外のオロチロボには苦戦する事なく圧勝しているが、空中戦は苦手。
後半からは千歌音に強奪されて赤い姿に変化する。
必殺技は日輪光烈大撃破、等。
名前の由来はタケミカヅチから。
嶽鑓御太刀神(タケノヤスクナズチ)
一の首ツバサが使用するオロチロボ。
武夜御鳴神と似ているが、背中のビームウイングや目元の涙のような縁取り等、細部が異なる。
名前の由来はスクナ族から。
八雄炬御鎚神(ヤツノオノコシズチ)
二の首ミヤコが使用するオロチロボ。ソウマが最初に戦った相手でもある。
他のオロチロボが角ばったデザインの中、本機のみ曲線的なデザインをしている。千手観音に似ている。
劇中では三度登場し、その内二度は武夜御鳴神に撃破されている。
武器はドリルやビーム砲に変形する六本の触手と、スカート部が変形した隠し腕。
飛埜御脚神(ヒノアシナズチ)
三の首ギロチが使用するオロチロボ。
巨大化した右手が特徴的だが、コミック版の「腕がでかいだけのこけおどし」という台詞からしてとくにパワーに特化しているという訳ではないらしい。
パイロットであるギロチからは「ギロチ専用ガンギャル」と呼ばれている。
コミック版では三度登場し、修復後はガンギャルMk-2と呼ばれていた。
武器は巨大な腕に変形し突撃する「メガトンナックル」等。
名前の由来はクシナダヒメの父、アシナズチ。唯一八岐大蛇と関係のある神である。
大宇邊御蟲神(オオウベノセナヅチ)
四の首コロナが使用するオロチロボ。
太陽のような円盤形態、ムカデのような昆虫形態、磯女のようなロボット形態の三形態に変形する。
コロナからは「ファイナルステージ」という愛称で呼ばれているが呼ばれる事は少ない。
武器はビームと溶解液。
火殊羅御雹神(ホノシュライズチ)
五の首レーコが使用するオロチロボ。
火炎土器形態と人型形態の二形態に変形する。両面に顔があり、顔のある面が変わる事で攻撃方法が変化する。
アニメ版では単機で行動する事は無かったが、ドラマCDでは単機で出撃した。
鋳都祓御霊神(イズハラノタマズチ)
六の首ネココが使用するオロチロボ。
手足を持たず、球体に頭をくっつけたような形状をしており、ネココからは「にゃーにゃー」という似合わない愛称で呼ばれている。
アニメ版では三度、漫画版では二度登場しており、二度目の登場(コミック版では一度目)では上記の大宇邊御蟲神、火殊羅御雹神と共に武夜御鳴神に挑むが、三段重ねにされた挙句三機まとめて吹き飛ばされた。
武器はビーム砲。
翼脊深御観神(ヨクセミノミズチ)
八の首が使用するオロチロボ。
ドリルのような下半身を持った人型形態と鳥のような形態に変形する。
アニメ版では撃破されたオロチロボの後ろで、そのオロチロボのパイロットを乗せた本機が飛んでゆくという演出がなされた為、オロチロボに設けられたコックピットを兼ねる脱出メカのような扱いであった。
武器は下半身のドリルを使った突撃あるのみ。
なお、八の首は劇中に登場していない。(一部ファンからアニメ版に登場した八岐大蛇の正体である黒い赤ん坊が八の首ではないかという考察がある)
邪神八岐大蛇(ジャシンヤマタノオロチ)
ソウマと姫子が搭乗する剣神天群雲剣を圧倒する強さを見せた。
全オロチロボの能力を使うことが出来るといわれている。どこに何が合体しているのかわかりにくいが、漫画版では武夜御鳴神をコアとしているような描写がある。
大きさについて
姫千歌の恋物語に主軸を置く為にオロチに苗字が与えられていないのと同じように、オロチロボも全高・重量といった細かな設定は存在しない。
アニメでのギロチ戦から見るかぎり、駅の大きさとの比較からガンダムと同サイズ(18m前後、スパロボで言う所のMサイズ)と思われる。
そこから考えると剣神天群雲剣はデモンベインやイェーガーと同じ大きさ(80m前後)であり、すると邪神八岐大蛇はさらにその倍近く(160m前後)という事になる。
関連タグ
魔空戦神…同じく八岐大蛇に所縁のある8体の生体メカ。