概要
両作品ともほのぼのとしたギャグストーリーであり、「アイテムを使ってもろくなことがない」というオチが待っていたりするなど、世界観がとても似ている。
また、その影響か大体のエピソードで
- ドラえもん=困った時に道具で助けてくれる→クルル
- のび太=普段から怠けており、何をやっても失敗する→ケロロ
- しずか=いつも優しくてみんなの心を癒す→モア
- ジャイアン=理不尽な暴力をするが、時には優しい→夏美
- 玉子=いつも叱ってくるが、真面目になると態度が一変する→ギロロ
- のび助=失敗ばかりする人に優しく付き添い、励ましてくれる→冬樹
と似たような配役になることも多い。
さらに言うと「ケロロ軍曹」という作品自体が「ドラえもん」の一部エピソードをパロディしている影響もあり、共通点は他にも色々ある。
二つの惑星の化学技術
今現在である21世紀では地球よりもケロン星の方が化学技術は上であり、ケロロたちケロン人もそのことを知りつつ地球を侵略しにやってきた。そのため、今現在の技術力では「ケロン星>地球」ということになる。
しかし未来ではそれぞれ進化の仕方が異なっている。地球(ドラえもん)の場合22世紀には今の時代では考えられないようなアイテムが多数作られているが、ケロン星(ケロロ軍曹)の場合はアニメ第354話で「結局地球を侵略できず、暮らしが貧しくなった」ということで、未来のケロン星からロボットがやってきており、これがある意味「ケロン星<地球」という立場逆転の現象を示している(そもそもこのエピソード自体もドラえもんのパロディ回である)。
ただし、ケロロ軍曹の方は「○○年先の未来からやって来た」という具体的な年数が明かされなかったため、絶対的に未来では「ケロン星<地球」となっているとは言い難い部分も存在する。
もしそのロボットが100年先の未来からやって来たとするならば、ケロロ小隊が地球を侵略できなかった理由は、その間に地球がケロン星の文化に追いついていたからなのかもしれない…
同じ効果をもつ道具
またそうした世界観が故に、両作品とも多数のアイテムが登場している。
(※元ネタがひみつ道具であるケロロ軍曹のメカは太字)
共通効果 | ひみつ道具 | 侵略兵器 |
---|---|---|
万能携帯アイテム | ミニドラ、スペアポケット | ケロボール |
年齢操作できる | タイムふろしき | 夢成長促進銃、新・夢成長促進銃 |
天気を操れる | お天気ボックス | 気象衛星こまわり |
体が大きくなる | ビッグライト | フラッシュスプーン |
体が小さくなる | スモールライト | ミクロイド光線 |
空を飛べる | タケコプター | フライングボード |
特定の物が二倍ずつ増える | バイバイン | 無限増殖銃 |
時間が急激に遅くなる | 時門 | 天の道を往き総てを司る銃 |
時間が完全に止まる | タンマウォッチ | 時間ヨ止マレ命ノメマイノザ・ワールドシステム |
自分そっくりのロボット | コピーロボット | コピーロボット |
穴を掘れる重機 | 地底探索機 | マグマ・スイマー |
姿が見えなくなる | 透明マント | アンチ・バリア |
超能力が使える | エスパーぼうし | エスパーリング |
二人が一人に合体する | ウルトラミキサー | ケロロ~ム |
体をそのまま入れ替える | トッカエ・バー | 四次元ガチャ |
想像した物を具現化できる | イメージ灯 | アイデア具現化モニター |
女が男っぽくなる | オトコンナ | ボクタチオトコノコ銃 |
他人の夢に入り込める | 夢はしご | サヨナラハワカレノコトバジャナクテ銃 |
自分または他人の思い出に入り込める | 思い出再現機 | ソウルダイバー |
音楽とともに踊らされる | おどれミファソラシューズ | オドリオドルナーラ・シューズ |
なし | ウルトラ・スペシャルマイティ・ストロングスーパーよろい | ワタシバカヨネオバカサンヨネ銃 |
人類を滅ぼすことができる | どくさいスイッチ | 地球人一掃ミサイル |
地球を消滅できる | 地球はかいばくだん | 地球侵略マシン |
上記の一覧を考えると、地球も約100年後には今のケロン星とほぼ同じ化学力を身につけているということになる。さらにケロン星では現時点でタイムマシンを作ることがほぼ不可能であるらしく、クルルも劇中で「どんなに天才な俺様でも、タイムマシンだけは作れねぇ」と発言している。そのため、現在のケロン星より未来の地球の方が文化が進んでいるということになる。
まさかの逆パターン(?)
2022年3月4日に公開された「のび太の宇宙小戦争2021」の監督である山口晋氏は以前「ケロロ軍曹」の絵コンテ・演出・作画監督・原画と「超劇場版ケロロ軍曹シリーズ(1以外)」で監督を務めている。そのため、劇中ではどこかケロロを思わせるような場面が多数存在する。