概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』と、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』のコラボ。
一見世界観が違うが、『ドラえもん』は大長編や映画版だと多くの場合は敵対勢力との戦闘が発生する。
また、『ドラえもん』の時代設定は基本的に現代であるが、連載初期は1970年代だったこともあり、のび太の父の小学生時代は太平洋戦争真っ只中という設定の話もあった。
のび太の叔父のエピソード「ぞうとおじさん」やパパのエピソード「しらゆりのような女の子」は戦時中がモデルとなっている。のび太達の親は連載初期の時代であれば、おそらく全員が戦争経験者である。
また、『ドラえもん』の作者である藤子・F・不二雄氏自身も戦争中は国民学校6年生だった。
『ドラえもん』原作短編では軍艦のかっこよさを描いた「ラジコン大海戦」というエピソードがあったり、大長編や映画版で武器として使われる強力なひみつ道具等を普通に登場させているものの、藤子自身は戦争について「愚かで恐ろしいもの」という考えである。
例としてはスネ吉の「戦争はカネばかりかかってむなしいものだなあ」という台詞や、
主人公であるドラえもんの「どっちも自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ」という台詞から見て取れる。
また、『海底鬼岩城』は核について暗喩されており、鬼岩城があるのは海底(深海)である。
これは当時の冷戦をモチーフとしており、バミューダトライアングルやマリアナ海溝といった深海や海の要素の他、ムーとアトランティスをアメリカとロシア(ソ連邦)に見立てたものであるという。
艦これは艦娘の戦闘を通じて生死について語る雰囲気・要素を持つが、『ドラえもん』にも生死に関係するエピソードがいくつかある。
例として挙げるなら、主人公のドラえもんが拷問を受けた後に死亡してしまう『ブリキの迷宮』や、のび太としずかが一度消滅してしまう『夢幻三剣士』、あるいはゲストキャラクター(の家族)の死が描かれた『ロボット王国』等が該当する。
そして、これらの作品よりも更に踏み込んだ、戦争時代の特攻を意識したかのような展開となった『雲の王国』という作品もある。
こちらも『ブリキの迷宮』同様ドラえもんが故障してしまうのだが、子供向けの作品と侮ることなかれ。なんと終盤で主人公であるドラえもんが自らを犠牲にして特攻し、仲間の窮地を救った代償として意識不明の瀕死状態になるという、かなり重い場面が存在する。
この作品を艦これに当てはめると、賛否両論として挙げられる戦法を『ドラえもん』で実際に行った、と考えることも出来る。
そして、この二つはどちらも涙を誘う展開であることが多い。
また、二次創作において明石や夕張は、自分達の発明品で提督や艦娘達を助けるドラえもん的存在として登場することが多い(実際にプレイヤーの間でも明石えもん・夕張えもんとネタにされていることもある)。
関連イラスト
余談
仮に映画や大長編が描かれたとしたら、ドラえもんやのび太達が提督として艦娘達の味方に付く展開が考えられる(但しドラえもんが提督になった場合はあまりに強すぎて艦娘が戦う必要がなくなるかもしれない)。
ドラえもんが取り出すお馴染みのひみつ道具を存分に活用して、艦娘達を強化・回復したり戦闘に有利な状況を作り出して、敵として現れる深海棲艦と戦う(但し、中には強力過ぎて深海棲艦どころか味方も巻き込まれかねないほどの危険な道具もあるので注意が必要)。
ザ・ドラえもんズの場合、
ドラ・ザ・キッドは西部劇時代のアメリカ(しかも空気砲という名の破壊兵器を装備)に滞在し、
ドラニコフは冷戦時のロシアに在籍。
また、『ドラえもん』の大長編や映画の悪役が提督になった場合、ひみつ道具の悪用によるブラック鎮守府がはびこってしまう可能性も含んでいる。ひみつ道具に限らず、どんなに便利な道具も使い方次第では悪魔の兵器になることを忘れてはいけない。