概要
pixivユーザーのさしみ氏が制作した、『ドラえもん』と『新世紀エヴァンゲリオン』のコラボ漫画である。全10話。
『新世紀エヴァンゲリオン』に、ドラえもんのキャラクターと要素が加わったストーリーとなっているが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の要素も加わっている。また、キャラクターデザイン・作風等は全てドラえもん風に一新されている。
ストーリー
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』にハマったドラえもんとのび太。「エヴァに乗ってみたい」と思ったのび太は、もしもボックスの力を借り、のび太がエヴァンゲリオンのパイロットになった世界を作ってしまう。
その翌日のび太は、エヴァンゲリオン初号機のパイロットとなり、使徒サキエルを倒す為にNERVから呼ばれる。しかしそこで待っていたのは、初号機と化したドラえもんの姿であった。
仕方なく初号機に乗り、のび太はサキエルを倒そうとするも、ダメージを負い初号機が完全に沈黙。エヴァの精神世界でのび太はドラえもんと再会するも、ドラえもんはひみつ道具が使えず、もしもボックスで元の世界に帰ることもできなくなっていた。
そこで二人は、自身が望んだ世界を作れるという「人類補完計画」を行い、元の世界に戻ろうと考えた。こうして、のび太の望む「人類補完計画」への戦いが始まるのである。
登場するキャラクター
※この先、本編のネタバレを一部含んでいます。
世界観と共にキャラクターの役割等も変更が加えられているが、基本的な性格に変更点はない。
ドラえもんのキャラクター
本作の主人公。もしもボックスにより、4人目の適格者としてエヴァンゲリオン初号機のパイロットとなる(作中ではゼーレが唐突に選出したことになっている)。インターフェースコントローラでエヴァを操作する。射的の腕やおっちょこちょいも健在。また、エヴァンゲリオンの出来事もアニメで全て知っており、後にゼーレから問題視される様になる。
NERVにより両親との同居は認められず、一人で生活できないのび太はミサトに引き取られることになる。また、小学生だが第3新東京市立第壱中学校に転校する。
『ドラえもん』の主人公。もしもボックスの建て付けが悪く、のび太がエヴァの世界に夢中になっているのを見て思わず呟いた「ぼくもエヴァだったらもっと…」という言葉をもしもボックスがのび太の声と共に拾ってしまったため、「汎用狸型決戦兵器エヴァンゲリオン」の初号機となる。
内部電源で動いている時は会話が何とか可能だが、外部から電源が来てる時は自分の意思で動くことはできず道具も取り出せない。また、何者かによって四次元ポケットに鍵が掛けれらており、取り出せる道具も一部のみになっている。
内部電源が切れた時はドラえもんの意思でエヴァを操作でき(ユイ曰く暴走状態、顔は一時やろう、ぶっころしてやると同じ顔をする)、ポケットに掛けられた鍵も幾つか外れる。また、第10の使徒戦ではコアを使徒に捕食されるが、覚醒を果たし狸の理を超えた(姿は黄色いドラえもんの姿)。また同時に、のび太がドラえもんを救出したことでエヴァから分離し自由に行動できるように。
小学生だが、NERVの指示で第3新東京市立第壱中学校に転校。また加持のことをスネ夫の父親の知り合いとして知っており、使徒やエヴァの情報も知る。後にのび太達の計画を知り、協力する。またのび太と同じ適格者の候補であり、弟のスネツグが近くに住んでいるという理由から、加持と共にエヴァンゲリオン四号機(姿はエモドラン)の爆発を防ぐと共に四号機のパイロットとなった。
小学生だが、NERVの指示で第3新東京市立第壱中学校に転校。トウジと同じウインドブレーカーを着用する。後にのび太達の計画を知り、協力する。
またのび太と同じ適格者の候補であり、エヴァンゲリオン参号機(姿は四号機同様エモドラン)のパイロットになる。起動実験の際は参号機と共に第9の使徒に寄生・洗脳されたが、のび太とスネ夫の説得により自我を取り戻した(また、心身共に異常がなかった事も明かされている)。
小学生だが、NERVの指示で第3新東京市立第壱中学校に転校。のび太と同じ適格者の候補だったが、作中ではエヴァンゲリオンに乗ることはない。
エヴァンゲリオンのキャラクター
『エヴァンゲリオン』の主人公。初号機に乗り第3の使徒との闘うが、L.C.Lに溶け初号機に取り込まれた。またユイ同様に、サルベージにも失敗している。ドラえもんの世界の事を知っており、ユイと再会した事で自分を変えようと決意する。のび太とは親友となる。
エヴァンゲリオン零号機(姿はドラミ)のパイロット。原作同様、次第にのび太達と打ち解けていく。
エヴァンゲリオン弐号機(姿はノラミャー子)のパイロット。2人目の適格者。ミサトとのび太と共に同居することになる。また、作中では参号機のパイロットにならない。原作同様、次第にのび太達と打ち解けていく。
7人目の適格者であり、最後の使徒である第12の使徒。のび太とドラえもんを舞台から降ろす為にゼーレから送り込まれたが、二人と出会い協力することに。
特務機関NERV最高司令官。シンジの父親。妻のユイを取り戻すため、独自の「人類補完計画」の遂行を企む。
シンジの母親。初号機の起動実験により、L.C.Lに溶けている。ドラえもんの世界の事を知っており、のび太達の「人類補完計画」に懸け協力を誓っている。
特務機関NERV戦術作戦部作戦局第一課所属であり、エヴァの戦闘指揮官。本作での階級は二佐となる。しずか、ジャイアン、スネ夫とも面識を持つ。また、のび太の保護者兼直属の上司となるが、エヴァや使徒等の事を知るのび太に不信感を抱いており後に別の世界から来たことを知る。
特務機関NERV技術開発部技術局第一課所属。「E計画」担当・エヴァンゲリオン開発総責任者。親友のミサトの相談に乗る。
NERVの主席監察官。ミサトからのび太の事を知り、全ての真実を知る為にのび太の計画に協力する事に。
特務機関NERV副司令官。ゲンドウの理解者であり、彼の目的の協力者。
第3新東京市立第壱中学校の生徒。妹が初号機の巻き添えを食らい、のび太に殴りかかろうとしたが、ジャイアンとスネ夫とケンスケの説得によりのび太と和解する。また、作中では参号機のパイロットにならない。
第3新東京市立第壱中学校の生徒。
第3新東京市立第壱中学校の生徒であり委員長。
「人類補完計画」の遂行を企み、NERVにも開示していない死海文書の外典に基づいたシナリオを進めようとしていたが、のび太とドラえもんの存在によりシナリオは狂わされることになる。その為、物語の終盤では量産機9体(姿はQ太郎)を投下した。
使徒・関連事項
- 第2の使徒(リリス)
- ドラえもんの姿であり、顔に第4の使徒の顔のような仮面を付けており、腹にはロンギヌスの槍が刺さっている。ドラえもんが融合し神に近い存在となることで、四次元ポケットの全ての鍵が開くようになる。
- 第3の使徒
- シンクロ率は400%を超えた初号機(シンジは操縦していない)により殲滅された。
- 第4の使徒
- 初号機(ドラえもんが操縦)が追い詰め、最終的に自爆し消滅した。
- 第5の使徒
- 初号機(のび太が操縦、スネ夫とジャイアンの助力有り)によりコアを破壊され、形状崩壊し殲滅された。
- 第6の使徒
- 「ヤシマ作戦」により、初号機(のび太が操縦)が急造品の試作陽電子砲でコアを破壊され殲滅された。
- 第7の使徒
- 弐号機(アスカが操縦)によりコアを破壊され殲滅された。
- 第8の使徒
- 四号機(スネ夫が操縦)が落下を食い止め、零号機(レイが操縦)の協力により弐号機(アスカが操縦)がコアを破壊され殲滅された。
- 第9の使徒
- のび太とスネ夫の説得により自我を取り戻したジャイアンの歌声により、完全に消滅された。
- 第10の使徒
- 覚醒した初号機(のび太が操縦)に追い詰められ、のび太がコアからドラえもんを救出したと同時にコアが破壊され殲滅された。
- 第12の使徒(渚カヲル)
- ウソ800により「カヲルは人間ではない」と嘘をつくことで、人間となった。
- ネブカドネザルの鍵
- 作中のキーアイテムであり、人類補完計画の要。のび太とドラえもんは「毛深い猿の鍵」と聞き間違えている。その実態はミニドラであり、ドラえもんの四次元ポケットの鍵の一部を解くアイテムとなる。
各話リスト
TWICE UPON A TIME
序:WE ARE (NOT) ALONE.
破:WE MUST (NOT) ADVANCE.
Q:WE CAN (NOT) UNDO.
II:WE NEED YOU.
話数 | サブタイトル | リンク |
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最終話(第拾話) | 「たったひとつの、冴えたやり方」 | こちら |
関連タグ
ドラえもん 新世紀エヴァンゲリオン ヱヴァンゲリヲン新劇場版