ゲームマスター(GBD)
げーむますたー
CV:竹本英史
本名は「カツラギ」。GBNの管理運営を担当するゲームマスター(GM)を務めている。
GBN内で活動する際はSDガンダイバーをアバターかつ参戦機体として使用しているため、パイロット姿のアバターは使っていない。
アバターの基本的なデザインはSDガンダムフォース版の一号機に準拠しており、右肩にはガンダムフォースのエンブレムの代わりにGBNのマークが描かれている。
クジョウ・キョウヤとはサービス開始以前から付き合いがあるらしく、GBNのクローズドβテストに彼を招いていた事が明かされている。GBNの運営に真剣に取り組んでいる生真面目で責任感が強い人物だが、思考の柔軟性に乏しい上に他者の感情の機微に疎く、強権的な行為や視野狭窄に陥りやすい一面もある。
マスダイバーの横暴を放置している事をキョウヤに糾弾された際、運営側も看過できない事態であることは認めつつも、ブレイクデカールに関しては証拠がないことを理由に動けないと通達。
その後キョウヤが信頼できるプレイヤーを集め、対ブレイクデカールの有志連合を結成した際には彼らに協力し、GM権限を用いてシバ・ツカサが潜伏するサーバーの特定、封鎖を行っている。
そしてep17以降ブレイクデカールが引き起こしたものとは別種のバグが確認される様になり、ep20にてその根源であるサラを発見すると、速やかに指名手配に行った。
サラを消去させるため部下に大至急で修正パッチを作成させるものの、サラとの触れ合いで彼女の人となりを知っているキョウヤやロンメルの遠回しの抵抗を受け、ついには彼らによってビルドダイバーズと有志連合の変則フラッグ戦に持ち込まれてしまう等、予想外の事態に陥る。この事態に不満を持ったカツラギは変則フラッグ戦開始後にガンプラバトルを侮辱するような言動と共に有志連合への裏切り行為ともいえる己の手によるサラの消去を試みたが、キョウヤによって阻止されている。
その後もサラ相手にリク達ビルドダイバーズの苦戦している状況を見せながら高圧的な態度で接していたものの、オーガ率いる百鬼の参戦などで戦局が動き最終的にビルドダイバーズが「サラの救出」という勝利条件を果たした時には、潔く彼らの勝利を認めた。
直後にレイドボスがバグの影響で狂暴化した際、世界中のダイバーが立ち上がったのを知ると、さすがに気持ちが滾ったのか拳を握りしめている。そして、GBN開発者のミス・トーリに依頼して開発したワクチン入りミサイルを自身とGBN-ガードフレーム、GBN-ベースガンダムに装備してリク達を支援し、本来の職務を全うした。
ブレイクデカール事件のときの対応等から無能運営と言われることもあるが、これはブレイクデカールがGBN内のログだけでなく現実世界のガンプラにも痕跡が残らないなどの異常すぎる事例だっただけであり、むしろ何の証拠も無い状態で権限を振るわないよう自制している形だった。
少なくとも、通常の運営において「GMの対応が悪い」という不評は出ていないので、基本的には真面目かつ真っ当にGBNを管理していた人である。
サラの件に関しても、カツラギの感情を切り捨てたような冷たい言動が原因でサラと近しいビルドダイバーズが周囲からあらぬ疑いをかけられて活動に支障が出たり、ミカミ・リクがオーガの襲撃を受けるなど、終盤の展開におけるビルドダイバーズ最大の障害と化していた。
しかし、拘束したサラに自身の口から「希望にすがりたい気持ちはわかる」と語りかけており、彼女の心までは否定していなかったし、劇中の描写を見る限り、発生していた状況は「GBNを存続させるために情報生命体のサラを消す」か「GBNとサラが共倒れする」という二択であり、開発側がそれ以外の改善策を出せない以上、運営側として前者を取るのは当然ではある。
そもそも「サラかGBNか」いう究極の二択で揺れ動いていたのはGBNのユーザー全体だったので、ここで助命に舵を切ると、それはそれで切実な事情からGBN存続を望むユーザーたちの心を強権で切り捨ててしまう形になる。ある意味、悪役、嫌われ者ポジションとして無数の人々が持つ背景を代弁する立場になっていた。
最終的には上記の通りリク達の勝利を認め、バグの集合体とも言える不正レイドボスとの戦いを終えたあとは、ミス・トーリと共にGBN運営としてバグ再発の防止策に取り組んでいる模様。
続編ガンダムビルドダイバーズRe:RISEにおいても引き続きGMをしており、第25話のラストシーンで再登場。
しかしこちらでは
- GBNをプレイしていたダイバーが遠い惑星エルドラに召喚される。
- 召喚先の影響でシドー・マサキがGBNにログインしたまま意識不明になり生死を彷徨う。
- エルドラで放たれた衛星砲の影響で大規模通信障害が発生しGBNのサーバーがダウンする。
- エルドラで敗れたアルスがGBNに乗り込んでくる。
- 挙句の果てにアルスがサーバーに直接攻撃を行い、GBNが崩壊寸前となる。
という、一介のGMのキャパシティを遥かに越える未曾有のトラブルが多発しており、これまでのGBNでのトラブルも含め流石に
「GBNより先にカツラギさんの胃が崩壊する!?」
等と視聴者から同情の声が上がり、苦労人というイメージがついた。
皮肉なことだが、これにより前作でのマイナスイメージが薄まったとも言える。
第26話ではトーリと共にガンパンツァーに搭乗して自らも最前線に出撃。アルスに破壊されかけたGBNを修復している。アルスをGBNへ誘導する作戦に関しては、あらかじめ認知していた様子。
気合たっぷりに突撃していく姿は、上記の苦労の反動なんじゃないかと心配する声も…。
同話ラストではリアルでキョウヤ、トーリと膝を突き合わせ、トーリの「GBN開発時にデータ化したエルドラの古き民の痕跡が紛れ込みELダイバーの元になった(要約)」という仮説を聞いていた。
カツラギとトーリのリアルでの姿はここが初登場だったが、トーリが妙齢の美女だったのに対して、カツラギはイメージ通りと言って良さそう厳格そうな男性であった。
演じる竹本氏は、過去に機動戦士ガンダムAGEにてセリック・アビスを演じていた。
SDガンダムに関して、過去にはガンダムビルドファイターズやガンダムビルドファイターズトライで騎士ガンダムや武者號斗丸など多くのキャラクターがガンプラとして客演しているが、SDガンダムフォースのガンプラが登場するのは今回が初となる。