概要
嘴と翼の先が青銅の怪鳥で、ペロポネソス半島のステュムパロス湖畔の森に棲んでいる為ステュムパーリデスの鳥(Ορνιθες Στυμφαλιδες/Stymphalian Birds)や、ステュムパリデスとも呼ばれる。
なおギリシャ語では鳥のことを単数形でオルニース(Ornis)、複数形でオルニテス(Ornithes)と呼ぶので、この鳥はオルニテス・ステュムパーリデス(Ornithes Stymphalides)と表記される。
しかし嘴は曲がっておらず、鉄や青銅の鎧を容易く突き破るが、唯一コルクを編んで作られた服は貫けず、絡まって動けなくなると伝わる。
元々は軍神アレスによって創造された、異説ではアルテミスのペットとして飼われていたが、狼に追われてこの地に棲みつき、群れで人畜を襲ったり、田園に毒の糞をまき散らして住民を困らせていた。
第六の難行
ヘラクレスは、十二の難行の六番目にこの怪鳥の討伐を命じられた。
当初ヘラクレスの体格では、怪鳥の巣がある湿地に近寄れず困っていたが、女神アテナが鍛冶神ヘパイストスに造らせた青銅の鳴子を鳴らして怪鳥の群れを驚かせ、飛び立った所をヒュドラの毒を塗った弓矢で1羽ずつ射落とした。少数が生き残り飛び去ったが、二度とこの地には戻らなかった。
飛び去った後、アルゴナウタイが黒海でも遭遇したと言われている。
創作での扱い
神話では身体の一部が青銅なのだが、日本の創作では拡大解釈されて全身が金属の生物メカや、創造主アレスが軍神なので兵器とされる事も多い。
スチュパリデスとして
- 女神転生シリーズ
初出は『デビルサマナー』。種族は”凶鳥”で、モノアイの生物メカという外見。『デビルチルドレン』では「S」マークがある宇宙服の様な体に両腕がロケット状だった。
狂侵スチュパリデスとして登場。
ガチャでのみ入手可能。
- ぼくとドラゴン
ステュムパリデス(ステュムパリデスの鳥)として
第7話「青銅の鳥」に登場する空飛ぶ巨大ランドメイトの名。
「アルケイデス」の青銅の矢をこの鳥に変化させる宝具。FGOではこの鳥を元ネタに破神同盟が作り上げた「飛行機械ステュムパリデス・ブラックウィング」が登場。
弓(オーブ)の名前。
「ステュムパーリデスの鳥」として登場。
- ラストレムナント
- パーシー・ジャクソンシリーズ
- 百神
- ソードクロニクル世界樹の秘宝
- 僕の魔界を救って!
- 神宝大戦テオスマキア
- BEAST GIRLS
- ドレッドノート
- 流線系エンカウンター
- 神連鎖ジュエルヘヴン
- Dragon Genesis
関連キャラクター
エアームドという鋼鉄の体を持つ、この鳥をモデルにしたと思われるはがねタイプポケモンが登場。
関連イラスト
関連タグ
鴆:糞だけではなく全身が毒の鳥。