スーパーロボット大戦NEO
すーぱーろぼっとたいせんねお
3Dグラフィックのスパロボとしては4作目であり、システム面でも従来のスパロボからは多くの変化がある。
新規参戦作品はその大半が90年代に放映されていたタイトル。
『NG騎士ラムネ&40』と『覇王大系リューナイト』の「剣と魔法のファンタジー」なおかつ「最初からSD体型」な両作が今回で初参戦を果たし、世界観の骨子となる。
また、いろいろあって参戦不可能と噂された『獣神ライガー』、ガンダムシリーズからは『機動武闘伝Gガンダム』のみ、なぜか『疾風!アイアンリーガー』まで混じっているという異色の品揃え。
さらにエルドランシリーズの3作に加え、知る人ぞ知る4作目の『完全勝利ダイテイオー』までが揃い踏みしている。
そのため、1980年代後半から1990年代前半に幼少期を過ごした人間(いわゆる直撃世代)には抗い難い魅力を放っている。
システム面でも他と大幅に異なり、精神コマンドはレベル制で、レベルが上がることで効果が強力になっていく。
また、マップ上にマスが無く、移動可能な範囲内であればどこでも自由に動くことができるが、ユニットには大きさの概念がありマップ上でもその大きさが反映されるため、小さなユニットでないと通れないエリアも存在する。合体させると巨大になるユニットは、スペースがないと合体できない。
さらに初期出撃という概念もなく、初期配置されている戦艦ユニットからユニットを発進させる必要がある。発進できる数には制限があるが、配置数が限界になってしまっても、戦艦に戻すことで別のユニットを発進させることができるようになる。そのため本作では母艦搭載時の気力減少のペナルティが無い。
そしてパイロットやユニットのステータスも他と違って簡略化されており、格闘や射撃というパラメータは「攻撃」としてひとまとめにされ、技量についてはステータスそのものが存在しない。ユニットの運動性と装甲は「回避」「防御」に名前が変わっている。地形適正という概念も無く、飛行ユニットと地上ユニット、どちらも対応するユニットの3種類のみ。
と、それまでのスパロボとは大幅に毛色の違うシステムを採用しているため、これまでのスパロボと同じ感覚でプレイすると痛い目を見るだろう。まずは説明書を読むことをお勧めする。
★マークはシリーズ初参戦。
太字は直撃世代の直撃した作品。
マジンガーZ(1972年)
グレートマジンガー(1974年)
★獣神ライガー(1989年)
機動武闘伝Gガンダム(1994年)
★新ゲッターロボ(2004年)
戦国魔神ゴーショーグン(1981年)
銀河旋風ブライガー(1981年)
★NG騎士ラムネ&40(1990年)
絶対無敵ライジンオー(1991年)
★元気爆発ガンバルガー(1992年)
★熱血最強ゴウザウラー(1993年)
★完全勝利ダイテイオー(2001年)
★疾風!アイアンリーガー(1993年)
★覇王大系リューナイト(1994年)
- 稲葉駆……主人公。
- 稲葉天音……駆の弟。
- シャーリィ・ルノイエ……ライバル。
- ザンパ……盗賊団「夜明けのたてがみ」のボス。
- シグザール……主人公ロボ。
- イオニア……版権スパロボでは珍しいオリジナルの母艦。
- メルヴェーユ……シャーリィの乗機。魔女の姿をしている。
魔神英雄伝ワタル:1988年放送、SD体型のロボット、剣と魔法の異世界ファンタジーの先駆けの作品。後に『スパロボX』で初参戦する。
魔動王グランゾート:1989年放送、SD体型のロボット、剣と魔法の異世界ファンタジーの上記のワタルと双璧を成す作品。後に『スーパーロボット大戦DD』で初参戦する。
SDガンダム外伝:1990年OVA発売(カードダスは1989年発売)、ガンダムのSDバージョンではあるが登場するキャラクター達はロボットではない生命体である、剣と魔法の異世界ファンタジー作品。後に『スーパーロボット大戦BX』に初参戦する。
魔法騎士レイアース:1994年放送、ロボットはSD体型ではないが、剣と魔法の異世界ファンタジーの作品。後に『スーパーロボット大戦T』で初参戦する。