概要
”チームもなか”とは、『響け!ユーフォニアム』に登場する北宇治高校吹奏楽部コンクール出場メンバーをサポートする10(+1)名のメンバーのことである。
全国大会出場をかけて北宇治高校吹奏楽部でオーディションを顧問の滝昇、副顧問の松本美知恵の前で一人ずつ行い、オーディションに落ちたのが後述する中川夏紀・加部友恵をはじめとした10名である。
原作小説ではサポートメンバーを掘り下げることはなかったが、京都アニメーション制作のアニメでは1期13話で楽器の積み込みや音楽室の撤収、出場メンバーに専用の御守を作ったり、未放映1期14話で加藤葉月が「ナックル先輩」こと田邊名来の忘れ物を取りに北宇治高校に走るストーリーが作られた。
また2期では、1話で関西大会出場を決めたメンバーのために「学園天国」を演奏している他、5話からは前年に上級生とのトラブルで一度退部し、府大会の演奏を見て再び部に戻ってきた傘木希美もメンバーに加わる。なお、希美も2期BD/DVDブックレットではチームもなかとして扱われていることから、本稿でもチームもなかの一員として扱う。
チーム名決定までの経緯
サポートメンバーの10人が集まった際に部長の小笠原晴香からチーム名を決めておくよう言われてていたことから、メンバー全員でチーム名を考えることとなる。
最初はメンバー各々が提案した名前(後述)を提案してくるが、ベタ過ぎる名前(サブメンバー・チーム補欠など)やもはやチーム名じゃないもの(アマゾナイツ・ダイゴローなど)といったものが出るも、「このメンバーでは、と言う個性が欲しい」という森田しのぶの提案から、中野蕾実が10人の頭文字を繋げるという案を出すがそれでも収拾がつかず、高野久恵による2年生の頭文字を繋げる案から蕾実が「もなか」を見付け出し、そこから「チームもなか」と言うチーム名が決定した。ちなみに、吉沢秋子が「おうこく…」と呟いて釜屋つばめが「それはモナコ」とツッコミを入れているシーンもある。
チーム名をコンクールメンバーへ発表した際に、その名前を聞いた田中あすかは「私たちは青春真っ最中」の「最中」と思っていたが、正式な由来を聞いて「安直」と驚いている。
メンバー
2年生
1年生
出場メンバーへの御守
TVアニメ13話でコンクールメンバーのためにもなかメンバーの想いを込めた御守が出場メンバー全員に贈られる。御守は手のひらサイズの手作りのもなか(マカロン)形状のマスコットで、友恵が提案しメンバー全員で製作することとなった。
表面には出場メンバー55人のイニシャルが1個1個に配され、更にはサプライズとして各メンバーのパート・名前と共に大きく「大吉」と書かれた紙を中に入れている。
制作は手芸を趣味に持つ福井さやか主導のもと、休日を使って買い出しに出て材料を吟味する姿や、後日彼女の家に集まって製作を行う姿が描かれている(買い出しでは全員が私服姿で登場し、さやかの家に集まった際にはさやかが台所に立つ母親に友恵らを紹介して友恵と久恵が挨拶をしている)。更に彼女が手本として、あすかへと思われる「A・T」のイニシャルを入れて完成させたマスコットを皆に見せている(手本として作ったマスコットがあすかの物なのは、さやかと同パートの先輩である田浦愛衣は「あい」ではなく「めい」で、イニシャルが「M・T」であるため)。
完成したマスコットのうち、黄前久美子と高坂麗奈には葉月が制作した同じ柄の色違いを、吉川優子には夏紀が作った「嫌がらせという名の愛」のこもった特大サイズのマスコットが贈られたほか(製作中に見たしのぶはその大きさに驚いている)、塚本秀一には通常の大吉を葉月が製作時にこっそり抜き取った上で、葉月が書いた「全力で支えるから行って来い!!」という大判の大吉の紙を差し替えて入れていたマスコットを贈っている(製作中、大吉の紙をこっそり抜き取るその姿を夏紀は見逃していなかったが、そこでは敢えて見て見ぬふりをし、帰宅時に葉月に誰のを抜いたのかを聞いていた)。これには葉月が秀一へのわずかに残る失恋の未練を断ち切る想いも絡んでいるものがあると思われる。
ちなみに、サックスの岡本来夢は贈られたマスコットのイニシャルが「L.O」(LIME OKAMOTO)だったのを見て、自分のイニシャルは「R.O」(RAIMU OKAMOTO)であることを呟いているほか、夏紀が優子のために作ったお守りを見た岸辺海松も製作時のしのぶ同様その大きさに驚き、同じ台詞を発していた。
担当声優について
夏紀・葉月・希美といった担当声優のいる主要人物や、友恵・瞳ララといったクレジットはないが担当声優が判明している人物以外の声の役として石上静香、古木のぞみ、橋本ちなみ、平井祥恵、相川奈都姫が担当していた。番外編エンドクレジットでの役名は「チームもなか」としてまとめて表記されていたため、誰がどの役を担当していたかまでは不明(遠藤ゆりかは自身のTwitterにて中野蕾実役であることを発表している。『リズと青い鳥』では小原好美が受け持っている(当人のインスタグラムより))。なお、ララ役とされる千菅春香も含め複数の吹奏楽部部員の声の役として出演しており、一部声優は2期にも出演している。
また、友恵の声を担当していたとされる田所あずさは立華高校の佐々木梓をメイン(クレジットあり)として複数の北宇治高校吹奏楽部員役で出演しており、「誓いのフィナーレ」でも継続して出演している。
ちなみに「誓いのフィナーレ」で友恵はメインキャラに昇格、EDにも田所の名もあるがこれまで通り(北宇治高校)吹奏楽部員でクレジットされている。
2023年に劇場公開される「アンサンブルコンテスト」編にて、釜屋つばめ役のCVを大橋彩香が担当することになった。
その他
BD/DVD2期4巻ブックレットでは、コンクール演奏配置図(各巻によってパート毎の表記が異なり、この巻ではサックスの配置が表記されていた)と共に駅ビルコンサート時の配置図(※注)が表記されており、そこにもなかメンバーの配置が追加されている。
(※注)駅ビルコンサート演奏配置図ではコンクールメンバーの名前の記載はないがコンクール配置時と異なる箇所があり、パーカッションはトランペット・トロンボーンの後ろに、コントラバスに替わるエレキベースがサックスの隣に位置し、サックスパートについては配置が変わったり、アルトからバリトンもしくはソプラノサックスなど楽器の替わるメンバーもいた。
1学年進級した劇場版「誓いのフィナーレ」では、体調の理由でオーディション直前に奏者引退を宣言しマネージャーとなった友恵と、オーディションで落選した葉月・つばめ以外のもなかメンバーはコンクールメンバーとして出場している。ただし、この時は関西大会止まりだった。
その関西大会では、演奏終盤での各パートをワンカットずつ順に映し出すシーンでは、夏紀(ユーフォニアムパート)を除くもなかメンバーのいるパートはもなかの人物にスポットを当てるような構図となっていた。
「誓いのフィナーレ」続編でもある特別編「アンサンブルコンテスト」では、久恵も入っているクラリネット四重奏(高久ちえり、植田日和子、松崎洋子との4人編成)が校内選考で代表に選ばれ、さらに関西大会を制して全国大会にも出場し、別コンクールではあるものの、久恵は他のもなかメンバーより先に全国大会出場を経験している。
チーム名候補
チーム名を決める際にメンバーから出た案は以下の通りである。友恵はこの名前全部を黒板に書いており、真面目にやろうという友恵に対して夏紀から「全部書いてるし」とツッコミを入れられている。
・サブメンバー
・サポートメンバー
・チーム補欠
・チームネクスト
・フォーチュンチーム
・チームミスキャスト
・ザ・ホープ
・明日があるさ
・ココロシャウト
・ダイブトゥーサウンド
・アマゾナイツ
・サウンドオブフェアリー
・二番出汁
・Bチーム
・ダイゴロー ※ララの家の飼い犬の名前
2年目のサポートメンバー
2年目の話に当たる「誓いのフィナーレ」でのサポートメンバーは以下の通り。こちらでも楽器運搬や撤収のサポートを行っているが、前年のチームもなかと違い25人という大人数+男子もいることや、劇場版ゆえの短い尺の中だったため(TVシリーズと比べて)、もなかの時のような活動をしていた描写は描かれていない。
3年生
氏名 | 担当 | 備考 |
---|---|---|
加部友恵 | トランペット | マネージャーに転向しオーディション不参加 |
2年生
氏名 | 担当 | 備考 |
---|---|---|
加藤葉月 | チューバ | |
釜屋つばめ | パーカッション |
※以上は前年のもなかメンバー
1年生
氏名 | 担当 | 備考 |
---|---|---|
鈴木さつき | チューバ | |
剣崎梨々花 | オーボエ | |
江藤香奈 | フルート | |
平石成美 | フルート | |
小原愛音 | ホルン | |
土屋響 | ホルン | |
深町スミ子 | ホルン | |
加藤樹 | クラリネット | |
浅倉玉里 | トランペット | |
貴水卓 | トランペット | 男子部員 |
滝野さやか | トランペット | |
吉川真衣弥 | トロンボーン | |
葉加瀬みちる | トロンボーン | |
布袋知美 | トロンボーン | |
内田ベイブ | テナーサックス | |
大滝七海 | アルトサックス | |
奈良町子 | テナーサックス | |
服部半葉 | アルトサックス | |
細野暖奈 | アルトサックス | |
北田畝 | パーカッション | |
林來理 | パーカッション | |
町田道子 | パーカッション |