概要
TYPE-MOON世界において、人間の世界はこの惑星の表層に貼られた1枚の敷物にすぎないという考え方が存在する。その惑星において覇権を握った知的生命体の認識……あえて言うなら物理法則によって成り立つ敷物が人間の世界であり、この敷物を指してテクスチャまたはテクスチャーと呼ぶ。
また、場合によっては人理版図とも表記される。
もともとは月姫リメイク用に考えられた設定だったが、発売時期の関係もあり、FGO1部6章ではこの設定が流用される形で登場する形となった。
関連用語
最果ての塔
最果てにて輝ける槍の本体を始めとして世界に点在する『最果ての塔』と呼ばれる現象は、テクスチャを惑星の表面に縫い付ける楔であるとされている。
アルトリア・ペンドラゴンやグレイが持つものは本体である最果ての塔が地上に落とした影のようなものであり、塔の能力、権能をそのまま使える個人兵装にあたる。
事象収納
真祖が持つ能力。星の地表で育ったものを概念的、かつ物理的に収納する。惑星の地表に発生したあらゆる創作物——テクスチャーの没収。神霊で言うのならば『権能』レベルの異能だが、惑星が持つ機能であるため、スキルというよりシステムであるとされる。
光体化したアルクェイドの足元に出現した重力圏は、地球全土のテクスチャーを収納するだけの規模を持つ。
地球白紙化
FGO本編内ではこの現象が置換魔術による地表の入れ替えではないかと考察されているが、『週刊ファミ通 2023年8月17・24日合併号』のインタビューでは地球白紙化が具体的にどういうものなのかを武内崇から問われた際、「光体アルクェイドといっしょだよ」と説明していたことが奈須きのこによって語られている。
権能
神霊は事象の変動、時間流の操作、国造りといった世界を創造し得るレベルの力である権能を持つとされるが、FGOのイベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!』では鈴鹿御前が「どこの神霊だって、範囲に入れるのは自分の世界(テクスチャ)だけだっていうのにさ」と発言しており、ロード・エルメロイⅡ世の冒険では神霊が神代における霊長とされている事などから、権能とは自力でテクスチャを形成する力であると推察される。
グレートスリー(三大プロイ)
マインスターの魔女が継承する使い魔、童話の怪物(プロイキッシャー)の中でも特に強力な3つの遺物。
この内の1体であるフラットスナークに関する魔法使いの夜での描写に「御伽の国の装飾(テクスチャ)が溶けていく」というものがあることから、フラットスナークはテクスチャを貼る異能(≒権能)を持つのではとされていた。
……が、後にFGOで実装された久遠寺有珠のマテリアルでフラットスナークだけでなくグレートスリーは3体とも神代のテクスチャを現代の上に貼り付けられる事が発覚した。
原理血戒
リメイク版の月姫における死徒二十七祖の設定。その血を巡らせるだけで惑星の物理法則を塗り替える特異点。
本編の時点で二十七祖達が宿すのは世界と対峙するほどの呪いであることや、祖の持つ原理であればアルクェイドの事象収納とも拮抗できるとされるなどテクスチャとの関連を示唆する描写は存在したが、FGOに実装された謎の代行者C.I.E.Lのマテリアルで原理血戒について“魔術理論で言うところの『世界卵』、テクスチャルールの種(原理)を摂取する”と記述され、テクスチャと直接的な繋がりのある設定である事が判明した。
螺湮城は存在せず、故に世の狂気に果ては無し
Fate/strange Fakeにおける真キャスターの宝具にあたる幻術であり、環境すら飛び越えて世界のテクスチャそのものを騙す大魔術。相手を固有結界に閉じ込めたと錯覚させることすら可能だが、幻術は幻術なので固有結界ほどの力はない。
それでも周囲の環境に満ちた魔力を消失させたり、本物と同じように稼働する工場の幻術を5日間にわたって接地する事ができる。
霊墓アルビオン
時計塔の地下に広がる巨大迷宮。座標が地上のテクスチャからは厳密に決定されておらず、不規則に座標を変動させ、本来であれば地下数十kmにあるような一地形が地表近くに現れることもある。
秘匿神理
時計塔の霊墓アルビオン、アトラス院の七大兵器にも等しい彷徨海の依って立つ『秘密』。彼らにとっての奥義書のようなもの。1つではなく複数存在しており、噂としてこの存在を知るルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトは「かの島から持ち出された神理こそ、私たちの世界を定めることになるでしょう」と発言している。