概要
1998年9月23日にセガサターンで発売されたデジモンのゲーム。
携帯機『デジタルモンスター』を据え置き機で遊ぶというコンセプトであり、登場デジモンもVer.1〜4までのデジモンが全て登場。加えて新デジモンとしてイビルモン、ゴキモン、ゲソモン、ゴリモン、テイルモン、エンジェウーモン、エビドラモン、サーベルレオモン、シャコモン、ホーリードラモン、マンモン、ミノタルモン、メカノリモン、レディーデビモンが登場する。
なお、サブタイトルについてだが同名作品とは関係ない。むしろ『デジモンテイマー』という単語の初出はこの作品からである。
WSでも『デジタルモンスター Ver.WonderSwan』という同様のコンセプトを持つソフトが発売されている。
後続作品では
本作では完全体として扱われているシャコモンは成長期、エビドラモン、ミノタルモン、メカノリモンは成熟期(ミノタルモンはカードゲームでも当初は完全体扱いであった(Bo-21))、サーベルレオモンとホーリードラモンは究極体(ただし、系譜はテイルモンやレオモンである点は後続作品と変わらない)に設定変更されている。
作中設定
デジタル化された近未来が舞台であり、デジモンはそんな社会で偶発的に生まれた存在という扱い(人為的に生み出された個体や改造個体も存在する)。
電子ペットとして流通するのみならず、専門の研究機関「デジ研」(情報サイトとしても存在する)が発足したり、デジモンを悪用するハッカーたちが現れ始めたりと様々な出来事が起こる中、ネットワーカーのうちデジモンを育てるものはテイマー、その上位に位置するのが「トップテイマー」と呼ばれ、人々の羨望を集めている。
主人公は研究機関から誤って送られたデジモンを育成することになる…。
使っているOSは「DIGI OS’98」(使用しているブラウザは「DiGiMON NET」)であり、設定年代は1998年以降と推測される。
なお、『デジモンワールド』が現在でいうデジモンウェブと同じ扱いで登場する他、検索する際にデジモンを遣わす事でアイテムを取得したり(世界地図を模したパネルをクリックするという仕組み)、「電脳怪物雑貨店」なる通販サイトから餌などのアイテムデータを購入する(ご丁寧に拡張子まで設定されている)など電脳社会らしい要素が盛り込まれている。
なお、デジモンは専用のフォルダに入れて飼育する。ただし、育て方次第では脱走の恐れがある。
『デジモンチャンピオンシップ』でも同様にケージで飼育するが、脱走をしないという点で異なる。
こちらでも特訓システムがある他、成熟期同士を掛け合わせることでNEWデジタマという新しいデジタマを作ることができ、『デジモンストーリー』シリーズでいうマッチングシステムのようなもの。
対戦はバーチャルコロシアムという島を模した電脳闘技場で行い、GRASS・SKY・WATER・CAVE・ARENAという5つの地形から成る(『デジモンチャンピオンシップ』でも同様にフィールド制)。
ミニゲームとしてハエたたきを行うミニゲーム『ボタモンじゅくすいちゅう』を遊ぶこともできる。
ハッカー
本作の敵勢力でアイコンはドクロマーク。
ザコハッカー
イー!という奇声を発するショッカー戦闘員を思わせる下級ハッカー。
本名は「やすだまさゆき」、「たすみまさよし」、「ふじもとかずや」、「ふじいりょうま」、「かねしげやすひろ」と全員日本人のようである。
手持ちのNNは「戦闘デジ〇号」で統一。ミノタルモン、テイルモン、エビドラモン、ゴキモンといった本作発のデジモンを使用してくる。
マッドサイエンティスト
読んで字の如く。手術跡に怪しげな装置を背負った姿が特徴。
スリッパがもんざえモンモチーフであるなどもんざえモンをこよなく愛し、手持ちももんざえモン。
スーパーヒーローハッカー
スーパーマン風の格好をしたハッカーで、正義のヒーローかぶれの言動が特徴。
だが、悪人である。使用デジモンはジャスティスマンと名が付くエンジェモン。
マネーハッカー
ウェスタン風の成金衣装に身を包んだ欧米風の人物。
所持金が高いと出現し、バトルに負けると高い金額を支払わされる。
手持ちのNNは通貨の単位に由来し、パタモンやガブモンを使ってくる。
ファンキーDJハッカー
グラサンに髭など往年のボルケーノ太田氏に似た特徴を持つ。Vジャンプ誌上での公募キャラ。
マックスビートと呼ばれるヌメモンが手持ちであり、毎週土曜日の深夜に出現する。
海賊ハッカー
ハンサムな海賊衣装に身を包んだハッカー。Vジャンプ誌上での公募キャラ。
使用デジモンはマリンエコーと呼ばれるゲソモン。
女ボス
アメコミ風の露出度の高いファッションが特徴的なハッカーたちの親玉。
レディーデビモンを使ってくる強敵。
余談
テイマーとは別にハッカーの存在も公式設定には存在し、ハッカーのシンボルである放射能標識に似たドクロマークは本作登場デジモンを含めた他のデジモンたちのデザインや設定にも反映されている。ここではマークが刻印されているもののみ記述する。
プクモンやガードロモンなどドクロマークは刻印されていないが、ハッカーとの関係性が公式で存在するデジモンについてはここでは割愛する。
- シャコモン
- 殻に黒いドクロ模様がある。特にハッカーとの関連は設定されていない。
- メガドラモン
- 右胸。公式設定にも人為的に改造されたという設定が存在する。
- ギガドラモンにも同様の位置にマークがある。
- ピノッキモン
- 帽子。公式設定にもハッカーに生み出されたという設定を持つ。
- ファントモン
- 帽子。ただし、ハッカーとの関連性は設定されていない。
- ベルゼブモン
- 左肩。ただし、ハッカーとの関連性は設定されていない。