※略称は不明。メイン画像の略称ロゴ「NTB」(New Tokushima Broadcast)は、あくまでもイメージです。
徳島県第2波になるはずだった
ニュー徳島放送は、徳島県を放送対象地域として地上テレビ放送を行う予定だった民間放送局。UHF波大量免許で1968年8月に徳島県の民放テレビ第2局用の周波数として40chが割り当てられ、1969年11月に予備免許が交付された。
予定では四国放送(JRT)に次ぐ徳島県第2波になる予定で1971年頃に開局するはずだったが、役員人選の難航などのトラブルもあり設立期限までに事業者設立準備が整わず、1970年5月に放送免許が失効してしまった。
ちなみにTBS系列(JNN)、フジテレビ系列(FNN・FNS)、NETテレビ(現・テレビ朝日)系列(ANN)のいずれかに加盟するはすだったが、キー局の決定には至らなかった。
その後も徳島県の民放テレビ第2局の開局への動きがあり180件の申請があったが、一本化申請が進まなかったこともあり、徳島県の民放テレビ第2局の開局を断念した。1997年にはチャンネル割り当ても取り消された。
この結果、徳島県の民放テレビ局はJRTのみのまま今日にいたっている。
というのも徳島県は地勢的要因から、大阪湾を越えて在阪準キー局を直接受信できる地域がきわめて多かったこともあり、仮にニュー徳島放送が開局できたとしてもどこの系列になっていたかは今となっては断言すらできない(お隣のような独立局になっていた可能性もある)。
なお現実には、徳島県の第2波以降は事実上、在阪準キー局のMBS、ABC、カンテレ、テレビ大阪、サンテレビ(テレビ大阪とサンテレビは一部地域を除く)が片乗り入れする形になった。ただし、阿波平野に比べて生駒山上からの電波が届きにくい三好地方のみは、むしろ岡山・香川の局(とJRT)を受信している世帯が多い模様。
余談
ニュー徳島放送のコールサインはJOTI-TVが割り当てられていた。これはニュー徳島放送の免許失効にともない返上されたのち、現在はテレビ朝日系列の鹿児島放送(KKB)が使用している。KKBの開局は1982年10月1日。
また40chは、NHK徳島教育テレビ(JOXB-DTV)の物理チャンネルに転用された。
関連タグ
四国放送 毎日放送 朝日放送 関西テレビ テレビ大阪 サンテレビ
山梨放送/テレビ山梨:こちらは予定通り第2波が開局できた例。前者はJRTと同じ日本テレビ系列、後者はTBS系列。山梨県の第3波、第4波、第5波は関東広域圏扱いとされ、テレビ朝日とテレビ東京とフジテレビの片乗り入れで賄われている。