概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場はTC30巻収録「ハツメイカーで大発明」。
これにほしい道具をリクエスト(音声認識)すると、その作り方を記した設計図が出てきて、それを元に組み立てると、ひみつ道具が出来上がる。ドラミ曰く大抵の道具は作れるとのことで、のび太のように不器用な人間でも道具を作り上げることが出来、その性能は完成品は市販のひみつ道具(未来デパート謹製)に匹敵する性能を誇る。
材料箱
機械工作に使う材料が何でも入っている箱。作中ではハツメイカーで発明した道具の製作に用いられた。箱自体の性能や中身は作中では語られていないものの、小さな箱の中の材料だけで大型の道具をも作り上げたことから、箱内部が「四次元ポケット」のように特殊空間に繋がっている可能性がある。
作中で発明した道具
ゴキブリぼう
発明第一弾。いじめっ子にいじめられたり親に叱られたとき、素早く逃げることができる帽子。ゴキブリの頭部を模したデザインとなっている。レーダーアンテナや魚眼レンズで敵を感知、コンピューターが逃げるコースを判断し、内側の電極で使用者の筋肉を動かす。またドラえもんも、後述のファイタースーツによるジャイアンとスネ夫の喧嘩を仲裁したことで、二人の怒りを買った際には、この道具に頼ろうとしていた。
空中歩行機
発明第二弾。のび太が「タケコプターなんかつまんない、新しい空飛ぶ機械が欲しい」と発明。
脚に装着する、関節を付けたパイプとベルトで出来た外骨格型の機械。起動スイッチを押して踏み出した足が地面に着く前に次の足を出し、高速で繰り返すことで空中を歩くことができる。超高速で歩行動作を行うので、一度使うだけで激しく体力を消耗するらしい。
オールシーズン花だん
しずかのリクエスト。左から順に春夏秋、どの季節の花も同時に咲かせることのできる花壇。上からの太陽灯と下に張り巡らせた配水と温度調節パイプにより、花に合わせた環境を作る。
ファイタースーツ
スネ夫とジャイアンのリクエスト(作中では「ファイタースーツ」の名称はスネ夫が頼んだ方の設計図に描かれていた物で、ジャイアンが頼んだ方は違う名称の可能性もある)。喧嘩用の乗り込み式大型ロボットで、頭部のコクピットで操縦する。スネ夫は「どんな強いいじめっ子でもやっつけられる道具」、ジャイアンは「どんな強い相手でもいじめられる道具」と注文の仕方が若干違ったため、細部こそ多少の差異がある(スネ夫のものは四角を基調としたデザインで、ジャイアンのものは丸を基調としたデザイン)が、制作したのび太曰く「結局喧嘩する道具」である為、おおまかな形状は似ている。そのパワーは強力で、スネ夫の機体は空き地でのテストプレイの際には土管を粉砕する程。
なお、両者が発明料(スネ夫は1000円、ジャイアンは10円)をのび太に支払った上で依頼している以上、どっちかが負けたり引き分けになったりしても全責任はのび太が負う事となる。
ドラえもんとなかなおり機
のび太のランドセルに機械アームを取り付けただけの単純なもの。ボウルに入ったタマネギのみじん切りに、アームがのび太の顔を強制的に押しつけて強制的に涙を流させた後、頭を下げさせる。
実はハツメイカーが登場したエピソードでは、なんとドラえもんとのび太が絶交しており、その際ドラえもんが「のび太が泣いて謝るまで許さない」と言ったことから作られた。
他にも「スポーツマンになれる薬」や、「こづかい製造機」、「テストで百点取れる鉛筆」などのリクエストもあったが、未製作に終わった。
ハワイ専用どこでもドア
わさドラアニメのしずかちゃん誕生日記念回「どこでもドアを作ろう」にて発明。誕生日にハワイに行く筈が、父の仕事の都合で断念せざるを得なくなったしずかのためにのび太とドラえもんが開発した(当初はどこでもドアと同等の効果を持つ「どこへでもドア」を作ろうとしたが、複雑な設計故に断念。しかしハワイに行けさえすればよい事に気付いたのび太が急遽プランをこちらに変更した。尚当のどこでもドアはメンテ中だった)。効果は読んで字の如くで、ドラえもんには「最早"どこでも"ドアじゃないけどね」とツッコまれた。
どこへでもドアと違いただハワイに行くだけの道具なので容易に製作できたが、行き先をよりにもよって飛行機の滑走路上にしてしまったため飛行機に衝突して大破。しかもその飛行機には旅行が中止にならなかった源一家が乗っていたというあんまりなオチとなった。
尚、「ハワイ専用」なのでこれを使って日本に帰れるかは不明。