バロッサ星人(二代目)
ばろっさせいじんにだいめ
CV:関智一
バロッサ星人を参照。
『ウルトラマンZ』第16話「獅子の声」、第17話「ベリアロク」に登場。
第10話で語られたバロッサ星人の9999人いる弟の個体の1体であり、第17話では「来たかウルトラマン、兄者の敵!」と叫んでいた。
初代とは違い普通に地球語を喋ることが出来る上、饒舌になったことも相まって言動にかなり人間味が増している。
兄である初代の敵討ちとベリアロクの奪取を目的としている。
劇中ではベリアロクの奪取に邁進していたが、兄に対しては幾許かの情もあったようで、ゼットを追いつめた際に「兄者の仇を打たせてもらう」と発言している。
第17話
ディズニー映画「ファンタジア」で有名な「禿山の一夜」をバックに乗せて地上に着地したはいいが、失敗して転倒して着地と同時に足腰を痛めるというあんまり格好つかない出オチをやらかし、ゼットも驚愕を露わにした。
すぐさま気を取り直し、「聞いて驚け!」の口上と共に自己紹介、直前に倒されたメツボロスのパーツであるギルバリスの左腕を装備、「派手にいくぜ!」と叫びながらデルタライズクローと対決。
メツボロスとの戦いで疲弊していたこともあってデルタライズクローを追い詰め、ベリアロクを手に入れようとするが、ベリアロクから放たれた電撃にゼット共々吹き飛ばされる。
ベリアロクの「俺様を手にして、お前は何をする?」という問いかけに対して、「お前を使って、宇宙の全てを手に入れる!」と豪語しベリアロクを一時的に入手する形でファイナルブレイクを放ったが、ベリアロクに「お前の攻撃はつまらん」と早速飽きられて逃げられた上に、(時間切れで)ゼットにも逃げられる結果となった。
その後は小型化したベリアロクを追いかけるべく、自身も体を縮小して(彼らの場合は元々の大きさに戻っただけだが)剣を回収しようとし、追跡してきたハルキに対してはギャラクトロンMK2のギャラクトロンベイルを使用した。ジャグラーに興味を示したベリアロクに半ば適当な人材として使われ、「行くぜ行くぜ行くぜ!」と挑みかかるも流石に相手が蛇心剣の達人であることもあってかファイナルブレイクのエネルギーをそのまま新月斬波に逆利用されるなど、根本的な実力の差を見せつけられた。
邪魔なハルキとベリアロクを持ち去ったジャグラー達を全員一度に倒すべくジュランの種を食べて(この時は目と目の間にある渦巻きから触手のようなものを出して丸飲みしていた)巨大化し、ゼットアルファエッジと対決する。コレクションを見せつけておきながら大して剣の扱いが上手くなかった兄と異なり、地球に来てから初めて回収したギルバリスの碗部を用いてかつて兄を倒した技であるM78流・竜巻閃光斬を直接相殺するなど先代より実力は中々の物で、ゼットに「この前の奴よりウルトラ切れ味が良いぞ…!」と言わしめた。
ただし、実力は兄より上といっても本質的に狡いのは共通のようで、目から閃光を放つキーラフラッシュで目眩ましを行うなど先代と似て非なる汚さを持つ。その行動をゼットに「汚いですぞバロッサ星人!」と批判されても「勝負にキレイも汚いも無い」と開き直る場面も見せている(その直後に現れたウインダムの奇襲には「汚ねぇぞ!」とブーメラン発言をしているが)。
ウインダムのレーザーショットにもそこそこ怯んでいた辺り、弱くもないが決して強くもないという評価が正しいだろう。しかし防御力に関しては割と目を見張る物があり、蛇心剣やベリアロクによる斬撃を一回だが耐えたり、ウインダムの奥の手であるウインダムヨウコインパクトをモロに食らった際に「頭部を破壊するのは止めてくれ!!」と叫んだものの、頭が焦げる程度のダメージで済んでいた(この時、煙がまるでアフロヘアーのようになっていた)。
ゼットがデルタライズクローになると危険を感じて空中からペダニウムランチャーを放つが、全て避けられた上に連続キックを食らって地上に撃墜、ギルバリスのアームから紫色のムチを使うも虚しくゼットに組伏せられて倒されかけてしまうが、ウインダムをムチで拘束して人質に取る卑怯な手を使って難を逃れる(ゼットの「正々堂々と戦え!」という罵りにも「卑怯もラッキョウもあるか!」と返し開き直っていた)。
しかし調子に乗って攻撃している隙を突かれてゼットの反撃を受けた結果、ウインダムの拘束をみすみす解いてしまう。そしてベリアロクがハルキ達の元に戻ってきたことで形勢が再び逆転、デルタブレイカーを受けて倒された…と思いきや序盤に使っていた蝶の翅で再び逃げ出そうとするも、最終的にはデスシウムファングにより全身を丸ごと噛み砕かれ「バルバルバロッサーッ!!」という断末魔と共に爆死した。
ちなみに、ゼット曰く最期の言葉は「大海賊、地球に死す」らしく、ベリアロクには「散り際も面白くない奴」と言われてしまっていた。