概要
「フューチャー・イズ・ワイルド」に登場する人類が滅亡して一億年後のネズミやリスの仲間、齧歯類の生き残りの子孫である。(具体的な種類について明記されていない。) 生息地は地殻変動でオーストラリア大陸が北アメリカ大陸とユーラシア大陸の極東部に衝突して誕生した超巨大山脈グレートプラトー。
我々人類を含む哺乳類の地球史上最後の生き残りであり、シルバースパイダーの巣に間借りし、雑食性で彼等が集めてきたグラスツリーの種子や網にかかった昆虫を食べて生活している。(当然、食っちゃ寝を繰り返しているその体は肥えている。)
では、ポグル以外の他の哺乳類の仲間は一体どうなったのかと言うと、ある学者の仮説では哺乳類の未来は決して明るいとは言えず、今から数十万年間で、殆どの種が姿を消してしまうのだと述べている(実際本作でもアフターマンでもゾウやクジラ、クマの仲間などについては一切触れられておらず、それ以前に滅んでいることが語られている)。辛うじて齧歯類の幾つかは生き残るが、哺乳類の形見は狭くなる一方である。何故なら暖かくなった環境に適応した生き物が、どんどん勢力を広げるからである。1億年以内に哺乳類は絶滅の危機を迎えることであろう・・・。
一見悠々自適な左団扇の暮らしだが、その実態はクモ達の家畜。クモ達が種子を集めるのもポグルを肥えさせて食糧にする為である(出産間近のメスは、女王グモが産卵を促す為の栄養剤としても利用される)。ポグル達は長い時間をかけて怠惰にされてしまった影響でろくな抵抗も出来ず、仕留められるのであった。
崖に作った住処で暮らす生き物達。その生活を支えるのが、年に1度の恵、グラスツリーの種子である。クモ達は巨大な網を張って種子を集め、自分達の餌となるポグルを繁殖させている。地球史上最後の哺乳類であるポグルは、辛うじてクモ達に縋って生きる存在となったのである。
作中は前述の通りの光景が繰り広げられている。クモが苦手な人は注意。CGでは大きく黒い目がどことなく髑髏を思わせたが、コミック版では幾分か可愛く描かれており、愛着が沸きやすい。
劇中では偶々崩落した部分に逃げ込んだ1匹が、そこに種子があったのをいいことに食っちゃ寝を繰り返している間に火山噴火が発生。
気候変動による飢餓で巣が阿鼻叫喚の地獄絵図となり、それからの現実逃避も兼ねてそのまま種子が尽きるまで籠り続けた結果、空腹に負けてようやく抜け出すと種子も住民もない壊滅した巣を目の当たりにする。
急激に変わってしまった環境と飢え、初めて見る雪とその冷たさに混乱していると偶然生き残っていた蜘蛛が襲撃。巣の外に飛び出し、必死に逃走するが追い詰められてもしまい、万事休すと思われたが、幸運にも瀕死のウィンドランナーが蜘蛛に食らいつき、難を逃れた。
その後、放浪する中で野生の同族と遭遇。滅びゆく世界を尻目に、降り積もる雪の中2匹は無邪気に駆け回り、その生を謳歌するのだった。
こうして哺乳類の3億2500万年の歴史は幕を閉じた。
関連イラスト
表記ゆれ
関連タグ
フューチャー・イズ・ワイルド:登場作品。
ドゥーガル・ディクソン:生みの親。
グレートブルーウィンドランナー、シルバースパイダー:危険な隣人。
トラトン、オーシャンファントム、スピットファイアビートル:同時代の同期。