公式設定
ミレニアモンの内面世界に存在する、精神体デジモン。
2つの頭部を持ち、それぞれキメラモンとムゲンドラモンを表している。
ミレニアモンの闇の心がデジモンとなっている為、固定の姿形を持っていない。クリスタルの姿をとっていることが多いが、敵に対する憎しみや怒りで、その形は変わるらしい。
また、精神体であるがゆえに実体を持たず、あらゆる物理的な攻撃を受け付けない。
ムーンミレニアモンを倒すには、本体であるミレニアモンを倒すことがまず必要となるが、それを行うことの出来るデジモンはほぼ存在しないだろう。
また、万が一にミレニアモンを倒したとしても、倒れた本体から分離し時間と空間を超えて復活すると言われている。必殺技『デス・クリスタル』は、肉体的な破壊力を持たず、敵対するデジモンの心を切り刻むと言われている。
各作品での活躍
デジモンクロスウォーズ(漫画)
創造主のダークナイトモンすら強制デジクロスして誕生したズィードミレニアモンの内部に存在しており、天野ネネがムーンミレニアモンに捕らわれていた。
デジモンアドベンチャー:
デジモンアニメシリーズでの登場は今作が初。
はるか昔のデジタルワールドの古の戦いにて討伐されたミレニアモンが、肉体をバラバラにされた際の分身体として地に散らばっていたが…。
デジモンゴーストゲーム
「人間…いっぱい…。私…もっと、元気に…なる。ねぇ、透さん……?」
第61話に登場。
人間界に頻発する時空の裂け目の研究を行うマダリウス物理科学研究所の研究員・"神野愛美"の前に、パソコンに突如開いたデジタルゲートから出現。
自身が復活するための仮初の肉体として、出現時の衝撃と爆発に巻き込まれて事故死した彼女の亡骸と一体化し、本人を装いながら彼女の婚約者の"井頭透"の精神力を吸収し続けていた。
干渉によって自由に行動し言葉も介することもできるが、その動きは不気味でたどたどしくて生きている人間には見えず、言葉もムーンミレニアモンが彼女の記憶をただ口にしただけに過ぎない。
それでも透は彼女が生き返ったと信じて疑わず、死体の彼女と以前と変わらぬ同棲を始め、常人から見れば異常としか思えない生活を送るようになった。
透の妹の"井頭琴葉"はその姿を見て何度も説得を試みるが意に介されず、ムーンミレニアモンの力に誘き寄せられたイビルモンやツメモンの引き起こす怪現象や悪夢に悩まされ、同じ学校に通う瑠璃に相談する事に。
事情を知った宙達は調査を開始し、井頭家に起こる怪現象や愛美の姿を目撃したが、本性を現したムーンミレニアモンは清司郎と琴葉の精神力も吸収し、愛美の肉体を媒介にズィードミレニアモンとして復活。
人間界を滅ぼすべく顕現を果たし、存在そのものが厄災たる絶大な力でカノーヴァイスモン達を圧倒するも、究極進化したシリウスモンとディルビットモンに徐々に押されていく。
「タァイムゥゥゥ……デェストロォォォ……」
ならばと『タイムデストロイヤー』を発動し、人間界ごと彼らを次元の裂け目に消し去ろうとする。
すると、復活の影響で本来の意識が蘇った愛美の精神が宙達に「弱点となった自分に向けて最大火力の攻撃を当てて欲しい」と懇願。彼女の決死の覚悟を受け取ったシリウスモンの『ブレイクエーサー』とディルビットモンの『ボルジャーグ』を撃ち込まれてエネルギーを放出してしまい、再度ムーンミレニアモンの姿に戻って深い眠りについた。
その後、身柄は「もし何かあったら皆でどうにかする」として宙に預けられる形となり、そして元の物言わぬ亡骸となった愛美は、哀しみに暮れる透の腕に抱かれながらそっと葬られた。
そして、ムーンミレニアモンを回収しようと密かに様子を見ていたブラックテイルモンUver.も、上記の宙の判断を聞き、黙って去っていった。
このデジモンが登場した時期の今作には究極体が本格参戦したどころか、七大魔王しかり古代十闘士等、従来でも特に強力とされるデジモンが次々と登場しファンの間では話題となっていた。
しかし過去作においてラスボスを務めたデジモンが一話完結方式でいきなり出演するという前代未聞の演出によりズィートミレニアモンの登場は一気に話題となった。
これにより今まで格の高さや設定の強さにより登場不可とされていたデジモンたちが一気に出演する可能性が高まるという、今作の世界観の危険性の高さが如実に現れた例と言えるだろう。
ちなみに過去作と比較しても全長が小さめだったり究極体2体で押されるなど従来の作品と比較して圧倒的な強さと言うほどではなにものの、今作では人間一人の肉体を借り、少数の人間の精神力を殺さない塩梅で吸い取った程度のエネルギーという凄まじい低コストで復活を果たしており(単純に人間を食らったという点では同作のアルケニモンやデジタマモンの方が数も完全に絶命させたという部分でも上回る)
これが従来より比較して小規模だった原因なのではないかという説も存在する。
もし…より多くの人間をターゲットにしていたらしていたら…と考えるとより大きな被害が出てきた可能性もあるだろう。
ちなみに本作において人間を殺害したデジモンの中で初の生存デジモンとなっている。
これはムーンミレニアモン自体が特に抹消しにくいデジモンであるという点もあるだろうが、愛美を殺した件については半ば事故的な状況だった点、精神力を吸い取った際には意図的に殺してなかったという二点においてギリギリのラインを超えなかったからと言われている。
一方で殺害した愛美の死体を操って精神力を得るなどデリートされてもおかしくないレベルで邪悪かどうかは相当際どいラインであるのも確かなのだが…。
そして65話でも登場。
デジタルワールド消失という、シリーズでも類を見ないレベルの異変が起こる中、ヒロが自室で休眠中のムーンミレニアモンと向き合っていた。
関連タグ
陰摩羅鬼:ゲゲゲの鬼太郎にて、ゴーストゲームの様に女性の遺体に憑依し、婚約者を襲っていた妖怪。余談だが、5期で演じた中尾隆聖はアイズモン、6期で演じた檜山修之はシェイドラモン役でゴーストゲームに出演している。