メガウルオウダー
めがうるおうだー
CV:ピーター・ヴァン・ガーム
左腕に装着するブレスレット型変身デバイス。初登場は第16話。
ゴーストアイコンとの併用でアランを仮面ライダーネクロムに変身させる。
名前の由来はそのまま「目が潤う」。公式HPのURLでの綴りは「Mega u lorder」となっているため、意訳すると「大きな内部エネルギーを読み取る装置」と言った意味になる。
眼をモチーフにしたゴーストドライバーとは異なり目薬がモチーフになっており、変身時の音声は『テンガン!』(点眼)、必殺技は『オメガウルオウド!』(お目が(オメガ)潤うど)となっている(ドライバーで使用した場合は『カイガン!』と『オメガドライブ!』になる)。
また音声自体も日本語的発音のノリのいいものではなく、ネイティブ寄りの機械的な音声となっている。
台座の「アニマシンクロナイザー」の上に可動ギミックを搭載したスロット「アイコンスローン」が乗り、そこから更にΓ(ガンマ)を描くように滴下ユニット「リキッドロッパー」が伸びた構造をしており、ブレスレット型デバイスとしてはかなり大きいサイズ感をしている。
メインカラーは黒で配線の見える基板部分は緑、スイッチ部分はクリアグリーン。正面側は銀のフレーム「オルターインゴット」に覆われ、滴下ユニットの一部にオレンジが使われている。
総じて有機的なゴーストドライバーとは打って変わってメカニカルさを全面に押し出した外観となっている。
滴下ユニット内には「ウルオーデュー」という特殊反応液が充填されており、「テンガン」することでゴーストアイコンに浸透しエネルギーを増幅・吸収、それがメガウルオウダーにまで到達すると一旦ゴーストをエネルギー体として引き出し、その後物質変換装置「グリンフィルトレイ」によってパーカーゴーストとして実体化させる。
前述した「オルターインゴット」はシールド発生装置で、防御フィールドを発生させてウルオウダー全体を覆うことで内部機構を守っている。これにより「変身デバイスが弱点」という多くのライダー(及びヒーロー)に見られる欠点を克服している。実際、後述のプロトメガウルオウダーは劇中で攻撃を受けて変身解除する場面があり、このことも含めて搭載されていると思われる。
スターターの反対側には「ストラテジーセンダー」と呼ばれる指令装置を内蔵しており、これによって周囲の眼魔コマンドやネクロムのアイコンで変身した者を自由に操り、より統率の取れた行動をさせる事が可能。
他にも眼魔世界から送られたメッセージを受け取ったり、地図情報を空中に投影する機能も搭載している。
- 変身
アイコンを装填すると《>Yes sir》のコールと共にソナーのような待機音の鳴る準備状態に移行。スロット部を半回転させて起こし、横のスイッチ「デストローディングスターター」を押すとメガウルオウダーの全システムが起動し待機音が変化。
滴下ユニットのスイッチを押すと「ウルオーデュー」が落下し《>Tengan!○○!Megaulord!》の音声が鳴り仮面ライダーネクロムへの変身、あるいはゴーストチェンジが行われる(○○にはネクロム、グリム、サンゾウの何れかが入る)。
ちなみに「スターターを押さずに滴下ユニットを押す」「アイコン装填後にスターターを押し、再度スターターを押す」などするとエラー音が鳴る。
ただし「カイガン」する場合に限り、その後者の手順が適正となる。
- 必殺技
ネクロムデストロイ
変身後にスターターを操作し、滴下ユニットを押すと《>Dai Tengan!○○!Omegaulord!》のコールが鳴って発動。
背後に浮かんだ紋章のエネルギーを足に収束してライダーキックを放つ。
CV:ピーター・ヴァン・ガーム(ウルオウダー本体)
関智一(ナイフ以外の変身用眼魔眼魂)
名称からしてメガウルオウダーの前身と思われるブレスレット型デバイス。
眼魔スペリオルの物とダークネクロムの物で微妙に仕様が異なる2パターン存在している。ネクロムの物と違い滴下ユニットや可動ギミックが無く、カラーリングも黒とグレーのツートンになっている。
後者は眼魔補助目的の初期型、前者は英雄の力を十分に引き出せるライダー用の後期型という可能性もあるが詳細不明。
眼魔スペリオル・パーフェクト用
他の眼魔の力が込められた「変身用の眼魔眼魂」を装填することで、様々な眼魔の姿と能力をスペリオルに付与する「眼魔チェンジ」が使用できる。
眼魔眼魂をセットすると『〇〇〇(元となった器物の名前)!ローディング!』の音声が流れ、ギター調のメロディーと共に眼魂の力が解放される。
英雄のアイコンを使用することもできるが、強制的にその力を引き出しているためアイコン本来の能力を発揮することが出来ない。
なお、眼魔スペリオルへの変身にはプロトメガウルオウダーは使用しない(スペリオル変身用眼魔眼魂を単独で使用する)。
仮面ライダーダークネクロム用
ダークネクロムゴーストアイコンを装填しスターターのスイッチを押す事で「変身」、再度操作することで必殺技を発動する。
劇場版に登場した物は英雄のアイコンを装填して「ゴーストチェンジ」を行っており、見た目を除けばネクロムの物とかなり近いもののようである。
「変身ブレス DXメガウルオウダー&ネクロムゴーストアイコン」が2016年1月30日一般発売。
ネクロム、グリム、サンゾウゴーストアイコン以外のアイコンを装填すると『テンガン!ゴースト!メガウルオウド!』の共通変身音が鳴り、必殺音声は鳴らせない。
- 正確に言うと奥のスイッチが「左右押されている」「右のみ押されている」「左のみ押されている」「押されていない」の4つで判別しており、上記のものは「押されていない」時の音声なのでアイコンを装填しなくても鳴る。
プロトメガウルオウダーは、プレミアムバンダイにて「DX眼魔アイコン&プロトメガウルオウダー」として2016年2月22日から限定6000個販売。
横のスターターが完全にモールドと化していて押すことが出来ず、眼魔スペリオル・グリムの能力発動やダークネクロムの変身を再現することは出来ない(そのこともあってかダークネクロムのアイコンは商品化されていない)。
- TV本編にメインで登場するライダーとしては仮面ライダーディエンドのディエンドライバー以来となるベルト以外の変身アイテムである。
- 幽霊が頭に被っている三角形の頭巾の名前も天冠(テンガン)といい、目と幽霊をモチーフにした『ゴースト』に相応しい変身音となっている。
- 『超全集』によるとメガウルオウダーを開発したのはイーディスとのこと。劇中ではアランが借りたエジソンゴーストアイコンを参考にして開発したかのような描写がされたが、これは仙人としての活動を察知されないための偽装らしい。
- 英雄アイコンについて知らない「眼魔世界側の住人」であるイーディスが英雄アイコンを使うシステムを作り上げるのは不自然であるため、理由付けとしてアランにエジソンのアイコンを持って来させたとのこと。
- 変身用眼魔眼魂、眼魔チェンジ用眼魂の声は上記通り関智一氏だが、初変身にも用いられたナイフの音声のみピーター氏。
- それまでは音声がなくSEのみだった眼魔眼魂に途中から音声が付いたことを考えると、プロトメガウルオウダーの玩具化に伴って音声が設定された様子。