メルツェル
めるつぇる
作中に登場するテロ組織「ORCA旅団」の副団長を務めるリンクス。
旅団内の参謀のような役割を務め、表舞台に出ることは少ない。
ORCAにヴァオーやハリを引き入れたのは彼であり、その縁かヴァオーは彼と行動をよく共にしているようだ。
作中で顔を見せる回数は少ないが、参謀を務めるだけあって性格は冷静。
ORCA旅団を創設した「最初の五人」の一人ということもあって、その頭脳でORCAを初期から支えてきたと考えられる。
AMS適性や戦闘センスには恵まれず、メルツェル本人も自覚するようにリンクスとしての能力は低い。旅団における最重要人物の一角でありながら12人中7位という低いランクに甘んじているのは、そういった事情からであろう。
搭乗ネクストは、GAグループ製のパーツを中心に構成された重量二脚型の「オープニング」。
重量級二脚の積載量を活かした高火力が特徴で、両腕にはライフルを、背部にはグレネードキャノンと大型ミサイルを装備する。対ネクストよりも、ノーマルなど通常戦力との戦いに向いた機体構成と言える。
なぜかコアのみGAグループではないローゼンタール製のパーツを使っているが、彼なりの遊び心だろうか?
リンクス名はエドガー・アラン・ポーのエッセイ『メルツェルの将棋指し』および、それに登場するチェスを指す自動機械のあだ名より。
AC名はボードゲームにおける「定石/定跡」の意。
CVは速水奨氏。
ACシリーズに馴染みのある人にとっては「ACPP」及び「NX」に登場したスティンガーの声の人として知られている。
作中における立ち回りと活躍
作中においてはほとんど表舞台に立つことはなく、裏でORCA旅団最大の目的である「クローズ・プラン」達成のために暗躍する。
劇中ではミッションよりも、各章の合間に展開される「お茶会(二周目以降に挿入されるデモシーン)」での会話で彼の行動を知ることができる。
オッツダルヴァ(=マクシミリアン・テルミドール)が水没したミッション(「ラインアーク防衛」及び「ホワイト・グリント撃破」)に一枚噛んでいたらしく、あのミッションでオッツダルヴァの死を偽装した裏でも彼が奔走していた模様。
それを裏付ける証拠として、「お茶会」シーンにおいて
テルミドール「オッツダルヴァは生死不明、か。やりすぎだな、メルツェル」
メルツェル「よく言う、誰が手間をかけさせたのか」
テルミドール「悪いな、完璧主義者なんだ」
というやりとりが存在する。
作中終盤にてGAの旧本社「ビックボックス」にヴァオーと共に待ち構え、主人公とウィン・D・ファンションを迎撃するも、返り討ちにあって死亡する。
企業連ルートでは主人公がウィン・Dと組むため直接銃火を交える機会があるが、ORCAルートでは死亡したことを示唆するような台詞があるのみ。恐らく企業連ルート同様、ウィン・Dとロイ・ザーランドに倒されたものと推測される。
なお、直前の「お茶会」では、テルミドールから「相手は恐らくウィン・D・ファンションだぞ」と言われ、「その時は、私が死ぬだけの話だ」と返している。メルツェル自身、勝ち目がない事をわかっていての出撃だったのだろう。
ちなみに、このミッションで散り際に
「人類に黄金の時代を…!」
と彼を象徴する台詞を残すのだが、何故かゲーム中このセリフのみはっきりとノイズが入ったような加工がされている。
機体撃墜時のボイスなので別におかしな演出では無いのだろうが、台詞の途中でロストするパッチですらこのようなノイズは無い。
前記のように自身の決死をあまりにもあっさり受け止めている事、名前の元ネタが「メルツェルの自動人形」である事、声優繋がりのスティンガーの末路や後続作品ではノイズボイスを発するキャラに軒並みAI化疑惑が掛かっている事、等々から、死に際のノイズひとつで一部の重症フロム脳を爆発させるキャラとなっている。
ある意味本シリーズの登場人物の宿命か、シリアスな作品よりもネタ系の作品で注目される事が比較的多い。
作中の台詞が多く、スティンガーの台詞を流用できるメルツェルは、MAD作品における優秀な素材として扱われている。
某動画サイトでは、いきなり面倒が嫌いになったり、「YARCA旅団」の一員として登場したりするのが定番のパターンとなっている。
かつてブームになった「ヤンデレの女の子と会話するシリーズ」でもMADが製作されており、綾小路咲夜にうつつを抜かし旅団員を見捨てたかと思えば、野々原渚を新型アームズフォートで蹂躙したりもしている。
メルツェルを演じる速水奨氏とテルミドールを演じる諏訪部順一氏は、別世界では宿敵どうしだった。どちらの作品も同じメカアクションものだということもあり、一部の首輪付き達は「そっち」の世界で戦った時などに彼らを思い出したこともあったのではないだろうか。…ネクストに例のシステムが積まれていたら大変なことになっていただろうが。
アーマード・コア AC ACfa ORCA旅団 レイレナード 革命 首輪付き
ウィン・D・ファンション:彼女にはリンクス名をもじって「自動人形」と呼ばれた。
ニムバス・シュターゼン:こちらも声の人が同じでメカアクションの登場人物。但しあっちは別系列の作品。
ORCA旅団メンバー
No.1 マクシミリアン・テルミドール=オッツダルヴァ:団長と副団長。草創期からの同志ということもあり結束は固い。
No.2 ネオニダス
No.3 ジュリアス・エメリー
No.4 オールドキング
No.5 真改
No.6 ヴァオー:メルツェル曰く「単純馬鹿」。強い信頼で結ばれている。
No.7 メルツェル
No.8 トーティエント
No.9 PQ
No.10 ハリ:カラードに所属しつつ裏ではORCAと繋がる「獅子身中の虫」。メルツェルが口説き落としたらしい。
No.11 ブッパ・ズ・ガン
No.12 ラスター18
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『動物化する後近代或いは利己的な遺伝子』(1984)・下
第三話ではOGASとエリザが登場しましたが今回はメルツェルとフランシーヌが登場します。 史実に先駆けて33年早くFederated Learningが登場します。(細かい話ですが人工知能分野の連合学習はFederated Learningで行動生物学上の連合学習はAssociative Leaningなんですよね……) ちなみに各自で作り上げた対戦モデル同士を対戦させる、なんて話は実は私の大学院時代の実体験が元ネタだったりします。チェスじゃなくてオセロだったけど。 これまた余談ですが作中で言及されるFRANCINEの「活用法」は、ソフトウェアエンジニアの間でラバーダッキングとかテディベア効果とかベアプログラミング(Bear Programming)とか色々な名前で呼ばれている代物の亜種です。 ……それにしても史実の人物(それも1990年没)をこういう風に登場させるのはかーなり勇気が要る。まあでもスキナー本人がそれをやってた(『ウォールデン2』の後日譚でジョージ・オーウェルを登場させてる)からまあ怒られへんやろ。21,164文字pixiv小説作品 - 幻想学園の日常
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