CV:花輪英司
概要
デリング・レンブランの部下。所属は監査組織カテドラル。
機動戦士ガンダム水星の魔女PROLOGUEにおいては「ドミニコス隊」の母艦「ユリシーズ」の艦長であった。
本編での地位はカテドラルの代表となっている。
人物像
台詞や出番は少ないものの堅物と思える言動や振る舞いを見せ、指揮官としてもそれなり以上のものを持っていると思われる。
デリングを信頼しており、彼の元上司サリウス・ゼネリに犬と評されるほど。ラジャンも元軍人である事から恐らくA.S.101以前からの旧知ではないかと思われる。
シン・セー開発公社代表プロスペラとは険悪な関係で、明言こそされていないもののGUNDにも否定的な思想を持っていると考えられる。
動向
PROLOGUE
先述した通り「ユリシーズ」艦長として、ヴァナディース機関があるフロント「フォールクヴァング」を襲撃した。一方で同フロントから発進したヴァナディース関係者が搭乗している未確認のGUND-ARM「ガンダム・ルブリス」LF-03を取り逃がしている。小説版ではハイングラの残機は残っていたものの追撃は行わなかったとされている。
本編(Season1)
初登場は第1話。デリングの娘ミオリネ・レンブランに二名の見張りを付けさせ、時間が惜しい事を理由に顔合わせの進言を断られる。彼女の脱走騒動の際は日常茶飯事だったのか狼狽える事も無く、彼に出入管理局で取り締まりを行うよう指示され自身はシン・セー開発公社代表が審問会に出席するため入港した事を伝えた。審問会では突如乱入してきたミオリネを退出させようとしたが振り払われそのまま彼女の主張を通させた。
その後は長らく登場していなかったがインキュベーション・パーティの会場でデリングと共に姿を見せる。
グラスレー寮と地球寮の決闘で敗れたサリウスが審議会でエアリアルのGUNDフォーマット使用嫌疑を訴え出たが不受理とし、デリングが彼の娘が経営する医療用義肢メーカーに投資し事実上GUNDを容認しラジャンが属するカテドラルが彼らを粛正しない事態に対しても、組織として回答するつもりはないと伝える。
ベネリットの開発プラント「クエタ」に向かうデリングに同行するが、プロスペラがスーツからエアリアルのネットワーク構築パターンデータの記録装置を取り出そうとした際にすかさず拳銃を構え、彼女の側近ゴドイが間に入り、「20年以上(=PROLOGUE)「魔女」を畏怖し続けているのか」と皮肉られ一触即発の事態に。プラント・クエタが襲撃されてからは避難しつつも指示を出し、護衛と共に51番シェルターに避難しているとされるデリングとの合流に向かったが……。
本編(Season2)
地球の魔女による学園襲撃後、先の襲撃に関与した「フォルドの夜明け」の捜索及び掃討から外されたドミニコスの指揮官となったケナンジと何者かの策謀に勘付いたぼやきを発しつつも、訪ねてきたミオリネとの会話に切り替える。
ミオリネに、クワイエット・ゼロが彼女の母であるノートレットの草案によるもの、かつ「戦争シェアリング」を解体するためにデリングも賛同したレンブラン夫妻のプランである事、ノートレットは事故に巻き込まれ命を落とした事を説明。
それに加え、デリングと自身はかつて起きたドローン戦争で人の命が軽んじられる戦いを目の当たりにし、ドローン戦争の再来になりかねないGUNDフォーマットを封印したと語った。
一方でデリングの過去や背負っていたものを知るゆえ、彼の行動に関しては好意的に語りながらも、それはあくまでデリングが選んだものであり、ミオリネはそれに囚われることなく自身の願いを追っていいのだと、自分が知らなかった父の素顔に考え込む彼女を諭している。
ミオリネの地球行きに際してはケナンジを護衛として同行させるなど、総裁選でデリングの跡取りを目指す形となった彼女を実質的に支援。
その後、プロスペラの扇動による武力衝突やペイル社の離反、宇宙議会連合による介入などによるグループの混乱に際しては、憔悴したミオリネに代わり、ケナンジやグエルと状況に対処していた。
余談
- PROLOGUEから引き続き登場する人物であるが、なぜかPROLOGUE公式サイトでは紹介されておらず理由は不明。
- ザビ家とはファミリーネームが似通っているが単に偶然と思われる。彼らの悪のカルテットという点はペイル社CEOが継承している。
- ミオリネにクワイエット・ゼロについて語る場面で紅茶を振舞っていたが、ミルクを入れる派。
- 作劇的には、ミルクで濁ったカップが映し出されており対照的にミオリネはストレートで澄んだカップで、これまでにラジャンが清濁併せ飲んできた事や軍人として手を血に染めてきた示唆と思われる。
関連タグ
機動戦士ガンダム水星の魔女 / 機動戦士ガンダム水星の魔女PROLOGUE
- ケナンジ・アベリー:A.S.101当時の部下。