シンジョウ・テツオ「もう一度……もう一度人間として生きるんだ!!」
概要
第4話「サ・ヨ・ナ・ラ地球」に登場。
木星探査船・ジュピター3号が、木星の衛星軌道上で乗組員ごと未知の発光体に同化されて怪獣化したもの。
単眼で、両手が鎌状の爪になっており、頭部にはジュピター3号のコンピューターが内蔵されている。
エネルギーを求めて地球に飛来し、宇宙開発局の高純度エネルギー備蓄基地や鶴ヶ崎発電所を襲撃、両手の爪をタンクに突き刺してエネルギーを吸い出した。
武器は爪から発射する光線と目から発射する破壊閃光。背中のロケットブースターの噴射で空を飛び、取り込んだジュピター3号の乗組員の知識を利用して高純度エネルギー備蓄基地の防衛システム「DCS」にアクセスし機能を止めることもできる。
防御力もウルトラマンティガ・マルチタイプのハンドスラッシュやパワータイプのデラシウム光流も受け付けないほど高く、劇中では「難攻不落の要塞」と例えられた。
倒す手段はないかに思われたが、シンジョウ隊員の機転でGUTSを通じてジュピター3号のコンピューター内に乗組員の家族写真を送り込まれたため、乗組員たちの意識が覚醒。
乗組員たちに内部のエネルギーを奪われた上で脱出され、抜け殻になった所にゼペリオン光線を受け倒される。
解放された乗組員たちの魂は「人間を超えた光の生命体」となって昇天していった。
ホリイ「一体どこ行くねん……」
シンジョウ「“そら”さ……彼らの目指すものは、無限に広がる宇宙なんだよ」
余談
リガトロンの元となった発光体の「無機物と融合して怪獣化するエネルギー体」という特性は、世界観の共通する次作『ウルトラマンダイナ』のスフィアに類似しており、関連付ける書籍もある。ただ、スフィアが実体のある存在として描かれているのに対し、こちらは「実体を持たないエネルギー体」と説明され、分離した乗組員の魂も「光の生命体」と表現されるなど、描かれ方としてはむしろウルトラマンに類似している。
今話のラストシーンは前期OP映像に流用されている。
神澤信一監督の指示により、決定稿に近づくにつれてディテールは細かくなっている。
「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 新たなる二つの光」ではエピソード3「無敵の要塞」に登場。
ステージ内のエネルギータンクから体力を吸収してくる為、いかにエネルギータンクに近づけさせないかが、勝利の鍵を握る。
関連タグ
マグニア:今話の続編に登場。