不毛な議論
ふもうなぎろん
TBSラジオなどで放送されている深夜放送のラジオ番組放送枠JUNKにおける水曜日枠、そこで南海キャンディーズの山里亮太がパーソナリティを務めるラジオ番組のこと。
2010年4月8日放送開始。放送時間は毎週木曜日1:00~3:00(水曜深夜)。
同放送枠の他番組が『伊集院光深夜の馬鹿力』、『爆笑問題カーボーイ』、『おぎやはぎのメガネびいき』、『バナナマンのバナナムーンGOLD』というラインナップが示す通りだが……
本番組もおよそ昼間の地上波放送ではとても放送できないような毒っ気にあふれたトークが特徴の一つで、それが山里本人の性質と相まって独特の雰囲気を出している。
出演者は山里本人をボスとする不毛ファミリーで主に構成されている。ファミリーに入るためには、山里およびリスナーに支持されていることが必要である。
メンバーはももいろクローバーZ、松井咲子(元AKB48)、クロちゃん(お笑い芸人)、R藤本、本間正人、aiko等が挙げられる
2018年12月20日、山里が虫垂炎による体調不良により、番組開始以来初の欠席。代打を山里の相方の山崎静代と後輩であるGAG宮戸洋行が務め、『山崎静代の不毛な議論』として放送された。2022年7月27日の放送の際に山里が新型コロナウイルス陽性となった時も静代が代打を務めている。
この他、山里が急病等のトラブルの際には代打を務める彼の知人の名にタイトルを挿げ替えた『・・・の不毛な議論』が幾度か放送されている。
また、山里と蒼井優との結婚が世間ではじめて公表された場でもある。 あんたリア充側だったのかよぉ(驚愕)
なお、番組タイトルの元ネタはせきしろ(※作家・俳人)とのトークイベント「不毛な議論」から。また、山里のブログ(現在休止中)のタイトル「不毛な議論」も由来するとされる。
現在にはじまった話しではないが、「『天下三分の計』は中華世界を切り分ける国家分裂主義ではないか」「いや最終的には中華統一を目指していたので問題はない」といった、外国人の目には不毛としか思えない議論も、中国では絶えず繰り返されている。
(『中国嫌いのための中国史』第1章奇書より抜粋』
良い結果、そこに向かうために進展が期待できない不毛と思える議論をこう表現する。
主な原因は、
- 具体例な対案が提示された建設的なものではない。
- 批判者は愚痴や不平不満が言いたいだけ。
- 司会や批判を受ける側は言質を与えないためにずっとのらりくらり。
- そもそも主題や落としどころが明確ではない。
- このためにいわゆる「次善・三善の策」が存在しない。提案してもまともに対応されない。
- 発言者の大半が論破やマウンティング、一言居士や難癖まがいの輩ばかり。
- ほとんど「議論という体裁をとるのが目的」となっているケース。つまり話し合いというガス抜きってわけで……。
- 改革改良が建前なのに、実際には現状維持が本音……といった議論状況の矛盾。
- なんなら、野次馬根性な輩の八つ当たりや他勢力の工作員等によるステルス妨害なんて場合も。
………ect。
こうした要素が重なってしまうことで「堂々巡り」となり状況が進まないことをいう。
「会議は踊る」とも表現される。
はては恋愛や家庭とか職場環境なんかの人間関係やアイデンティティ、ジェンダー問題……といった、
「推測や考察はできるけど『絶対的な結論』なんて確定しようがない話題」がこんな状況になりやすい。
これに個人や集団の利権や感情論なんかが絡んできたらもっと収拾のつかない事態になることも。
そもそもあらゆる議論には「事前の根回し」がきちんと行われていたり、「実力がありかつ決定権を持った裁定者」の存在、そして「明確なテーマと目的・目標」が必須で、願わくば「議論参加者の民度の高さと当事者意識」が保障されていることが望ましいが、それらの存在が無い状態では空中分解は避けられない事態となるだろう。