兄貴の覚悟が!「言葉」でなく「心」で理解できた!
あにきのかくごがことばでなくこころでりかいできた
わかったよ プロシュート兄ィ!!
ギャング組織『パッショーネ』で、暗殺チームに所属しているペッシ。
彼の兄貴分・プロシュートは、そんな小悪党(マンモーニ)の傍に付き添い、ペッシの至らない点を度々指摘していた。そこら辺のナンパ道路(ストリート)や仲よしクラブと違い、自分たち真の悪(ギャング)とは何なのかと。
そんなやり取りは、命懸けの場面でも変わらず行われるのであり、兄貴は弟分に言葉だけでなく、行動でも悪(ギャング)の「覚悟」を示した。その迷いがない行動にたじろぎつつも、ペッシは少しずつ本当の「悪(ギャング)」とその「覚悟」を理解していくのだった…。
ペッシ! そういうことじゃねーんだッ!
オレたちのチームの他のヤツならッ!
あともうちょっとでノドに食らいつけるって「スタンド」を決して解除したりはしねえッ!
たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようともなッ!
ビビったんだ…
甘ったれてんだ! わかるか?え? オレの言ってる事
『成長しろ』! ペッシ
『成長』しなきゃあオレたちは「栄光」をつかめねえ
ブチャラティたちには勝てねえ!
おれたちチームはな! そこら辺のナンパ道路(ストリート)や仲よしクラブで『ブッ殺す』『ブッ殺す』って大口叩いて仲間と心をなぐさめあってるような負け犬どもとはわけが違うんだからな。
『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ!
その時スデに行動は終わっているんだッ!
場面は敵対する相手・ブチャラティが、相打ち覚悟の行動で道連れにした兄貴・プロシュートが倒されてしまったと理解した危機的状況。信じたくない現実を突き付けられ、小悪党(マンモーニ)のペッシはパニックに陥ってしまう。
まざまざと、先程まで兄貴の身を繋ぎとめていた命綱(釣り糸)から伝わる非情な現実、兄貴の老化能力に巻き込まれていた一般人が回復していく光景…。
これは尊敬する兄貴が倒された真実だとみせつけられ、人目を気にせず絶望と混乱から涙目に頭を抱えるペッシ。
だが直後に信じられない事が起きる。回復していた一般人が再び老いていく光景。これを目の当たりにしてペッシは、急ぎ依然として時速150kmで走り続ける列車の車窓に張り付き、外にいる頭へよぎった人物の姿を探す。
そして、目に入った光景は………
列車の車体と車輪の間に挟まる形でしがみつく、瀕死の兄貴だった…
兄貴ィィィィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイ
ペッシの見た光景に、先ほど兄貴に言われた言葉が蘇る。
" オレたちのチームの他のヤツならッ! "
" あともうちょっとでノドに食らいつけるって「スタンド」を決して解除したりはしねえッ! "
" たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようともなッ! "
時速150kmで走る列車から落下したせいで、手足が吹っ飛ばされたみたいにズタズタとなり、血まみれ姿の兄貴………。
本当に…兄貴………ううっ
そのとおりだったんだね
『いったん食らいついたら腕や脚の一本や二本 失おうとも決して「スタンド能力」は……………………解除しないと』
俺に言った事は!!
ペッシはプロシュート兄貴が命懸けの「覚悟」で示した行動から、今までの文字が連なる「言葉(ことば)」での理解ではなく、今現在の意地から伝わる「意思(こころ)」で、その意図を理解していく。
そんな兄貴の〝見えない言葉〟から、爆発的な急成長を遂げていくペッシ。
甘えがあった小悪党(マンモーニ)から、先が真っ黒な浜辺でも正しいと信じて直進する少年(ボーイ)を経て、真の悪(ギャング)へと。
わかったよプロシュート兄ィ!!
兄貴の覚悟が!「言葉」でなく「心」で理解できた!
そしてペッシは、対峙したブチャラティから「10年も修羅場を潜り抜けてきたような、凄みと冷静さを感じる目」と思われるほどの覇気がある面構えになり、迷わず「直線」を突っ切って獲物(ターゲット)を釣り上げ仕留めにかかるのだった。
チョッピリした注意事項だが、本台詞を原作通りに表記したければよぉ、カッコつけで【「言葉」でなく「心」で理解できた!】の表示をよ~く見てよぉ、文字入力すると良い(ベネ)。
ペッシの黒い覚悟が覚醒していく悪党の成長場面。別の見方をすると、味方にも影響を及ぼす老化能力の真っ只中にいるが、ペッシは影響を受けていないような状況。
これは数分前に、プロシュート兄貴からタップリと詰まった氷の袋(老化能力を遅らせる物)を受け取っていたおかげである。原作だと画(コマ)にチョッピリとだけ描かれているが、アニメ版ではタップリと詰まった氷の袋を受け取る場面が描写されているぜ。
pixivでは、本台詞から派生して特定の人物に当てはめた「★★の覚悟が!」など、個別な言葉使い(タグ付け)がされているようだ。
『必ずやるって決めた時には「直線」だッ!』
『今のオレは何が何でも「直線」で突っ切るのよッ!』