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概要

対峙した相手を確実に殺傷たらしめる技法や理論によって構築された武術を体系化した『古武道』(兵法古武術も同義)に、修練や試合の過程を通じて心身の練磨や相手に対する礼節にさらなる重点を置く求道の理念が加わったものであり、厳密には前者との差別化を図るために『現代武道』と称される。


特徴

武道においては相手に対する直接の殺傷行為が固く禁じられており、試合前後の作法を始めとする『型』(かた)の徹底が重要視される。元々は、数多の人間が入り乱れる戦場で生き残るために編み出され工夫を凝らした殺人手段である古武道の武術を昇華させて活人の手段として利用されている特徴があり、顕著な例としては柔術から発生した柔道合気道剣術から発生した剣道が挙げられる。


生死の必然を伴わずに常日頃の技術の研鑽を発表する競技、または一般成人や児童に対して広く門戸が開かれた体育術としての意味合いが武道の普及を深める結果となり、柔道と剣道を中心としてスポーツとの結束が強くなった。


時代の流れに逆らえず継承者不在のまま失伝、あるいはそれに準ずる武道も数多く存在し、甲野善紀(こうの よしのり、古武道研究家)や初見良昭(はつみ まさあき、第34代戸隠忍術継承者)、その他地方に点在する家伝の武道継承、あるいは失伝した武道の発掘復活に力を注ぐ活動を展開している者も少なからず存在する。


誤解

古武道や武術を混同して武道と称される事が多いが、これらは全くの別物である。


先に述べたように、武術とは「対峙した相手に攻撃を加えて殺傷するための技法」と「それらの技法を効率的に繰り出して有利な展開に持ち込むための理論」を構築したものである。そして、その武術をさらに洗練、体系化して個々の流派としたものが古武道であり、その上で古武道を応用・発展して道徳を重んじつつ心技体の研鑽に励むものが現代武道、即ち武道である。ただし、武道という思想自体は日本固有のものであり、中国を始めとする諸国ではどれだけ技法や理論が体系化されていても武道ではなく武術と称されているため、注意が必要である。


また、一時期に女性を対象として合気道や空手などの技を使った『武道による簡単な護身術』がマスメディアを通じて紹介されたが、これは危険極まりないものである。自らが繰り出す技によって相手を制圧できなければ、相手の怒気を闇雲に煽ってさらなる危機を招くだけであり、生半可に武術を備える者はその殺傷能力を知らないために必要以上の攻撃を加えてしまう確率が高いため、場合によっては正当防衛が成立せず、むしろ加害者として傷害罪に問われる可能性がある。即ち、ここで言う武道による護身術とは「緊急事態に陥った際の逃亡手段として用いる」のが本来の意味であり、決して対峙した相手を完全に制圧・撃破するためのものではない。


なお、ドラゴンクエストシリーズに登場する格闘家が「武道家」の呼称で認知されているケースが多いが、正式には「武闘家」である。


スポーツ武道

現代武道の世界的普及に端を発して競技としての側面が一層強くなり、時間制限や得点制を導入したものに『スポーツ武道』がある。

その試合における取組において、日本と外国とでは「武道」に関する観念が違うとする意見も多いが。これは多分にナショナリズムと連結した問題であり、実際そのように批判されるような試合内容は日本国内でもしばしば起こっているもので、競技化してしまえば必然的に起こりうる問題でもある。


関連人物

  • 植芝盛平⋯天狗。弾丸を「光のツブテ」と認識し避けるプロボクサー(ピストン堀口)のジャブを素手で掴んだ荒牧博(王貞治を育てた男)のフルスイングを食らっても跳ね返す等仙人みたいな逸話が多い。
  • 塩田剛三⋯生ける伝説。植芝盛平の弟子として師匠の教えを分かりやすく噛み砕き、合気道をより多くの人に広め続けた。グラップラー刃牙の作者板垣恵介が赤子扱いされ、木村政彦が腕相撲しても勝てなかったと言われる。実際に門下生と組手をする動画が残っているが、塩田の人並み外れた合気の腕前はまさに神域と評されるほど、常人の理解を超えた技を見せる。
  • 嘉納治五郎⋯柔道中興の祖。柔道を世界中に伝えた。渋沢栄一の依頼で柔道演武をした。アジア人初のオリンピックIOC委員。日本郵船氷川丸で肺炎により死去。
  • 雨宮宏樹⋯現代忍者。武田信玄に仕えた一子相伝の合気を雨宮流として周りに伝える。

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