だってわたし、結んで紡いでつながる世界のキュアリリアンだもん!!二人の仲も結びたい!!
概要
『わんだふるぷりきゅあ!』の猫屋敷まゆの新たな一面。
第23話で、まゆは友人の兎山悟が犬飼いろはに恋心を抱いていることに気づき、2人の恋を応援するようになった。
この姿勢自体は、2人の共通の友人として、とても素晴らしいものである。
しかし問題は、まゆが2人の恋路にとんでもなく興味を持ったことだった。
第23話以降のまゆは、悟に対して冗談を言ったり、恋心をからかったりするという、それまでの内気で引っ込み思案な性格からは考えられない言動を見せるようになった。
第25話では、いろはの水着姿を見た悟の心境を妄想し、その内容を悟の近くで実況するという暴走ぶりを披露。
また、第35話で悟が「いろはが他の誰かと付き合うのは嫌だ」と意志を示した際は、興奮のあまり、自身が変身するキュアリリアンの変身口上をセルフパロディする場面も描かれた。
恋心をからかわれて悟は恥ずかしがるが、まゆは気にせず、ひたすら応援(?)を続ける。
その姿は、もはや「良き友人」の範疇を超え、熱心な「カプ厨」のようであった。
まゆのこうした姿に、一部の視聴者の間で「気ぶリリアン」という新たな愛称が生まれた。(他にも複数の造語がある)
この言葉の由来は、ネットミームでの意味の「気ぶる」と、まゆの変身するキュアリリアンを組み合わせたものと思われる。
(本来の気ぶるの意味はちょっとアレであるため、使う際は注意が必要である)
なぜまゆにこのような設定がついたか。シリーズディレクターの佐藤雅教氏は以下のように語っている。
「まゆが引っ込み思案のままだと観ている人に好かれにくいと思って、なんとか面白い一面を出したかったんです」(アニメージュ2024年9月号より)
実際、初期の大人しいまゆからは想像もつかない姿は、大きな話題を呼んだ。
暴走しがちなテンションではあるものの、友人たちを思う気持ちは一貫している。
特に、悟といろはが付き合った第36話や、初デートを描いた第37話では、状況がよくわかっていない犬飼こむぎや別方向に暴走しているメエメエを止める側に回っている。
第37話では、悟といろはが大切な時間を過ごせるよう、敵のガオガオーンの襲来を2人に知らせず、少人数で立ち向かう選択をした。
最終的に2人には気づかれてしまったが、彼らからは感謝されていた。
「友達思いの優しい子」というまゆの芯にブレはないのだ。
2人の関係が進展した後も、まゆの暴走テンションは変わらない。
第39話では、2人がお揃いのウサギのハロウィン衣装を着た姿に大興奮。記念写真を撮ることを提案し、「距離を詰めて」などの細かい指示を出していた。
第43話では、いろはから「クリスマスに悟に手編みのマフラーをプレゼントしたい」「難易度が高いウサギの模様に挑戦したい」と相談を受け、真剣に応援していた。
しかし、その際も脳内で悟を和傘で転がす謎の妄想を繰り広げていた。
余談
悟いろ回3部作が放送された時期に発売された食玩フィギュア「わんだふるぷりきゅあ! スウィートパールドール2」の中には、膝の後に腕を通して三角座りするまゆのフィギュアがある。
本来なら女の子座りの猫屋敷ユキと並べる形になるのだが、その表情が何とも言えず、「悟いろを見守る猫屋敷さん」「気ぶリリアンの象徴」という認識が広まることになった。
そしてなぜかスーパーでは全6種中これだけが売り切れている光景が見られ、商品を手に入れたキャラデザの内田陽子もネタにしたほどである。
関連イラスト
表記揺れ
関連タグ
悟いろ…まゆが応援しているカップリング。悟いろを見ると浄化・尊死する。
菓彩あまね…『デリシャスパーティ♡プリキュア』に登場するキャラクター。本編では品田拓海の和実ゆいへの恋心を察知しつつも基本静観しているが、彼女がデパプリの男女カプである拓ゆいに興奮するキャラクターとして描かれる二次創作も存在する。