だってわたし、結んで紡いでつながる世界のキュアリリアンだもん!! 二人の仲も結びたい!!
誰であっても、誰かを思う気持ちは、とても素敵なものだもん!
概要
『わんだふるぷりきゅあ!』に登場する猫屋敷まゆの新たな一面。
まゆは、物語序盤は内気で引っ込み思案な性格として描かれていた。しかし、第23話で友人である兎山悟が犬飼いろはに恋心を抱いていることに気づいて以降は、彼をからかったり冗談を言ったりと、これまでの性格からは考えられない言動を見せるようになる。
第25話では、いろはの水着姿を見た際の悟の心境を妄想し、その内容を悟の近くで実況するという暴走ぶりを披露した。
また、第35話で悟が「いろはが他の誰かと付き合うのは嫌だ」と意志を示した際は、興奮のあまり、自身が変身するキュアリリアンの変身口上をセルフパロディする場面も描かれた。
恋心をからかわれて悟は恥ずかしがるが、まゆは気にせず、ひたすら応援(?)を続ける。
その姿は、もはや「良き友人」の範疇を超え、熱心な「カプ厨」のようであった。
まゆのこうした姿に、一部の視聴者の間で「気ぶリリアン」という新たな愛称が生まれた。(他にも複数の造語がある)
この言葉の由来は、ネットミームでの意味の「気ぶる」と、まゆの変身するキュアリリアンを組み合わせたものと思われる。
(ただし、本来の気ぶるの意味はちょっとアレであるため、使う際は注意が必要である)
しかし、まゆの行動は単なる好奇心やからかいではなく、友人を思う気持ちからであり、「友達思いの優しい子」というまゆの芯は一貫している。
悟といろはが正式に交際を始めた第36話や、初デートを描いた第37話では、状況がよくわかっていない犬飼こむぎや別方向に暴走しているメエメエを止める側に回っている。
また、第37話では、敵のガオガオーンが襲来した際、2人の大切な時間を守るため、少人数で戦う決断を下した。
最終的には2人に気づかれてしまったものの、感謝されていた。
第39話では、2人がお揃いのウサギのハロウィン衣装を着ている姿に興奮し、記念写真を提案。さらに「距離を詰めて」などの細かい指示を出していた。
第43話では、いろはから「クリスマスに悟へ手編みのマフラーをプレゼントしたい」「難易度が高いウサギの模様に挑戦したい」と相談を受け、真剣に応援していた。
…なぜに和傘で悟を転がすイメージか。
また、まゆの他者の恋愛への関心は、味方にとどまらず敵にも向けられる。
第43話で敵であるザクロがガオウに恋心を抱いていることを知ると、その立場を超えて応援。
第48話では、「自分では想い人に気持ちを届けられない」と弱気になるザクロに対し、「惚れた相手なら、好きなら最後まで諦めないで!」と強く励まし、ザクロを困惑させた。
最終話である第50話では、ついにザクロが伝えたかった言葉を伝え、現世に対する未練を断ち切る場面に立ち会い、「よかった… よかったね…!!!」と涙を流しながら見守った。
余談
設定について
なぜまゆにこのような設定がついたかについて、シリーズディレクターの佐藤雅教氏は、
「引っ込み思案のままだと観ている人に好かれにくいと思って、なんとか面白い一面を出したかった」
と語っている。(アニメージュ2024年9月号より)
実際、初期の大人しいまゆからは想像もつかない姿は、大きな話題を呼んだ。
見守り猫屋敷
悟いろ回3部作が放送された時期に発売された食玩フィギュア「わんだふるぷりきゅあ! スウィートパールドール2」の中には、膝の後に腕を通して三角座りするまゆのフィギュアがある。
本来なら女の子座りの猫屋敷ユキと並べる形になるのだが、その表情が何とも言えず、「悟いろを見守る猫屋敷さん」「気ぶリリアンの象徴」という認識が広まることになった。
そしてなぜかスーパーでは全6種中これだけが売り切れている光景が見られ、商品を手に入れたキャラデザの内田陽子もネタにしたほどである。
イベントにおいては
プリキュアシリーズの恒例イベントであるマスクプレイミュージカル『ドリームステージ』の年末豪華版『ドリステプラス』では、開場時にキャラクターたちが観客を迎える演出が行われる。
その演出中、まゆは舞台上で悟といろはを近づけさせたり、二人の様子を見守る(物陰から見る場合もあれば、例の三角座りで見つめる場合も)などの行動が見られた。
また、写真撮影をするかのようなポーズを取ったり、「尊み」を感じている様子を示すなど、キャラクター性を反映した演出が多数取り入れられた。
さらに、悟といろはが手を繋いで客席を歩きに行く際には、まゆもついて行こうとし、最終的にユキに制止される場面もあった。
『わんだふるぷりきゅあ!感謝祭』においても、悟といろはに二人三脚をさせ、その様子を見て飛び跳ねながら写真を撮り、「今日は二人三脚記念日だね!」と独自に記念日を設定する発言が飛び出した。
プレミアム公演では、ガルガル化の危機にあった悟が大福を撫でることで難を逃れる。
それに対し、「でも、ちょっとだけフレンディ(いろは)がぎゅっと抱きしめて、浄化するっていうのも見たかったけど~」と早口で独り言をつぶやく場面も見られた。
また、朗読劇では女子のみのパジャマパーティーということで、いろはに対して悟との関係について積極的に尋ねていた。
関連イラスト
表記揺れ
関連タグ
悟いろ…まゆが応援しているカップリング。悟いろを見ると浄化・尊死する。
菓彩あまね…『デリシャスパーティ♡プリキュア』に登場するキャラクター。本編では品田拓海の和実ゆいへの恋心を察知しつつも基本静観しているが、彼女がデパプリの男女カプである拓ゆいに興奮するキャラクターとして描かれる二次創作も存在する。