プロフィール
生年月日 | 2104年2月17日 |
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年齢 | 42歳(1期)→44歳(劇場版)→47歳(2期) |
星座 | 水瓶座 |
血液型 | O型 |
身長 | 191㎝ |
体重 | 95kg |
好きな物 | フィギュア |
概要
CV:土師孝也
アルヴィスの特殊工作部隊員。
飄々とした性格の男性で、普段はずぼらで無神経で酒飲みの昼行灯を装っており、スキットルを愛用している(中身はただの水)。
実際は銃器や航空機の扱いに長けており、グレンデル型程度の小型フェストゥムなら大型ライフルで対処可能な戦闘力の持ち主。また、同化された部下を躊躇なく撃ち殺すなど冷徹でリアリストな面も持ち合わせている。狩谷由紀恵の策謀で、フェンリルで自爆させられそうになった時もあらかじめ指定時間を15分ずらして脱出時間を稼ぐなど、抜け目もない。
真壁夫妻とは日本自衛軍時代からの戦友であり、「紅音ちゃん」こと亡き真壁紅音がフェストゥムに同化された時にも居合わせていた。生前に彼女から自身に何かあった際には夫の真壁史彦と息子の真壁一騎の事を頼まれており、十数年に渡ってその約束を律儀に守り続けている。
日本自衛軍時代は、「JEGES8」という特殊部隊に所属しており、史彦の指揮する部隊が全滅した際に、敵の勢力圏を彷徨っていた彼らを救助したのが史彦との最初の出会いである。
以来、史彦がアルヴィス司令となってからも彼を懐刀として支えている。
なにかと交流のある親子ほど歳の離れた遠見真矢に対しては、姪や娘にも似た親愛の情を抱いており「お嬢ちゃん」と呼んで可愛がっている。
その真矢の為に、また、司令という立場上から息子1人を連れ戻す為に竜宮島を危険に晒せないと公言して動けない史彦の為に、島を脱走して遠くモルドヴァにいる一騎を連れ戻そうと強引に長期休暇をとって、真矢と共にモルドヴァに戦闘機を駆って「海外旅行」に出発した事もある。
このように子供達への思いやりも強く、蒼穹作戦の為のデータが得られる前は北極の決戦への参加よりも徹底防衛を主張し、残り少ない命を戦いに使おうとする一騎を行かせようとする史彦に詰め寄る場面もあった。
作中の動向
1期
物語前半は前述の通り、表向きは昼行燈を装いながらアルヴィス司令となった史彦に代わって、島に潜入していたスパイのあぶり出しを行っていた。
由紀恵がスパイとして新国連側に寝返っている事もあらかじめ把握しており、彼女が手に入れようとしていた旧・第二アルヴィス「蓬莱島」のデータを自分が入手した事を暗に仄めかして、圧力をかけるなど互いに腹の探り合いをしていた。また、春日井夫妻が経営する喫茶「楽園」の常連客だったが、これはスパイとして活動していた夫妻の動向を探る為である。
そして網にかかった春日井夫妻が、島からの強制追放処分を受けた事で(表向きはファフナー喪失の責任をとっての自主退島という形になっている)空き家になった「楽園」の経営を引き継ぎ、第二種任務として「楽園」の新店長に就任した。
一騎が不在の間は「楽園」で史彦の食事の面倒も見ていた。
中盤になるとCDCにも出入りするようになり、特に終盤でのマークニヒトの襲撃で深刻な人材不足に陥って以降は司令補佐としてオペレーティングにも参加するなど、多芸多才ぶりを発揮する。
終盤の蒼穹作戦では輸送機のパイロットを務め、羽佐間容子、小楯保らと共に一騎達のサポート役として作戦段階に合わせて補給を行うという重大任務を負う。
流石の彼も北極での激戦の中で生命を落としかけたが、真矢に間一髪救われた事で、いつの間にか助けられる側になってしまう程に彼女が成長していた事を悟り、感慨深くも喜んだ。
そして作戦終了後は、見事に作戦を成功させた彼らを涙ぐみながら迎えた。
劇場版「HEAVEN AND EARTH」
引き続き喫茶「楽園」の店長を務めている。人材不足から助力を申し出た真矢と一騎をアルバイトとして起用し、一騎が作ったメニューに勝手に一騎カレーや一騎ケーキと命名しては本人に苦い顔をされているが、特に一騎カレーは実際に店の名物になってしまった。
それもあって、店は1期の頃とは比較にならない程に繁盛しており、店長である彼自らが配膳を担当したり、出前に行ったりと以前にも増して忙しく働いている。
しかし、本人は店長という仕事を気に入っているらしく、前日談の小説によるとアルヴィスのミーティングも「楽園」で行う事を史彦に提案して、彼には苦い顔をされている。
終盤の第二次蒼穹作戦では、史彦から竜宮島防衛司令官を任されて指揮を執る。
この際に島諸共、ボレアリオス・ミールを核で消し去ろうとする人類軍への怒りを露わにする一幕もあった。
EXODUS
喫茶「楽園」のオーナーになっているが、その経営は実質一騎達に任せており、自身はもっぱら真矢に戦闘技能(主に戦闘機)を伝授する教官をしていた。TACネームは「グレース」。
真矢とは戦闘機乗りとして明確に師弟関係を結んでおり、父親を亡くした彼女に冗談半分で「おとーさん」と呼ばれる程に慕われている。
また、陣内を初めとする自身が率いる部隊の部下達からも「おやっさん」と呼ばれて慕われているが、情報官(通称参謀長)の将陵佐喜には頭が上がらない模様。
ちなみに「楽園」は新たに西尾暉がアルバイトに加わり、皆城総士と御門零央がたまに手伝うようになった事で、劇場版の頃からさらに繁盛している。特に一騎、総士、暉が目当てで来店する女性客が増えている模様。
その繁盛っぷりは堂馬広登の実家である「堂馬食堂」を圧倒する程であり、広登の姉の舞がたまに敵情視察に訪れている。
一騎達の同世代からその後輩世代や、容子や保を初めとしたクルー達など、事実上主要キャラ達の溜まり場になっており、また、生徒会の打ち合わせやパイロット達の集合場所としても使われ、ペルセウス中隊との交流及び新人達の初陣祝勝会兼派遣部隊への激励もここで行われている。
そんな中で、真矢への戦闘機の教習中に島にフェストゥムが来襲する。その折に、敵に捕らえられて1期1話の戦闘機同様の危機にさらされるも成長の著しい真矢の援護もあって無事生還する。
その後は、人類軍のナレイン・ワイズマン・ボースらの提案を受けて、彼らのミールが存在するシュリーナガルへの島外派遣の責任者として赴く事となる。
シュリーナガルでは、アザゼル型・ロードローラーの群の襲撃を受けるも援軍である一騎、総士の2人がマークザインとニヒトと共に到着した事で難を逃れる。
後編では、人類軍の交戦規定アルファや敵アザゼル型から逃れる為に、当初約2万人いた難民が約5千人まで減る程の過酷な行軍を行う。そして島と合流寸前に敵と人の双方から襲撃を受けるも「援軍」として駆け付けたボレアリオス・ミールの援護によって難を逃れる。
その際に、ただ命令されるがままに現実に同化されていない人間を、しかも目の前のフェストゥム達を無視して容赦なく撃とうとする人類軍に対して改めて怒りを露わにした。
島に帰還後は、人類軍に拉致された真矢、広登救出の為に人類軍との交渉に挑み、ダッドリー・バーンズ将軍のクーデター未遂やアザゼル型の襲撃という混乱の渦中で、真矢と広登の遺体を回収して島へと連れ帰った。
第四次蒼穹作戦では、ファフナーパイロットとして前線に出たナレイン将軍に代わって、ペルセウス中隊のメンバーと自身の部下達をまとめ上げて、旧・第三アルヴィス「海神島」の防衛システムを保達と共に復旧させて、海神島のCDCからファフナー部隊を掩護する。
その後は、兄の仇討ちとして真矢を撃とうとしたビリー・モーガンを射殺する。そして日野美羽から感謝の言葉を贈られて、涙を流す真矢を見守った。
余談
元々は、プロットには存在しなかったキャラクターで、作中で互いに腹の探り合いをしていた相手である狩谷由紀恵とは偶然にも誕生日が同じである。
「楽園」の店長に就任する前の彼の第二種任務は不明。
彼を語るうえで外せないのは、やはりその不死身っぷりである。
ファンの間では作中屈指の死亡フラグクラッシャーとして有名で、ただでさえ死亡フラグが主要キャラ達であっても回収されやすいこの作品において「主人公たちの身近にいる壮年の男+お調子者+子供達に助言をする立場の大人」「プリミティブな手段でフェストゥムと戦おうとする歴戦の軍人」といった死亡フラグがこれ以上ないほど濃厚な男なのだが、何度危険な場所に赴いても、どれほど絶体絶命な窮地に追いやられても必ず生還するのである。
具体的にどれくらい不死身かというと、脚本家の冲方氏本人に「こいつ、どうやっても死なねぇ」と言わしめた程である。当初は1期第15~16話あたりで退場する予定だったのだが、千野Pの進言もあって活躍の機会が増えた模様。
その後は冲方氏曰く、真剣に殺す気で脚本を書いても結局は生き残るらしく、代わりに他のキャラクターにとばっちりがいったりしてしまっているとの事。もはや意味が分からない。
ファンからは異能生存体として認知されている。
また、配信動画などでは不死身の男コブラになぞらえて「ヒューッ!」とコメントされるのがお約束になっている。
しかも彼の不死身っぷりは周囲の人間にも伝染するらしく、彼の部隊の部下達の生存率も高い。副官のオルガも彼と一緒にいる間は人類軍の銃撃(なんて生易しいものではなく、実際は戦闘機による機銃掃射。普通に死んでいてもなんら不思議ではない)にさらされたにもかかわらず、重傷こそ負ったものの一命はとりとめていた。
この周囲の人間の生存能力の上昇については、一騎の遺伝子から抽出され、人類軍兵士達をコア内蔵型のファフナーに搭乗可能にした「MAKABE因子」にちなんで、ファンの間では「溝口因子」と呼ばれている。
この「溝口因子」に関連するとファンから見られているのが、彼のトレードマークであるタンクトップであり、実際に生存率の高い彼の部下達は、まるでそれが正装であるかのように普段は一様にタンクトップを着ている。
史彦も普段はタンクトップ姿でいる事が多く、やはり生存率は高い。
種を明かせば、ファフナーは作品の性質上死人が出る場合は施設や乗機ごと破壊、あるいは同化されることが多く、一緒にいる部下だけが死ぬという状況が起きにくい。逆説的には、溝口さんが生き延びられるような状況であれば周囲の部下も難を逃れている状況なのである。
最終的にはいつ死人が出てもおかしくない緊迫したシーンにもかかわらず、視聴者から「溝口さんいるから大丈夫やろ」と部下もまとめて心配してもらえないという現象すら起きている。
逆に、溝口さんと離れて単独行動になった途端に死ぬという状況まで起きている。
ちなみに溝口本人は(特にEXODUSでは)気が付くと、いつの間にか上着を脱ぎ捨ててタンクトップになっている事が多い。
EXODUS終盤では、北極海のど真ん中でタンクトップ姿で活動していた。やはり人間では無いのかもしれない。(EXODUS21話では、その彼がマスク姿で毛布に包まり、具合悪そうに横たわっている描写があり、希望の地への旅がどれだけ過酷なものであったかを視聴者に容易に想像させると同時に凄まじい絶望感を与えた)