「いよー! という訳でクラスアサシン、燕青だ!」
「ところで黙っていれば色男って、褒め言葉なのかね、アレ?」
プロフィール
真名 | 燕青(+ドッペルゲンガー) |
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クラス | アサシン |
性別 | 男性 |
身長 | 171cm |
体重 | 63kg |
出典 | 水滸伝 |
地域 | 中国 |
属性 | 混沌・悪・人 |
好きなもの | 無頼、相撲、拳闘、酒、食事、音楽など |
嫌いなもの | 圧政、忠告を聞かない主人 |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | 縞うどん |
CV | 岡本信彦 |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
メインシナリオでは、第1.5部亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』にて、新宿のアサシンの仮称で登場。
敵勢力の一角として新宿の歓楽街周辺を拠点としている。
真名
中国四大奇書『水滸伝』に登場する天巧星を背負いし男、「燕青」。
梁山泊の義賊たちを描いた物語後半に登場する無頼漢のひとりであり、小柄ながら端正な顔つき、そして優れた武芸の腕や楽器の演奏に長けており、主である盧俊義と共に梁山泊入りした。
あだ名はその端整な姿から「浪子(ろうし /【伊達男】の意)」と呼ばれる。
当然ながら彼は架空の存在であったが、中国拳法の流派のひとつ「燕青拳」の開祖として水滸伝から外れた場所においてもその名が知れ渡ることとなる。
無論、開祖というのは虚偽であるのだが、拳法の開祖として名高き無頼漢を押し上げるのは箔付けとしての意味合いがあった。
小説由来のサーヴァントは、Fate世界では架空の人物ではなく実在人物やそのモデルとなった人物、Fateの世界でも実在しないがその殻を被るのに相応しい人物が英霊となることが多いが、彼は【架空の存在】と明言されている珍しいサーヴァント。
実在・神話・伝説といったベースが無く、虚構だけで成立するにはそれ相応の理由が必要と新宿のシナリオ中で語られたが、その辺りのベースと理由が足りないということなのか彼も幻霊の分類とされている。
人物
一人称は「俺」。
上半身に華やかな刺青をあしらった長髪の好漢。
本能で生きているような侠客の心意気を有し、自分ほど分かりやすい奴はいないと認めている。
新宿では幻霊ドッペルゲンガーとの融合による変化スキルを駆使し、カルデアのマスターを苦しめる事となったが、カルデアに召喚されるとその幻霊の面影を窺い知る事はできなくなる。
実際、幻霊魔人同盟の首魁のマテリアルには幻霊の事が記載されている一方、彼のマテリアルでは記載が見当たらず、マイルームや同じ中国由来の武人の幕間に登場した際の会話においても、一切言及していない。それらの会話においても、新宿では情緒不安定さから時折披露していた顔芸のような悪役顔を出さず、精神的に安定した様子を見せている。
一方2017年水着イベントでは変装の達人怪人∞面相として登場し、幻霊の能力を駆使しているとしか思えない程の変装術を披露した。その際には「誰にでも成り代われるが、うっかりすると自分自身を忘れそうになる」と能力使用の副作用や、「今の俺は幻の如き存在と共に撹拌された侠客の成れの果て」と自身の在り方について言及している。
2017年ハロウィンイベントにて相棒枠として登場した際には、幻霊について語らないどころか能力すら使用しないままストーリーが進行(そもそも使う必要がない)。
しかも言動や精神はこれまで以上に安定しており、かつて共に戦った主や仲間達のことを回想するなど、新宿本編及び上述の水着イベントのときとは違い、確固たる自分を持っている印象を与える姿を見せた。
これは一度倒される事で、人格を苛んでいた他者の存在情報がリセットされたからと思われる。
召喚後にドッペルゲンガーとしての能力を行使する度、彼の精神は本来の筋の通った好漢から遠ざかってしまうのであろう。
2018年水着イベントでは、完全な出来レースの美人コンテストを開くメイヴへの打開策として、マスター達のために彼女に変身しコンテストのルールや競技内容を変更していた。ここでも言動や精神状態に影響を及ぼしている描写は無かった。
後に実装された自身の幕間では、彼自身の確固たる意思「侠客」としてのあり方と、自分が何者かわからなくなってしまった「ドッペルゲンガー」に焦点が当てられており、彼のサーヴァントとしてのあり方、考え方を垣間見る事ができる。
また、これをクリアすることでスキルが「諜報(A)」から「ドッペルゲンガー(B+)」となる。
幻霊としての性質と能力を持って尚自分の意志をはっきりと維持できており、それ故かランクがEXからB+にダウンしていると思われる。
ランクの高い状態であればもう自分すらあやふやになってしまうことを考えれば、これくらいが丁度いいのかもしれない。
2022年水着イベントにも登場することが『FGOフェス』生放送で先行発表されており、そちらでは水着霊衣「修練着(現代ver.)」も同時実装する事が決まった。
能力
ドッペルゲンガーの都市伝説を幻霊として取り込み、霊基さえも完全に模写(コピー)して変化するという途轍もない変化スキルを獲得している。
ただし、あくまで外面模写に過ぎず、内面は自前の知識と技量に依っているため、言葉や行動の端々で不自然なところが見え隠れしてしまう。また、宝具も一切再現できない模様。
本編中では既に何人もの霊基を模写し取り込んでいるために、自己と他者の記憶が混濁した半ば狂化に近い精神状態となっていた。
中国拳法がEXと規格外の能力となっている。これは架空の存在でありながら「燕青拳」の開祖であることが由来している。その実力は確かで、幕間では神槍李書文と互角(しかも対槍戦の話であり、リーチ差で考えれば相当の技量である事が分かる)にやり合うほど腕を見せ、天巧星の名に相応しい格を持っている。
原典でスパイとして方臘の本拠地に潜入した逸話がある為、アサシンの適性を得たと思われる。
なお『水滸伝』では弩の名手としても活躍しており、霊基の弄り方次第ではアーチャーとしても顕現可能と考えられる。それどころか、原典では「歩くチート」と言い得る器用万能の武侠のため、ほとんどのクラスに対して適性が持てる可能性すらある。
モーション中では、燕青拳を駆使した格闘戦を行う。手刀、ショルダータックル、上段蹴り、飛び蹴りなどレパートリーは多彩で、発剄のように拳からエネルギーを叩き込むこともある。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B | D | A+ | D | B | D |
筋力Bと武闘派アサシンらしいなかなかの数値。水滸伝でも怪力無双の「黒旋風」李逵を相撲で負かし、泰山の奉納相撲で連続優勝者の任原を投げ飛ばすなど、力自慢の逸話がある。
「影さえ消える」と称された高速格闘術の逸話から、敏捷補正はA+とトップクラス。
幸運も「B」と悪くないが、一歩足りないのは原典で主に泣かされた不遇さゆえか。
保有スキル
気配遮断(C) | サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは落ちる。 |
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無頼漢(A) | 騎乗スキル・単独行動スキルの複合スキル。オマケとして宴会に強くなるなどの効果を持つ。 |
中国拳法(EX)(A+++相当) | 中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれほど極めたかの値。修得の難易度は最高レベルで、Aでようやく“修得した”と言えるレベル。原点である「水滸伝」に拳法の具体的なエピソードはないが、現存する様々な拳法の開祖として信仰されている(伝説の好漢を拳法の開祖とするのはある種の伝統)。 |
燕青拳(EX) | 「中国拳法(EX)」が変化したスキル。詳細不明。 |
諜報(A) | 敵組織に潜入し、強い信頼を得ることができる程度の技量。敵側にその名を知られてさえいなければ、まったく問題なく情報を横流しできる。 |
ドッペルゲンガー(B+) | 「諜報(A)」が変化したスキル。詳細は後述。 |
天巧星(A) | 災いを為すという百八の星が転生した者たちの一人。魔星の生まれ変わり、生まれついて災厄と業を背負う。巧緻に極めて優れた天巧星である。 |
新宿での保有スキル
ドッペルゲンガー(EX) | 礼装のように装着された幻霊。「自己」を限りなく希釈することによる、変身スキル。一部スキルなども模倣可能だが、宝具は不可。本来ならば完全模倣も可能な宝具クラスの能力であるが、燕青自身やや忌避していることもあり、低ランクに収まっている。もし受け入れてしまえば、自由自在に姿を変化させる特級の能力となるだろう。ゲーム内では「幕間の物語」クリアで「諜報(A)」が「ドッペルゲンガー(B+)」に変化する。 |
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宝具
十面埋伏・無影の如く(じゅうめんまいふく・むえいのごとく)
- ランク:A
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~3
- 最大捕捉:1人
「奥義装填!」
「闇の侠客(きょうかく)、此処に参上……!『十面埋伏・無影の如く(じゅうめんまいふく・むえいのごとく)』!!――ハァッ!!」
燕青拳独特の歩法による分身打撃。
魔法の域にこそ達していないものの、第三者の視覚ではまず捉えられぬ高速歩法による連撃。その様はまさに影すら地面に映らぬ有様だったとか。
ゲーム内での種別はQuick。効果は【敵単体に超強力な攻撃&クリティカル威力ダウン(3ターン)】。
関連人物
生前
自身が仕えた主。
幾度となく進言や忠言を成すも、肝心な時に聞き入れてもらえず、彼を悩ませた。
現在では「苦手なもの・嫌いなもの」の例に上げているが、決して憎み切ってはいない。
梁山泊の同僚で複合サーヴァント繋がり。
あちらからは「新宿のアサシン」の座を奪われたことを八つ当たり気味に恨まれているが、こちらは性転換した様に絶句している。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
生前のトラブルからもう主など持つまいと誓っていたが、彼/彼女との出会いを経て「命の全てを捧げてお仕えしよう」と信頼している。
ゲームボイスやストーリーでも従者として甲斐甲斐しく仕えており、その忠誠心は非常に篤い。
一方かつて主君を止められなかった無念さが今も尾を引いているため、もしマスターが道を踏み外すようなことがあれば命懸けで諫言を行うとのこと。足を折ってでも、最悪殺してでも自分の正しさを証明して止めてみせると心に決めている。
幻霊魔人同盟
首魁を当座の主と見つつ、気楽に接している。
首魁曰く、「数式は簡単なんだがその解がぶっ飛んでいて扱いづらい」のだそう。
イベント等でカルデアに召喚された二人のやり取りを見る機会があるが、悪人であるためか燕青からの扱いは割りと辛辣。しかし話に筋が通っていれば燕青も素直に納得するなどそれほど悪い関係ではないようだ。
新宿で打ち倒し、幻霊の力でコピーしたサーヴァント。
彼に扮して主人公を暗殺しようとするも、見抜かれていたため拉致に変更した。
また呪腕が「シャイターンの腕」のせいで常人と同じ食事が困難という点を知らず酒盛りに興じてしまった(さらに某中東宗教は信仰上禁酒)ため、勘の良いプレイヤーからはこの時点で看破されている(加えてサポート画面に呪腕がいないのでバレバレである)。
また呪腕はマスターを「魔術師殿」と呼ぶため、更に勘の良いプレイヤーは「マスター殿」と口にしたところで違和感を覚えたらしい。
彼の幕間の物語で激闘を繰り広げた。
歴史に名を刻んだ拳法家と戦えたことでサーヴァントも悪くはないと思っている。
傍若無人の元ネタである人物が女性であることに非常に驚いている。
酒を飲み交わした結果その言葉の意味をよく理解できたそうな。
2017年ハロウィンイベント『ハロウィン・ストライク!』にて共演。
笑い方からか、「フハハハ大兄」(年長の相手に使う敬称)と呼んでいた。
2017年水着イベント『デスジェイル・サマーエスケイプ』と2018年水着イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』で共演。ある理由や目的から、どちらでも彼女に化けている。
2022年水着イベント『アークティック・サマーワールド!』にて共演。
色々と胡散臭い彼を漫才のようなやり取りをしつつ警戒していた。
反逆者英霊たち
本作では圧政への反逆者であるサーヴァントが増えているため、編成次第では燕青と面白いパーティが組める。お試しあれ。