艦これ妄想コミカライズ

かんこれもうそうこみからいず

漫画家でもある「しまざき」氏が描いている艦隊これくしょんの二次創作漫画。2016年2月現在連載中。

概要

漫画家、しまざき氏による艦隊これくしょん（艦これ）をベースにしたオリジナル漫画。2013年8月よりニコニコ静画とpixivで不定期連載中(メイン画像はニコニコ静画においての告知宣伝イラスト)。

お仕事の合間をぬって更新されているので、読者は催促したりせず気長に待つべし。

ストーリーは、パソコンやテレビもある現代（によく似た、地名表記の違う世界）を舞台に艦これの世界観を構築。艦娘を人間の少女が武装した姿として大半は「本名」も設定され、また作中では装備品名に原作の略称を組み込んで「艦惟（かんこれ）」と表現している。

主人公は駆逐艦娘の吹雪。

艦惟システムは海上移動及び戦闘用の装備「艤装」とモデルの艦の艦魂が宿ったカード状装備「惟札(これふだ)」からなり、適合者と同調することで惟札上に艦娘となった姿が映し出されるという設定で、公式・二次創作ともストーリー化する際にオミットされがちな原作のTCG的要素を積極に取り入れている。

深海棲艦に関しても軍用船の残骸が艦魂の怨霊化や悪霊がとり付くことで生じる「穢艦（えがん）」という基本設定に艦娘のドロップや深海棲艦化といった要素を組み合わせているほか、ゲーム中の言葉でしかなかった「初期艦」などにも独自に、しかし納得のいくオリジナルの設定をくわえ、さすがはプロ漫画家らしく、ゲーム上のシステムや用語をストーリー内に違和感なく組み込み、世界観全体をしっかり構成した上で作品を仕上げている。

また、神社や教会の形態をとる鎮守府、装備の設計者や整備を行う人物・部署の存在などオリジナル部分も充実。人間関係もオリジナルの要素を加え、公式では語られない部分も含め、むしろ史実や原作ゲームを知らない読者にもわかりやすい設定になっている。

そのままアニメ化されても違和感がないレベルでまとまった、良い意味での野生の公式。

サークル『しまざき印』から同人誌として「艤装少女 巻壱 鎮守府正面海域篇」、「巻弐 第六駆逐隊篇」が発売されている。メロンブックスのみで通販。

主な登場人物

※書きかけのため追記募集中

艦娘

舞鷹鎮守府

鶴舞フブキ（つるまい-） / 吹雪

主人公。地元の学校に通う中学2年生。親友のみゆきが穢艦に取り込まれた事がきっかけで艦娘として覚醒する。

上坂みゆき（こうさか-） / 深雪

フブキの親友。

六辺ましろ（ろくべ-） / 白雪

フブキ達の同級生のひとり。軍艦の史実に詳しい。

雪枝初衣（ゆきえだ うい） / 初雪

フブキ達の同級生のひとり。

赤木静流（あかぎ しずる） / 赤城

舞鷹鎮守府を管理している艦娘のひとり。艤装は当初修復中で使えなかった。

伊瀬陽子（いせ ようこ） / 伊勢

舞鷹鎮守府の管理をしている艦娘のひとり。艤装は赤木同様当初は使えなかった。

北上（きたがみ） / 北上

女子高生。本名と艤装の読み方が違うのでよく間違える。

初期艦

電

龍浪島（たつなみじま）警備府所属。本名はある理由で覚えていない。穢艦に出会った際の恐怖から、戦闘には消極的。

雨宮五月（あまみや さつき） / 五月雨

佐世戸鎮守府所属。電とはある事件で接点がある。

八雲集（やくも つどい） / 叢雲

所属は不明。早朝からトレーニングを行うなど、努力家の一面がある。フブキの事を「ネームシップ」と呼ぶ。

小湊海波（こみなと みなみ） / 漣

所属は不明。初期艦の特性故に学校に通う事ができず、ネット漬けの日々を送っていた。

龍浪島警備府

暁・響・雷

中学1年生。過去に電共々海難事故に遭遇している。

天龍・龍田

暁型4人の教官役。

龍浪（りょうろう）古武術による剣術と槍術をそれぞれ駆使する。

加賀葵（かが あおい） / 加賀

かつての赤木の先輩。当時14歳。天涯孤独であり、「家族」というものを知らずに育つ。

佐世戸鎮守府

白浜しずく（しらはま-） / 白露

鎮守府関連の旅館でアルバイトをしている中学2年生。

立花時雨（たちばな しぐれ） / 時雨

しずくのいとこ。海難事故で家族を失っており、しずくの家に引き取られている。

鳳翔子（おおとり しょうこ） / 鳳翔

最古参の艦娘のひとり。県下にいくつもの旅館や飲食店を経営している実業家でもある。

明石

佐世戸鎮守府の技術担当。クルーザーを改造した「工作艦　明石（仮）」 を動かす。

未覚醒の艦娘

立花夕日（たちばな ゆうか） / 夕立?

時雨の妹。海難事故によって、両親共々時雨の眼前で穢艦に呑み込まれ行方不明となっているが……

村上鈴音（むらかみ れいん） / 村雨?

時雨の後輩、かつ夕日の親友。神崎・大徳という二人の男性を連れているお嬢様。

オリジナルキャラ

船見坂

舞鷹鎮守府で使用される艤装の製造と保守を担当する「船見坂船舶艤装」社長。大企業フナミックグループの会長でもある。父親が戦時中初雪に乗艦していた。

新垣

龍浪島の艦娘用艤装の整備を担当している「新垣艤装」の社長。口うるさいが気の良い老人。

龍城アカネ

龍浪島警備府の提督に相当。龍浪古武術の師範でもある。その正体はある艦娘の先代。

車いすの男（名前不明）

海波を引き取って養育していた男。屋敷に「メイド長」と呼ばれる女性を併せ、少なくとも3人で暮らしていたが、現在は健康状態の悪化で緊急入院中。かつては提督だった模様。

独自設定

艦惟（かんこれ）システム

艦娘の根幹となるシステム。船の魂「艦霊（かんだま）」を封じたカードとそれをエネルギー源とする船をモチーフとした装備品「艤装」からなる。

艦霊に選ばれた同調者しか使用できないが、同調さえできれば代替わりが可能。同調率が高い場合は最初から「改」や「改二」の状態になる事もあるが、あまりに同調率が高すぎると「過同調」と呼ばれる一種の暴走状態となってしまう危険性があり、その制御には高い練度と専用の改造が必要。

初めての同調の際には戦闘方法などの基本的な知識が艦惟からインプットされる。また、装備中は思惟通信（しゆいつうしん）と呼ばれる、テレパシーのような形での通信が可能。

攻撃を受けると服が脱げる事については「ダメージは装備が肩代わりするが着ているものはその限りじゃない」と説明されている。仮に沈没してしまった場合、思惟体（魂）が肉体から分離してしまい、思惟体を取り戻さない限り肉体は植物状態となってしまう。

惟札（これふだ）

原作ゲームで言う艦娘カードと装備カードの事。初期艦の初代艦娘たちが自身の艦霊を「札」という形に収めたのが始まり。同調者がいる場合、その人物の絵が現れ、「改」や「改二」になると描き換えられる。

惟力（ゆいりょく）

思惟力とも呼ばれる、艦霊と同調できる者のみが持つ「清め」の力。

ただしこれを持つ者は穢れを引き寄せてしまうため、この世界で頻発する海難事故の原因のひとつとなってしまっている。

初期艦

「最初の艦娘」である5人の艦娘の艦霊を受け継ぐ艦娘。初代の5人は穢艦を鎮めるために全国から集められた巫女であった。

桁外れの惟力を有し、穢艦を強烈に引き寄せてしまうほか、近くの艦娘適正者達を覚醒させるきっかけも作ってしまう事から、他者との接触が有形無形に制限されてしまう事もある。

龍浪（りょうろう）古武術

剣術・槍術・弓術から成る古武術。

アカネはこれを艦娘用の武器に応用しようとしたが、弓術以外は定着しなかったようで、剣術や槍術を取り入れた兵装は天龍や龍田など一部の艦娘しか使っていない。

穢艦（えがん）

深海棲艦の事。この呼び方は「深海棲艦」という呼称が作られる前に非公式に呼称されていたもののひとつ。

当時の妄執に捕われた終わらない戦争を繰り返す軍艦や、得体の知れない悪霊の集合体とされる。基本的には霊体であるため普通の人間には見えず、艦娘の浄化弾でなければ祓う（＝破壊する）事ができない。

艦霊を宿しているものは「エリート」、艦娘適性者の思惟体を取り込んだものは「フラッグシップ」と呼ばれる。穢れを浄化しカードに宿らせるとそれが「艦惟」になる。ただし海外艦の艦霊は日本のカードに宿らなかったり、意思を持っているらしく単純に浄化するだけではいけないようである。

連載状況

鎮守府前海域篇

第一話		第二話
第三話		第四話
第五話		第六話
第七話		第八話
第九話		第26話番外編

なお、同人書籍版である『艤装少女 －艦これ妄想コミカライズ－』では第26話が第10話（番外編）に話数の変化があり、タイトルも「鎮守府正面海域篇」と変更されている。

第六駆逐隊篇

第10話		第11話
第12話		第13話
第14話		第15話
第16話

南西諸島遠征篇

第17話		第18話
第19話		第20話
第21話		第22話
第23話		第24話
第25話

雨の哨戒海域篇

第27話		第28話
第29話		第30話
第31話		第32話
第33話

一航戦の記憶篇

第34話		第35話
第36話		第37話
第38話

はじまりの五人篇

第39話		第40話
第41話		第42話

新章・???篇

第43話		第44話
第45話		第46話
第47話		第48話

関連イラスト

外部リンク

ニコニコ大百科の記事・・・こちらも参照。