概要
二足歩行で立って喋る犬提督と艦娘たちの、ほのぼの鎮守府日常物語。
犬提督ならではの犬ギャグ漫画としての側面と、作者である末武(菌類)氏の艦これプレイ日記としての側面を持つ。
そのため、所属艦娘や攻略状況は氏のプレイ状況を反映している。
また、サイドストーリーとして足柄に想いを寄せるオリジナルキャラの話も展開している(後述)。
2014年7月23日には有志によるMMD動画(ニコニコ動画への外部リンク注意)が投稿される等、多方面から愛されているが故の根強い人気を誇るシリーズである。
2015年4月4日に無事最終回を迎え、同年5月24日には番外編前編が、8月1日には番外編後編が投稿された。
ちなみに氏曰く、番外編後編をもって艦これ漫画は一区切りとなったらしいが、同年10月3日に投稿された今シリーズを元にした作品の様に「フラリとらくがきなどする事もあるかも」(番外編後編主コメより抜粋)との事であり、2016年09月18日時点でこのシリーズを元にした作品が7件投稿されている。
その人気っぷりからMMDやAAが作られている。
登場人物
本作品の鎮守府には多数の艦娘が所属しているが、ここでは比較的出番の多いキャラクターを抜粋して紹介する。
柴ドッグ提督
本作品における提督。ラバウル鎮守府に着任した犬提督で、本名「松風」(同名の神風型駆逐艦との関係は不明)。
人間並みの思考能力を持ち、艦娘たちとごく普通に会話しているが、生態や好物はまさに犬。
素朴な性格で人畜無害なマスコットだが、少しおっちょこちょいな面もある。宴会芸が得意。
普段の一人称は「私」だが、素の一人称は「おいら」。
実は吠えるのが苦手。
艦これRPGの世界観解説の部分で、この柴ドッグ提督とは明言されてないが「柴犬提督もいる」という解説がある。
たまにやらかしたり抜けていたりする提督のフォローに忙しい。
めでたく提督とケッコンカッコカリした。
一応相手は犬なので恋愛的なケッコンではなくレベルキャップ解除という意味合いが強いとの事。
なお、本作においては鳳翔の弓矢は艦載機ではなく実際に敵艦の装甲をブチ抜くのに使われている事が那珂の口から語られている。
初期艦で初期の秘書艦。鳳翔が前線に出ることが多い上に、最終決戦では提督も前線で指揮を執っていたため、代わりに後方で司令官代理を務める事になった(赤城が「司令官代理補佐」、不知火が「司令官代理補佐心得」としてフォロー役になっている)。
また、一部回でモノローグを担当しているのは彼女と思われる(「なのです」の語尾が使われ、提督を「司令官さん」と呼んでいる事があるため)。
柴ドッグ提督艦隊の主力駆逐艦。相棒に時雨もいるが、基本的に彼女単体での出番が多い。輸送隊の三田村隊員と仲が良い。
素直で物事を深く考えないため、若干アホの子っぽい感じ。特に男女の機微にはまだまだ疎い。
やたら焼きそばに興味があるらしく、後半では定番ネタとなっていた……と思っていたら、本編完結後の2015年7月17日に夏服グラフィックでまさかの焼きそばが公式化。おそらく偶然ではあるだろうが、↓の足柄のカツカレーの一件があるだけに、疑念が拭えない……
「戦場が!勝利が私を呼んでいるわ!」と叫んで駆け出していく、いわゆる二次創作にありがちな残念な美人よりも朴念仁とでも言うべき生粋の戦バカ重巡洋艦娘。そのため「公式像に1番近い」とも言われている。
後述の輸送隊隊長・米原(下記参照)に好意を寄せられているが、本人は彼のことを倒すべきライバルか何かだと思っている模様。それ故、剣道の試合で彼に負けて以降は彼から勝利をもぎ取る為に日々訓練に励む様子も多々見られ、彼との絡みも増えてきている。
好物兼得意料理はカツカレーで、後にまさかの公式化。調理の際は迷彩模様の三角巾とエプロンが似合う。
言わずと知れた足柄の姉。無意識のうちに足柄の戦闘意欲に油を注ぐことが多いため、ある意味では米原最大の敵。
しかし番外編では、某兄貴を髣髴とさせる声援で足柄のある決断を後押しするという、重要な役を担う事になった。
冷静沈着な正規空母娘。着任は比較的遅い方だったが、一時期ボーキ不足で他の正規空母達の育成が止まっていたため、集中育成した結果いきなり正規空母トップレベルとなり、以降しばらくの間柴ドッグ鎮守府の正規空母枠を一人で支え続けることになった苦労人。
やっぱり赤城に甘い。
一方で五航戦姉妹に対してはやはり敵意を持ってると思いきや、紹介された際に発した小言が何故か提督の食事事情(食べさせちゃダメな食材や料理の説明)だったりと、やはり一般的な二次創作とはどこかズレている。
提督の怪しい建造(寝ぼけて資材をいくら使ったか覚えてなかった)によって生み出された戦艦娘。鎮守府の主力として活躍している。
あまり後先を考えないため、提督と組ませると資材消費量がえらいことになる。
使い込んだ鋼材の補填にこんにゃくを混ぜてもばれないでイケると思っていた(このネタは一時よそでも話題になった)。
もちろん鳳翔にバレて(提督と揃って)怒られるが、その後も、微妙に不足していたボーキサイトの在庫にさつまあげを混ぜようと思い付いたりしている。さすがに実行する気はない(というか、在庫を誤魔化すためではなく鳳翔を激怒モードにして出撃させるために提案した)ようだが……
改二への改造可能Lvになった際には申し訳なさそうに必要資材を報告していたので反省はしている模様。
なお、提督と仲はいいものの、さすがに犬という事もあってか提督LOVE勢としての一面は殆ど描写されていない。
イベントで迎えた潜水艦娘。普段はスク水の上にどてらを着用していて、言動も全然エロくない。むしろ提督の為に手柄を立てようとする良い子(『柴ドッグ提督任務をこなす』を参照)。
潜水艦隊の中では一番の先輩で、その件に関してはプライドを持っている。
4-3でお迎えした重巡洋艦娘。後に改装され航空巡洋艦娘に。
スカウト能力が高いようで、レア度の高い艦娘を引っ掛けてくる。
ただし武装はドラム缶(長い間装備しっ放しだった)。外そうとすると怒る。
面倒見の良さに定評がある厨二病気味な軽巡洋艦娘。
クリスマスにはサンタの話題をしていた提督と駆逐艦娘達のためにプレゼントを用意していたり(なお、その時「あんな爺さんがここまで来れるわけない」と言っているのでサンタの存在を信じている模様)、電が提督と鳳翔への感謝の言葉を涙ながらに述べた際には貰い泣きしていた良い子。
また、足柄と米原隊長の恋模様を『見守る会』としてデバガメ、もとい見守っている(天龍以外の『見守る会』メンバーは龍田、雷、巻雲、あきつ丸、そして見守っている自覚の無い夕立)。
必殺技は「龍牙千本突(ドラゴニックインフェルノ)」。レーベの協力のもと、愛刀に「天龍刀(リンドヴルムシュヴェルト)」と名付けている。
鎮守府の一員。柴ドッグ提督との直接的な関わりや会話などは少ないが、笑いの沸点が低く、提督の宴会芸や艦娘達の提督に関する噂などで盛大に吹く。
特にタグになっているわけではないが「加古吸」なる言葉が言われているとかいないとか。誰が上手いこと言えと。
米原 宗輔(よねはら そうすけ)
オリジナルキャラクター。階級は一等海佐(大佐相当)で、輸送隊の隊長を勤める、ちょっと影の薄い青年。通称ヨネスケ。
普段は穏やかな人格者だが、長物を握ると鬼に豹変する。その様を目撃したTさん曰く「ガチで人斬りのツラ」。繰り出される突きは(艦娘の艤装を使用したとはいえ)戦艦レ級に手傷を負わせ怯ませるレベル。
ちなみに、コメント欄やまとめ記事では、割とガチめに名前や所属部隊を間違われている(米倉と呼ばれたり、整備員や補給部隊扱いされたり……)。
護衛任務に来た足柄に惚れ込み、ヘタレなりにアプローチを繰り返すも、足柄本人の朴念仁さから長らくその思いは報われてこなかった。
読者にもその不憫さが受けたのか彼を応援するタグまで作られた。→頑張れ米原
そして地味に、アキネイターですら彼が現れたりする。
足柄の作戦行動の妨げにならずに思いの丈を伝えることができる機会を窺っていたが、作戦が一段落した最終話ではついに……?
そして、シリーズ完結後に投稿された番外編前編・後編は彼と足柄さんがメインの回になっており、彼らの「試合」(死合?)の詳しい様子や最終決戦前後の2人のやりとり、そして長きに渡る2人の恋模様の決着が描かれている。
真理 十三(まり じゅうぞう)
オリジナルキャラクター。最終回及び番外編後編に登場した、柴ドッグ提督の退役に伴って着任した後任の提督。通称は「マリ提督」。ちなみに人間。
某森のお化けや福の神を彷彿とさせる丸々と太った恵比須顔のおじいちゃん提督。
出番があまり多くない為提督としての技量の程は不明だが、番外編においてとある悩みを抱えた足柄を優しく諭すなど、艦娘達の指導者にふさわしい器量の大きさは持っている様子。
れいちゃん
オリジナルキャラクター(?)。本シリーズ番外編で初登場した、ある人物達の娘。
お泊り保育に行くという話があるので登場時点で保育園に行く程度の年齢の模様。
超武闘派の母親の影響か、父親相手に勝負を挑みたがったり、お泊り保育に装備を持ち込もうとしたりする。装備が無いと「てきしゅーあったらどうする!?」と不安がる。
パジャマがフード付きの黒い服という点がかつて柴ドッグ提督の艦隊が戦ったある深海凄艦と一致しており、髪型もよく似ているが、他人の空似なのか、柴ドッグ提督が『最終艦隊決戦』中盤において深海凄艦の魂を救済した事と何か関係があるのかは不明。