―――天が許すのはえんとちゃう?
―――地が許すのもまあ、そんなもんなんやろうなぁ?
―――人が許すのなんてどうでもええわぁ。
せやけど、ねえ。 鬼が許すかは鬼次第。
―――うちは護法。護法はうち―――
護 法 少 女 ・ 推 参 や !
プロフィール
真名 | 酒呑童子 |
---|---|
クラス | キャスター |
性別 | 女性 |
身長 | 145cm |
体重 | 46kg |
出典 | 『御伽草子』など? |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・悪・地 |
好きなもの | 今の自分の服装 |
嫌いなもの | 鬼の道理に合わないこと |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | 本庄雷太 |
CV | 悠木碧 |
ソレが、平安の世に在ったのかは定かではない。
21世紀の現代の隙間を生きる鬼たちの間で言い伝えるモノかも分からない。
それでも彼女は語るのだ。
護法の鬼の伝説を。
人の世を救う英雄が英霊となり、鬼の世を救うモノは護法となる。
鬼を諭し、鬼を糾し、鬼を殺しーーーーそれらによって一切の鬼を救うモノこそが護法の鬼であると。
「とまぁ、夢のある話やさかい、そないなコトにしとかんとな?」
概要
『Fate/Grand Order』に登場するキャスタークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
2018年ハロウィンイベント『神秘の国のONILAND!!』の看板サーヴァントを担当。
同イベント内のメインシナリオを進める事で期間限定加入、メインシナリオ完全クリアで正式加入する。
人物
そもそもの発端は、茨木が朝テレビでやっている魔法少女アニメにハマったことから。
茨木は魔法少女たちの凛々しい活躍を酒呑のようだと語っていたが、酒呑は彼女たちは自分のように男を取って食ったりはしないと否定し、茨木もそれに納得して落ち込んでしまった。
そのあまりの落ち込みっぷり見ていられなくなった酒呑が、咄嗟に語ったのが鬼たちに伝わる『護法少女』という話である。
そして特異点出現に伴い、酒呑は変装…もといコスプレでオニランドを訪れたのだが、その際に千歳周辺で小魔獣『ハク』を捕まえて同行させるようになると、霊基が(一時的に)変化してキャスタークラスになった。
以降謎の護法少女として、茨木と主人公たちの前に現れて危機を救っては去っていき、彼女の大ファンになった茨木のハートを鷲掴みしている。
勿論主人公とマシュやダ・ヴィンチちゃんたちにはバレバレだが、茨木とパライソたちは何故か気付いていない。
また同イベントの主役サーヴァントだが、主人公たちとは基本別行動で、戦闘時に名乗りと共に現れる。
能力
キャスターではあるが、もっぱら肉体言語を駆使して護法を遂行する。
華奢で華麗な見かけに反して、魔法のステッキの一振りで大鬼を昏倒してみせる。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | C+ | B | B | A+ | B | C |
キャスターらしからぬ身体能力は、鬼種特有の柔剛融和した規格外のもの。
竜種の末裔でもあるため、魔力の貯蔵量も豊富。
その魔力を肉体のブーストに利用していると思われる。
保有スキル
陣地作成(B) | キャスターのクラス特性。魔術師(?)として、自らに有利な陣地を作り上げる。Bランクであれば、『工房』を作成することが可能。 |
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道具作成(C) | キャスターのクラス特性。魔力を帯びた器具を作成できる。 |
神性(C) | 神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。酒呑童子は龍神の血を引いているとされ、神性に加え、竜属性も保有している。だが、彼女は鬼として零落しているためランクは低い。 |
護法の鬼・心握殺(A) | ハートブレイク。宝具『百花繚乱・我愛称』がクラス変化に伴ってスキルへと変化した。抵抗判定に失敗した対象の体内に手を突き入れて、心臓などの臓器を握り潰す。鬼を制するために付与された護法少女の能力だという触れ込みだが、そもそも心臓潰されたら大体の生物は生きていられないというツッコミに、本人はころころと笑うだけで何も答えないらしい。 |
護法の鬼・殴殺棒(A) | ブレイクロッド。てれびとかいう箱の中のお姫様たちが使っていたキラキラした棒が欲しいと、ハクにねだった結果与えられたもの。 |
鬼種の魔(護)(A) | 魔性を現すスキル。『天性の魔』『怪力』『カリスマ』『魔力放出』等との混合スキル。真性の鬼である証左。いわゆる混血や眷属でない混じり気のない『純血の鬼』。今回は「護法少女」として霊基を変化させたため、本来の効果から若干の変化を起こしている。 |
イベント限定スキル
シャイニング護法パワー(?) | 強敵との戦いにおいて即座に必殺技(宝具)を食らわせる。 |
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宝具
護法少女・九頭竜鏖殺(ごほうしょうじょ・くずりゅうおうさつ)
- ランク:C++
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~10
- 最大捕捉:1人
「ほな、まあ……」
「ほな、行くで? んっ、んっ、んっ、はぁっ……割いて砕いて蕩かして――『護法少女・九頭竜鏖殺(ごほうしょうじょ・くずりゅうおうさつ)』……ついでにこれも、たーんと食らいや!」
鬼種としての強靭な体躯と運動性能、生来のしなやかさと残虐性、それらを併せることで繰り出される、変幻自在の乱打。その性質上、本来の霊基であるアサシンやバーサーカー時で振るえてもおかしくは無い業である。
大ヒョウタンから豪快に酒を煽り、エネルギーをチャージしてからの怒涛の乱舞劇。
この猛撃から生存できたとしても、追い打ちの毒酒をたっぷりお見舞いされるため、毒への耐性がない場合は酒の毒気に苦しめられることになる。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
配布キャスター初の単体宝具アタッカー。
実装時点で☆4キャスター最大のATK値を誇る前のめりなステータスを有するが元々弱点だらけで耐久値はバーサーカー並みなのでこのステータスは理想的と言える。
《Quick:1/Arts:3/Buster:1》のカード配分でキャスターらしい構成だが、Bの2ヒット以外はすべて4ヒット以上する上に、Aは「陣地作成」の恩恵で高いNP獲得量を有している。Aの高性能の反動でQ性能は控え目だが、これを引っ掛けたスター稼ぎも苦手ではなく、キャスターの英雄王の「王の帰還(A)」等ので高性能スター発生バフを伴えば、自力で大量のスターを賄える。
スキルは、敵単体に1ターンの宝具封印&3ターンのクリティカル発生ダウンをかける「護法の鬼・心握殺(A+)」、自身に1ターンArts性能&Buster性能&スター集中率アップの「護法の鬼・殴殺棒(B)」、3ターン味方全体の攻撃力アップ&自身に〔魔性〕特攻状態を付与する「鬼種の魔(護)(A)」。
バフとデバフのバランスの良さに加え、味方を巻き込んで強化可能なカリスマ系スキルも含むなど、攻撃的でありながら何かと潰しが効くスキルが揃っている。
宝具は、属性はBusterで、効果は【自身に必中状態を付与(1ターン) + 敵単体に超強力な攻撃(Lv.1~)&毒状態を付与(5ターン)<オーバーチャージで効果アップ>】。
仮想敵であるアサシンに多い「回避」状態を無視でき、「語法の鬼・殴殺棒」と「鬼種の魔(護)」の二重バフで威力も上げやすい。さらに高性能Aのお陰でBraveチェインによるNPの再充填も捗り、スターが集まっていれば怒涛のクリティカル連打に繋げて宝具の即次発装填も狙える。
毒による1,000単位のスリップダメージも付随するので、あと一歩及ばずとも衰弱死を狙うことも可能になる。
総合すると、分かりやすいレベルでアサシンクラスキラーの特性を持った攻撃特化型。
第2部2章クリア前提だけに、キャスターパーティー構成の際にメインアタッカーとして候補に入ってくる。
特にソウルイーターや巨大ゴーストなど、厄介なボス型アサシン系エネミーに魔性特攻が刺さる点は明確なメリットとして働いてくれる。
また、第2部5章後編における難敵の一人愛玩の獣に対しては、防御で優位を取りつつ魔性特攻と必中で攻撃面でも有利に運べる。
課題は無敵回避や防御バフを含め、低めの耐久性をどう補うかがネックとなる。
相変わらず「女性」「魔性」「神性」「竜」「地」と引っかかるものは多いので、特攻持ちには要注意。
またスキル育成では、1スキルに「凶骨」36本が必要な本家アサシン版にも劣らない極悪な「骨食い」サーヴァントで、しかも4~6の大台に要求されるのがキツイ。
さらに、終盤で「鳳凰の羽根」と「オーロラ鋼」も20個前後ずつ必要となるため、全体的に素材のやりくりが難しい。
とりあえず腐らない「鬼種の魔(護)」を最優先にしつつ、地道に素材を収集して育てていこう。
いっその事、耐久力を考えずに一通り攻撃が終わった後は『掎角一陣』で射出してしまうのもありである。
関連人物
ハク
千歳周辺で捕まえた喋る小魔獣。魔法少女ものにお供は付き物だとして同行させている。
たまに「ポチ」と呼んでハクがつっこんだり、ハクの調子に乗ったでかい態度を酒呑が時々絞ったりするという、表面上はわりと良さげなコンビだったが……
契約したマスター。
先述したハクがコミュニケーション不可能になった際は新たな使い魔にならないかと誘っている。
護法少女誕生の原因。酒呑童子と同一人物であることに全く気付いておらず、護法少女の大ファンになっている。
酒呑も酒呑で気付かない彼女に呆れつつも、イメージを壊さないように努めている。
また、『護法少女・九頭竜鏖殺』の演出のなかに、最後に茨木が巨大ヒョウタンに跨りヒョウタンと一緒に相手に飛んでいく演出がある。この際の服装はバーサーカーの時のもの。
マイルームの会話では茨木と同じく正体に気づいていないらしい。
酒呑は頼光はともかく、金時まで気付いていないことに結構ショックを受けており、拗ねたようにサングラスを外そうとしていた。
余談
イベント詳細の発表当時は、あからさまに酒呑童子だったことから「別側面の『伊吹童子』として登場か!?」など様々な憶測を呼んだ。
そして蓋を開けてみれば、「酒呑童子」と書いて【護法少女】と強引に訓ませるという前代未聞のニチアサ系サーヴァントとして実装されたのだった。
正体隠す気ない?バレないのはおかしい?それが変身ヒロインのお約束だぁ!!
「鬼なのに『護法』ってどうなのさ?」と思ったマスターも少数ながらいたであろうことは想像に難くない。もっとも当人が述べているように、彼女の言う法は「鬼らしさ」という基準に対する審議のようなものなので、細かいことまでは気にしていないだろう。
ちなみに仏教には「夜叉」や「羅刹」といった仏天を守護する鬼神がおり、彼らはインド神話の鬼神が仏教に帰依した姿で、「護法善神」とも呼ばれ仏敵と戦っている。
秩序寄りの鬼といえば、秋田県男鹿地方の冬の名物も該当しそうである。
意味も役割も違うが、秩序を守る鬼は確かに存在するのだ。
関連イラスト
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以下『神秘の国のONILAND!!』の重大なネタバレあり
酒呑はハクのことを偶然捕まえた魔獣としか思っておらず、その正体を正確に把握していなかった。
だがその正体はシトナイの召喚に引きずられ千歳に出現した『カムイの黄金』から生まれたもの。
魔力と人々の欲望を糧に誕生した黄金の悪竜(ファヴニール)そのものであった。
悪竜はとあるトンチキによって記憶を失い北海道に辿り着いたカルデアのエリザベートに黄金を与えて鬼王に仕立て上げ、彼女の中の強い後悔の念や千歳の人々の欲望、そしてエリザベートを縁に引き寄せたカルデアのサーヴァントたちの魔力を吸い上げ、力を蓄えていった。そして自身は「ハク」という小魔獣の姿になり、酒呑童子に同行して事の成り行きを見守っていたのである。
つまり、魔法少女のお供妖精が全ての黒幕だったのである。
鬼王エリザベートがシトナイの魔術で本来の記憶を取り戻し黄金から解放されると、本性を露わにしシトナイと主人公たちが回収してきた黄金を強奪。
悠長にしていた酒呑も、利用されていた事に憤り討伐の意思を固め、主人公たちと後を追った結果、待ち構えていたのは欲望を吸い上げて魔力が強まったハクこと黄金の悪竜であった。
圧倒的な力で主人公たちを追い詰めるが、カルデアのサーヴァントたちをオニランドに引き寄せていたことが災いし、悪竜案件のプロたちを始め、パライソたちの呼びかけに応えたオニランドに滞在していたカルデアのサーヴァントたちの総攻撃に遭い、色々と足掻くも滅び去った。
その後も当記事の酒呑がカルデアで連れている『ハク』は、酒呑が魔力を割いて組み上げた使い魔であり、喋らない……らしいが、誰もいないところで喋る姿が目撃されているとか。