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2の意味
古代中国・秦の時代に設置された「中尉」という武官名がルーツ。前漢の武帝により「執金吾」と改称され、のちの隋唐時代に「金吾将軍」とされ、日本においては左右の衛門督の唐名とされた。
歴史上、金吾と呼ばれた人物
歴史界隈で金吾と言えばだいたい彼を指すことが大半である。「太閤」こと豊臣秀吉の正室・ねねの甥。左衛門督兼中納言にあったことから「金吾中納言」さらに略して「金吾」と呼ばれた。中納言の唐名は「黄門」でこちらは「水戸黄門」こと徳川光圀でおなじみ。
彼を元ネタとした『戦国BASARA』の小早川秀秋が、作中で他のキャラクターより「金吾」と呼ばれる事が多いため、ファンの間で呼ばれているあだ名としても一層定着した。
源頼朝の嫡子で鎌倉幕府二代将軍(二代目鎌倉殿)であり左衛門督の官位に就いていたため「左金吾」「左金吾将軍」などとも言われる。1の皆本金吾の名前の由来でもある。なお、父の頼朝は右兵衛権佐だったことから「武衛」、右大将に任じられてからは「右幕下」と呼ばれていた。
島津四兄弟の三男。左衛門督を称していたため「金吾」「金吾入道(出家後)」と呼ばれた。鹿児島では現在でも「金吾さあ(金吾さん)」と呼ばれている。
その他、室町幕府三管領家の一つ畠山金吾家は当主が衛門督や衛門佐に任じられたためにこう呼ばれた。
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戦国武将 唐名 小早川秀秋 小早川秀秋(戦国BASARA) 島津歳久
武衛・羽林…唐名つながり。2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の影響もあり前者は源頼朝、後者は源実朝を指すようにもなった。
大友宗麟…法名に羽林と金吾が入っている。ちなみに法名は瑞峯院殿羽林次将兼左金吾休庵宗麟大居士。