概要
小説『ウルトラマン ジャイアント作戦』に登場。
かつて人類の滅亡を企み世界を恐怖のどん底へと叩き落とした狂気の科学者・ゾオ博士の手により制作された巨大殺人ロボット兵器。
ゾオ博士の拠点があったヨーロッパの孤島“オカリナ島”に出現し猛威を振るうもその時は未完成であった為、科学特捜隊の手により破壊され、残された残骸は保管されていたが、ゾオ博士の意思を受け継ぐ何者かによって5人の挑戦者が科学特捜隊に戦いを挑み、最後まで勝ち残ったものが地球の支配者となる“ジャイアント作戦”の挑戦者として修復。完成させられた状態で復活を遂げ東京湾に出現。科特隊の新兵器である水陸両用戦車『タイタン』と死闘を演じる。
全身が武器の塊となっており、全身から高熱熱線を発射する能力を持つ。また、強大なパワーから生み出される怪力から繰り出す5万tパンチの一撃は、一撃でビルなどを粉砕する威力を持つほか、万力状の両腕で相手を締め上げ攻撃する事もできる。
下半身はキャタピラー状になっている為、起動力に優れており、 特殊な鋼鉄で造られたボディはウルトラマンですら簡単に破壊できない程の強度を誇る。また、以前弱点としていた関節部分も完成型となった事でなくなっている。
その強大な力を持って猛威を振るうが、最後は科特隊に修復され以前の心優しい作業用ロボットへと戻ったナポレオン・ボナパルトが(偶然だったとはいえ)内部に入り込み動力炉を抜き取った為、機能を停止した。
余談
小説の表紙イラストでは胸にGのマークがあり、股下には無限軌道を持つ兵器的なロボットとしてデザインされている。
川崎郷太が漫画化した『ウルトラマン科特隊奮戦記―ジャイアント作戦』では、金属生命体アパテーを思わせる単眼の甲冑のような姿で描かれている。
関連項目
以下、ジャイアント作戦のネタバレにつき、小説を読んでいない方や、詳細を知らない方はご注意ください
ユカリ
ポンコツロボット・ナポレオン(ナポレオン108244/ナポレオン・ボナパルト)を制作した天才科学者・渡辺博士の1人娘。
その正体はアンドロイドであり、ナポレオン、モルゴ、G、バルタン星人に続く最後の地球の支配者(ジャイアント)候補にして本作の首謀者。
一連の事件の黒幕であり、ナポレオンの記憶を改竄した上で修復して再起動させたのも、彼を使ってモルゴを復活させたのも、バルタン星人にコンタクトを取り地球へと招きよせたのも、Gを完成させ起動させたのも全て彼女の所業である。
物語の終盤、ナポレオンを除く3つの勢力が打倒された後、正気を取り戻したナポレオンの説得を撥ねつけて最後の支配者(ジャイアント)候補として『ジャイアント作戦』を続投しようとするが、最後はハヤタから正体を知らされていたアラシ隊員にマルサイト・セブンで射殺された。
なお、人間のように考えるアンドロイドのユカリを制作し、彼女だけを愛した渡辺博士と、人類を憎み滅ぼそうとしたマッドサイエンティスト・ゾオ博士は同一人物であった可能性が示唆されているが、真相は謎に包まれたままである。
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